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魔道戦記リリカルなのはANSUR~Last codE~

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番外コーナー:シャルシル先生の魔導紹介教室~~♪その2っ♪

――アンスラシスドルヒ

シャル
「次なるゲストの登場、ですっ☆」

ディアーチェ
「むお!? いきなりなんだ!?」

ルシル
「かくかくしかじか」

ディアーチェ
「かくかくしかじかとか、意味が解らんわ!」

バキッ

ルシル
「痛っ!?」

シャル
「かくかくしかじか」

ディアーチェ
「なに? 我が闇の魔導を紹介しろ、だと?」

ルシル
「なんでだ・・・?」

シャル
「ここは私の創世結界内だし、私が支配者だから、かな?」

ディアーチェ
「まぁよい。王として懐を深いところを見せてやろう。アンスラシスドルヒとは、元は管制人格の魔導だったものを、我の起動時にコピーした際に名称を変化したものよ」

シャル
「つまりは名前が違うだけではやてのブラッディダガー、リインフォースのブルーティガードルヒと同じモノって事ね」

ルシル
「ちなみにアンスラシスとは、炭疽菌の学名バシラス・アンスラシスから取ったそうだ」

――エルシニアダガー

ディアーチェ
「我が王杖エルシニアクロイツと同じ名を冠する射撃魔法だな」

シャル
「はやてのブリューナクと同じで、移動しながらの魔力弾連射可・・・。結構面倒な攻撃よね。近接系の魔導師や騎士にはちょっと辛いかも」

ディアーチェ
「フン。移動しながら弾幕が張れるのは良い事だが、我はその逃げのような好意は好かん。真正面から堂々と砲撃を撃ち込んで墜としてこそ我よ!」

ルシル
「エルシニアは、グラム陰性通性嫌気性桿菌であるエルシニア・エンテロコリチカ菌の事だな」

――ドゥームブリンガー

シャル
「これもはやてと同じ射撃魔法よね。剣状の射撃魔法を扇状に放ったり、放射状に放った後で相手に集束させての包囲攻撃とか」

ディアーチェ
「おい。子鴉と同じ魔法を紹介せずとも良いであろう? 我オリジナルの魔導があるのだ。そちらを紹介させろ」

ルシル
「・・・アロンダイトという砲撃は、はやてのクラウ・ソラスと同じで、エクスカリバーという多弾砲撃はラグナロクと同じ。はい、終わった~」

バキッ

ルシル
「何故だ!?」

ディアーチェ
「何故か貴様には苛立ちを覚える。まぁなんだ、許せ」

ルシル
「納得できない!」

シャル
(残滓ステアの正体がルシルだって事に感づいてんのかなぁ~・・・?)

――アンサラーシュラーク

ディアーチェ
「ふむ。我が王杖エルシニアクロイツに魔力を付加させての直接打撃がこの魔導よ。エルシニアクロイツの本来の用途は魔導発動媒体である故、殴り叩くのにはさほど適してはおらん。のだが、そこは我が魔力の強さにより、武器型デバイスによる攻撃と同等の威力を引き出せるのだ」

シャル
「これもはやてのクロイツシュラークと同じだよね」ぼそ

ルシル
「アンサラーとは、ケルト神話に登場する剣、フラガラッハの事だな」

――インフェルノ

ディアーチェ
「ふむ。これぞ我がオリジナル魔導。我が頭上より前方へ向けて闇の球体を複数と降らせる魔導よ。射程は広く、弾速も速く、バリア破壊の効果も有しておる。が、飛来箇所が常にランダムなため、一対一では下手をすれば当たらん場合もある」

シャル
「使いどころが難しいわけね。長距離戦でのアクセントって感じで攻撃に交ぜれば戦術の幅が広がるかもね」

ルシル
「インフェルノとは、一般的に地獄を意味するな」

――剣兵射撃グラディウスレイン

ディアーチェ
「次はこれよ。剣状射撃ドゥームブリンガーと同じ剣状射撃だが、飛来の仕方が違う。頭上から雨のように降らせるのだ」

シャル
「これっていきなり振って来るから、下手に距離を詰めるとまともに受けるよね」

ディアーチェ
「そうとも。我に接近戦を挑んできた愚者への罰よ」

ルシル
「直訳で剣の雨、だな」

――広域剣兵召喚レギオン・オブ・ドゥームブリンガー

ディアーチェ
「我が広域型魔導だな。グラディウスレインを数十基と展開し、ロックオンした標的へ向けて一斉発射するというものだ。単独標的も可能ゆえ、集中砲火も可能だ」

シャル
「ルシルの槍群系、コート・ウルみたいだね」

ルシル
「フッ。展開する弾体の数が違うな、俺は3ケタ4ケタクラスだぞ」

ディアーチェ
「むむ。ほ、ほう。ならば勝負するか?」

ルシル
「君とは一度も魔導を交えなかったからな。いいだろう」

ディアーチェ
「面白い! 掛かって来るがよい!」

シャル
「えっと、レギオンはローマ軍団の事だね。リリカルなのはINNOCENTのコミック版で観られるよ♪」

――王の威光

ディアーチェ
「我の捕縛魔導だな。直接バインドで封じるか、バインドリングを発射して着弾させて封じるか、二種類とあるぞ」

ルシル
「俺に負けたにも拘らず堂々としているなぁ」ぼそ

シャル
「でも若干こめかみに怒りマークがあるよ。髪も乱れたまんまだし」ぼそ

――ジャガーノート

ディアーチェ
「我単独発動で行える魔導で最強がこれよ。我が前面に展開した5つのミッド魔法陣より闇の砲撃を上空へと向け発射。それが相手に僅かな隙を与え、回避や防御のタイミングをズレさせるのだ。後にほぼ直角に砲撃を曲げて相手の足元へと向かわせ、そこで魔力爆破を発生させて相手を呑み込ませるのだ」

ルシル
「足元からの魔力爆発というのが厄介だな。足元にシールドを張るのは難しいし、バリアはシールドに比べて硬度が低いとされているから防ぎきれないかもしれない」

シャル
「だよね~。さっすが王様♪」

ディアーチェ
「もっと称えるがよい♪」

――ヨルムンガンド

ディアーチェ
「直射型ではなく蛇のうねりが如き複雑な軌道で以って相手を食らう砲撃だ。射撃は問答無用で食らい、砲撃は躱し、必ず相手を食らうのだ」

シャル
「遠距離系の魔導師にはちょっと辛いかもだけど、近距離系の魔導師・騎士には割かし安全牌だよね。避けてディアーチェに近接を挑めば済みそうだし」

ディアーチェ
「ならば即座にエルシニアダガー、グラディウスレイン、王の威光などによる高速攻撃とカウンターで迎撃するだけよ」

――クインタプルミーティア

ディアーチェ
「我が臣下にして騎士、王下四騎士と融合する事で発動可能となる複合魔導だ。おそらく二度と発動は出来んだろうがな。王杖エルシニアクロイツの先端に展開したミッド魔法陣より氷、炎、雷、光、闇、5属性の高速砲撃を5連射するのだ。王と四騎士の魔力が込められておるゆえ、その魔力量はSSランクを優に超えるだろうな。何者にも妨害されず、砕かれず、だ」

シャル
「まさに砕け得ぬ闇状態だよね。ディアーチェも言っていたし」

ルシル
「クインタプルは5倍・五重奏など、ミーティアはメテオとも呼び、流星という意味だな」

――エクスカリバー・カタストロフィー

ディアーチェ
「前面に展開したミッド魔法陣と、その四方に展開した4つのミッド魔法陣から5属性の特大砲撃を発射するというものだ。これも四騎士と融合している状態で発動できる複合魔法だ。まずは四方魔法陣から4発、最後に中央魔法陣から我が闇の砲撃を発射する」

シャル
「ラグナロク――エクスカリバーのバリエーションね。綺麗だったよね、色彩が♪ シュテル達に支えられてるって感じがしてすごかった」

ディアーチェ
「そうだろう、そうだろう。あやつらには助けられた。口に出しては言えんが、感謝でいっぱいだ」

シャルシル
(デレた)

――光雷斬

シャル
「はーい、続けて新しいゲスト♪」

レヴィ
「!? わわ、なになに!? なんかすごいところに来ちゃった!?」

ルシル
「・・・かくかくしかじか」

レヴィ
「ぷふっ! なにそれー! 蒼羽、意味解んなぁーい!」

シャル
「かくかくしかじか」

レヴィ
「ほう。ボクのカッコきれーな魔法を紹介すればいいんだな! よしっ、いいぞ!」

ルシル
「ま、こうなる事は理解していたが」

レヴィ
「光雷斬は、ボクのバルフィニカスを大鎌形態スライサーフォーム状態での斬撃だぞ!」

ルシル
「フェイトで言うハーケンスラッシュだな」

シャル
「効果もおんなじね。あ、ちなみにバルフィニカスの由来は、傷を負わせる・振動する菌って意味の、ビブリオ・バルフィニカスからね」

レヴィ
「ボクのバルフィニカスは、破砕斧クラッシャー、大鎌スライサー、超刀ブレイバーの3変形だぞ♪」

――電翔弾

――電刃衝

――光翼斬/光翼連斬

――天破・雷神槌

――雷神滅殺極光斬

レヴィ
「電刃衝は、雷撃の槍を高速連射できるんだぞ! オリジナルのように一斉発射も出来る優れもの!
電翔弾は、電刃衝よりかは威力・弾速が弱いし遅いけど、誘導制御が出来るんだけど、制御とか面倒だからあんま使わない。
光翼斬は、スライサーフォームで展開してる魔力刃を、縦回転、横回転で飛ばして、連斬は連続発射だ!
天破・雷神槌は、敵に雷撃を降らせる魔法だぞ。
雷神滅殺極光斬は、バルフィニカスをブレイバーフォームにする事で使えるやつで、大剣形態で展開してる魔力刃を伸ばして敵を斬る魔法だ! カッコいいだろ♪」

シャル
「早い、早い、私とルシルが口を挟む前に一気に紹介しないで」

ルシル
「とは言え、上記はフェイトと同じだから別に構わないぞ」

レヴィ
「お?」

――雷光破走/スプライトムーブ

レヴィ
「高速移動魔法だな! ちょー速く動けるんだぞ! スプライトムーブは、高速機動形態スプライトフォームになる事でずっと使える移動魔法なんだ♪」

シャル
「これもフェイトのやつと同じよね」

ルシル
「だな」

――雷神爆光破

レヴィ
「元々は雷撃砲だったけど、再起動時に変わったんだよね。手から大きな雷球を出して敵にぶつけんの! 遠距離から中距離に変わっちゃんたけど、ボクのオリジナルだから良いと思う!」

ルシル
「レヴィの魔法は、近づかなければどうって事はないな」

レヴィ
「むむ。なんか聞き捨てならないセリフが聞こえたぞ? 勝負するか? ボクの速さと蒼羽の遠距離攻撃で!」

ルシル
「このままマテリアル相手に連戦して勝って見ようか・・・!」

――雷神封殺爆滅剣

シャル
「えっと、レヴィの周囲に発生させた強大な複数の雷球から雷に繋がれた雷剣を発射して、相手をブッ刺した上で爆発させるって魔法ね。初見だとうっかり範囲攻撃だと思っちゃうけど、その実は対単体用の魔法ね。ま、そのおかげもあって馬鹿みたいな攻撃力だけどさ。・・・って、おーい、いつまで遊んでんのー?」

レヴィ
「むぅー! 全然当たらなーい! ていうか避けるなよー!」

ルシル
「こっちだぞー」

――スパークヴェスパー

レヴィ
「はぁはぁはぁ・・・、けほっ、けほっ。・・・雷撃のリングを飛ばす射撃魔法だぞ。・・・う、うぅ、結局掠りもしなかった・・・」

ルシル
「俺にはヘルモーズもあるしな。近接戦だって約2万年の中で鍛えたし、広域攻撃だって多種多様だ。負けるわけにはいかんよ」

――パイロシューター

シャル
「次のマテリアルの登場です☆」

シュテル
「・・・? ここは一体・・・?」

シャル
「ほら、ルシル」

ルシル
「・・・コホン。シュテル」

シュテル
「ルシリオン・・・? それに騎士イリス・・・?」

ルシル
「かくかくしかじか」

シュテル
「あの、それで話が通じるとは思えないのですけど・・・」

シャル
「かくかくしかじか」

シュテル
「私の魔導を紹介するのですか? それは構いませんが」

ルシル
「・・・・」

シャル
「いじけないでよ、ルシル」

シュテル
「あの・・・」

シャル
「あぁ、気にしないで、気にしないで。じゃあよろしくね」

シュテル
「では。パイロシューターは、なのはのアクセルシューターを基にした魔導で、後に炎熱変換を得ましたので、魔力弾から火炎弾へと昇華しました」

ルシル
「シュテルは炎熱変換能力を得てから輝き出したよな」

シュテル
「おかげさまで。なのはとハッキリとした区別が付き、私も満足しております」

シャル
「パイロの由来は、パイロテクニクスっていう燃焼を制御する技術ね」

――ブラストファイアー

シュテル
「基はなのはのディバインバスターですね。後に火炎砲撃となりましたので、その威力はとても上がりました」

――アサルトマルクス

シャル
「これもそうね。なのはで言うフラッシュインパクトね」

ルシル
「これも火炎打撃に変換されたようだな」

シュテル
「はい。火炎纏うルシフェリオンによる直接打撃ですね。打撃と火炎による二重攻撃ですので、なのはのフラッシュインパクトより威力は有ります」

ルシル
「アサルトは襲撃、マルクスはラテン語で槌だな。ちなみにシュテルのデバイス、ルシフェリオンは、綴りはLuciferionで、明けの明星。ラテン語で「光を帯びたもの」を意味するLuciferに由来している」

シュテル
「遅ればせながら私のルシフェリオンは、通常のヒートヘッド、砲撃モードのブラスターヘッド、フルドライブのディザスターヘッドの3変形です」

――ラピッドフェザー

シュテル
「なのはのアクセルフィンを基にした魔導ですね。唯一変換がなされなかった高速移動魔法ですね。両脚のくるぶしから炎の計4枚の羽を展開するものですね」

シャル
「これも魔力翼から炎翼に変わったよね。熱くない?」

シュテル
「いえ、特には。炎熱変換能力を得た事で、炎にも熱にも強くなりましたから」

――ルベライト

ルシル
「これはバインドだな。レストリクトロック、か・・・?」

シュテル
「ええ。彼女の最硬のバインドですね。私の魔力光・赤から、ラテン語の、赤みを帯びた、という意味のルベライトから取りました」

――ディザスターヒート

シュテル
「ブラストファイアーを三連射する多弾砲撃ですね。射程が撃つたびに射程が短くなるのが欠点ですが、避ける相手に向かって方向修正が行えるのが強みですね」

シャル
「実際、なのはも避けた直後に貰ってるからね~。初見じゃ回避しきれないかも」

ルシル
「しかも3発が連続着弾する事で並のシールドでも防ぎきれないよな」

シュテル
「はい。自慢の砲撃です」

――フレアブラスター

シュテル
「発射シークエンスから砲速までが通常の砲撃より速い高速砲ですね。その分、威力が足りないですが」

シャル
「こういうのも必要よね。射砲撃魔導師だったら。戦術の幅を利かせるための低威力とか高速とかね」

ルシル
「俺の弟子、カノンもそうだったな。バリエーションを多く持つ事で戦術幅を利かせるのは戦闘者として当然だな」

――ルシフェリオンバスター

シュテル
「ブラストファイアーとパイロシューターの同時発動による攻撃です。砲撃からの射撃による追撃ですね」

シャル
「なのはのストライクスターズね」

ルシル
「とは言っても、現代のなのは(オリジナル)より威力は高いな」

――ルシフェリオンバスターA.C.S

シュテル
「ディザスターヘッド時での突撃技です。ヘッドの先端より炎の魔力刃を展開しての突撃で、敵のシールド・バリアを貫いての零距離砲撃へと続けます」

ルシル
「なのはのエクセリオンバスターA.C.Sだな」

シュテル
「はい。なのはは実に戦術豊かな魔導師で、彼女が私のオリジナルで本当に良かったです」

――ファイネストフレア

シュテル
「大型火炎弾による迎撃ですね。私ではなく、ディアーチェが使ったものですが」

シャル
「でも効果は同じなんでしょ?」

シュテル
「ええ」

――真・ルシフェリオンブレイカー

シュテル
「元ルシフェリオンブレイカーは、なのはのスターライトブレイカーと同型の魔導でしたが、真となって生まれ変わりました」

ルシル
「始めにブラスターヘッドへ火炎砲撃を相手の至近距離で発射し、吹き飛んだところですかさずディザスターヘッドへ変形させて集束開始。相手が初弾の影響で体勢が整っていないところに本命のさらに大きな火炎砲撃で追撃、と」

シャル
「最初の1発で終わりそうな気もするけどね、あの火力と魔力量だし」

シュテル
「そうすると不完全燃焼で私のフラストネーションが溜まりますね」

――サラマンデル

シャル
「マテリアル4基目の登場です!」

フラム
「な、何でありますか!? レヴィと一緒に食材調達に出かけていたのに、レヴィが急に居なくなって捜し――」

ルシル
「かくかくしかじか!」

フラム
「私の魔法の紹介でありますか? 陛下やレヴィ、シュテルもすでに済んだ? わ、判ったであります。私の魔法の紹介、引き受けるであります♪」

ルシル
「通じた? なんか知らないが嬉しい!」

シャル
「良かったね~♪」

フラム
「ではまず、タラスクスの紹介をさせて頂くでありますよ。ノーマルのサーベル、銃剣のスナイプ、大剣のツヴァイヘンダーの3変形機能を持っているであります」

ルシル
「タラスクスは、ユダヤ・キリスト教の聖典、旧約聖書に登場するレヴィアタンの子、もしくはそのものと呼ばれている、炎の竜の事だな」

フラム
「では本題を。サラマンデルでありますな。我が愛剣タラスクスの刀身に高熱を持たせ、切断力を引き上げる魔法であります」

ルシル
「アリサのフレアブレードだな」

フラム
「まぁ元はアリサのコピーでありますから」

シャル
「サラマンデルは、四大精霊の内で火を司る、サラマンダーの別名ね」

――アラム

ルシル
「タイラントフレアだな。刀身に炎を纏わせての斬撃」

フラム
「これもアリサのコピーでありますから」

シャル
「アラムは、ルーマニアの民間伝承:サルコテア大王と四竜王に登場する銅竜ね」

――アトロポンカ

フラム
「アラムの一段階下の火炎斬撃であります。私が使う頻度の最もある魔法であります」

シャル
「これはバーニングスラッシュね。本当にアリサと同じなんだね~」

ルシル
「アトロポンカも、サルコテア大王と四王竜に登場する竜で、銅竜アラムの娘だったな」

――ピツーラ

フラム
「私のオリジナルであるアリサの十八番魔法のフレイムウィップでありますな」

シャル
「そう言えばフラムは、ピツーラってあんまり使わないよね」

フラム
「そうでありますよ。剣騎士はやっぱり斬撃でしょう!」

ルシル
「ピツーラも、サルコテア大王と四王竜に登場する竜で、後述の銀竜アルジンツァンの娘だな」

――フェルニゲシュ

フラム
「私の高速移動魔法でありますよ。両脚や全身に炎を纏わせて、炎の推進力で奪取するであります!」

シャル
「フラムは始めから全身バージョンよね?」

フラム
「攻防・速度上昇と、全身バージョンは恩恵がすごいでありますから」

ルシル
「フェルニゲシュの由来は、ハンガリーの民間伝承に登場する、馬に乗るドラゴンからだな」

――エレンスゲ

フラム
「炎を纏っての飛翔・突進する、フェルニゲシュを応用した魔法であります。これは私のオリジナルでありますよ!」

シャル
「火の鳥化してたよね。アリサ以上にド派手な魔法を使って、フラムって結構すごいよね!」

フラム
「お褒めに頂きありがとうでございます! 私オリジナルの魔法を褒めてもらえると嬉しいでありますな!」

ルシル
「スペイン・バスク地方の民間伝承に登場する、炎の塊と化して空を飛ぶというドラゴンの名前が由来だな」

――スケイル・オブ・ルルナ

フラム
「これも私オリジナルであります! 炎の渦による障壁でありますな。炎熱系魔法と氷結系魔法は問答無用で防御するのでありますよ」

シャル
「これはミッド式のバリア魔法・ホイールプロテクションの炎版ね」

フラム
「そのホイールプロテクションには無い機能もあるのでありますよ。純粋魔力攻撃であれば、着弾と同時に周囲に散る火の粉に乗って威力や魔力が分散されるのでありますから、防御しきるでありますよ」

ルシル
「名前の由来は、小国ブータンに伝わる民間伝承に登場する引き籠りの龍、ルナナの龍、からだな」

――ガルビーラ

シャル
「あれれ? コレははやてやディアーチェの剣状射撃魔法と同じ・・・?」

フラム
「そうでありますな。複数の剣状射撃魔法を、前方へと向けて扇状に放つのであります」

ルシル
「フラムはシュテルと同様に炎熱変換持ちだから、この射撃魔法ももちろん火炎の剣なんだよな?」

フラム
「もちろんでありますよ。私は炎の剣騎士でありますからな。目下のライバルは烈火の将、打倒・紅の鉄騎であります!」

ルシル
「名前の由来は、サルコテア大王と四王竜に登場する竜で、後述の金竜アウラールの娘ガルビーラだ」

――ウィル・オ・ウィスプ

フラム
「タラスクスを銃剣形態のスナイピングフォームにする事で発動できる魔法で、銃口より火炎弾を連射するでありますよ」

シャル
「アリサでいうフレイムバレットね」

ルシル
「名前の由来は、世界中に存在している、鬼火伝承、の事だな」

――アゲマント

フラム
「火炎砲撃でありますな。それ以外の説明が無いのであります」

シャル
「あはっ。いいよ、いいよ、こういう魔法をフラムが使ったよ、っていう説明だから」

ルシル
「アゲマントの由来は、サルコテア大王と四王竜に登場するダイアモンド竜アゲマントだ」

――アウラール

フラム
「銃口前面に展開したミッド魔法陣から、火炎弾ではなく火炎のランスを発射する魔法であります。バリア貫通のランス、バリア破壊の着弾後の爆炎と、バリア破壊特化の魔法なのであります」

ルシル
「その割には、アリサのファイアプロテクションに防御されていたな」

フラム
「グサッ、でありますぅ・・・。対炎熱バリアには通用しないのがデメリットでありますぅ・・・」

シャル
「よしよし♪」

ルシル
「コ、コホン。名前の由来は、サルコテア大王と四王竜に登場する金竜アウラールだ」

――アルジンツァン

フラム
「タラスクスを大剣形態ツヴァイヘンダーへと変形する事で発動できる、伸長した魔力刃による斬撃魔法であります」

シャル
「アリサのヴォルカニックスカッシャー、フェイトのジェットザンバーね」

フラム
「バリアや結界破壊効果ももちろん備えているでありますよ♪」

ルシル
「名前の由来は、サルコテア大王と四王竜に登場する竜で、銀竜アルジンツァンだ」

――スクリピチョアーサ

フラム
「私が有する唯一の広域攻撃魔法であります。足元に展開した魔法陣にタラスクスを突き刺すというトリガーにて発動する、私の八方に火炎の竜巻8つを発生させる魔法でありますな。竜巻発生中、竜巻より攻撃判定ありの火の粉を無数に散らすのでありますよ。火の粉には攻撃判定がありますから、火の粉が届く範囲は対空地広域攻撃となるのであります」

シャル
「今のアリサじゃ到底扱えない魔法よね。強大な竜巻を8つも発生・制御できるほど器用じゃないし。・・・8つが最大・・・?」

フラム
「そうであります。1つから8つまでを発動できるのであります。ふふ。それが私とアリサの、差、というものでありますよ♪」

ルシル
「名前の由来は、サルコテア大王と四王竜に登場する、ダイアモンド竜アゲマントの娘からだ」

――黙示録の赤き竜の伝説/ドラッヘン・アポカリプス

フラム
「我が最強の魔法であります。足元に展開している魔法陣から噴き上がる炎と、炎の竜巻スクリピチョアーサを、背負ったタラスクスの大剣に集束させて超強大な火炎剣へと変化。火炎剣と化したタラスクスを思いっきり振り下ろす事で、7つの竜の頭を持った特大集束砲撃を放つのであります」

シャル
「頭7つと言っても砲撃の数は1つ。とは言ってもその巨大さから言ってもう範囲攻撃と言っても良いよね、コレ」

フラム
「全長・全幅8mであります♪」

ルシル
「名前の由来は、ドラゴン伝説が好きな者なら誰もが知っているであろう、ヨハネの黙示録に記されている、7つの頭を持った赤い竜からだな」

――アンピプテラ

フラム
「ユーリの一件から数年の間に手に入れた飛行魔法であります。背中から3対――6枚の炎の羽を展開するのであります」

シャル
「3対6枚かぁ~。熾天使と同じよね。アレらも3対6枚の翼を持ってて、2つで頭を、2つで体を隠して、残り2つの翼で羽ばたくっていう・・・」

フラム
「頭と体を隠しているでありますか? 飛び難そうでありますなぁ・・・」

ルシル
「名前の由来は、イギリス南東部はエセックス州・ヘナムで目撃された飛竜からだな」

――イガリマ

シャル
「はーい、マテリアル最後の1基の登場で~す!」

アイル
「な、なんでありますの!? 博士の実験失敗による強制転移ですの!?」

シャル
「ルシル、ほら、どうぞどうぞ♪」

ルシル
「なんか嫌な予感がするが・・・。アイル。実はかくかくしかじか」

アイル
「意味が解りませんわよ!」

ルシル
「シャル、貴っ様ぁぁぁーーーー!!」

シャル
「あはははは! あのね、アイル。かくかくしかじか」

アイル
「はぁ? 私の美しく凛々しい魔法を紹介するのですか? まぁそこまでお願いされてしまったのですから、お引き受けしますわ。コホン。まずは私のデバイスを紹介させていただきますわね。
名をエレシュキガル。自己強化に優れた機能を持っていますの。すずかはあくまで他者への強化でしょうけど、私は自分の強化ですわ。他のマテリアルは強化するまでもなく強大な実力者ですから、強化など無用かと」

シャル
「確かに結構強いんだよね、あなた達って。まぁオリジナルに負けちゃったり、引き分けたりしてるけど」

アイル
「私は勝ちましたわよ」

ルシル
「俺は大人しく名前の由来を説明するよ。エレシュキガルは、シュメール神話に登場する冥界の女王の名前だ」

アイル
「では本題へ入りますわね。イガリマは、冷気の射撃魔法を多弾発射するものですわ」

シャル
「これはフローズンバレットのコピーね」

ルシル
「イガリマの由来は、メソポタミア神話に登場する戦の女神ザババの持つ武器・翆刃イガリマからだ」

――ネルガル

アイル
「イガリマのバリエーションですわね。着弾時に氷の剣山を発生させて相手を追撃するというものですわ。ただの冷気弾と侮っていたら、串刺しにされてしまいますわよ♪」

シャル
「結構エグイ魔法を使うよね、アイルって。すずかとは本当に正反対」

アイル
「当たり前ですわ。私とすずかは別存在なのですもの。そっくりなのは外見だけで結構ですわ」

ルシル
「ネルガルの由来は、シュメール・バビロニア神話の冥界の神ネルガルから」

――シュルシャガナ

アイル
「冷気の砲撃ですわね。直撃させた相手を氷結捕縛できる効果を持っていますわ。とは言え、対魔力防御が高いと捕縛できなかったりしますが」

シャル
「これはすずかのバスターラッシュと同じね」

ルシル
「シュルシャガナの由来は、メソポタミア神話に登場する戦の女神ザババの持つ武器・紅刃シュルシャガナからだな」

――ラフム

アイル
「本編未使用ですわね。ミッドチルダ魔法陣型のシールドの縁が凍りついている防御魔法ですわ」

シャル
「そう言えばそうね。すずかの攻撃は軽々避けていたし。使うまでもなかったって事かな・・・?」

アイル
「オリジナルとの戦闘では絶対に負けませんわよ」

ルシル
「ラフムの由来は、バビロニア神話に登場する神ラフムからだな。意味は泥なんだが・・・何故この名前を付けたのか作者自身が忘却しているざまだ」

――エチムミ

アイル
「防御・捕縛・バリア貫通攻撃といった効果を持った吹雪の竜巻を発生させる魔法ですわ」

シャル
「すずかのリフリジレイト・エアなんだけど、すずかは防御だけよね」

アイル
「そこが私とオリジナルの違いなんですわ❤」

ルシル
「エチムミの由来は、シュメール・バビロニア神話伝承の幽霊・魔物エチムミからだな。病気に関係しているようで、幽霊の手クァート・エチムミという病気・病名らしい言葉もある」

――ラマシュテュ

アイル
「氷の茨で相手を拘束して、捕らえた箇所を凍結する捕縛魔法ですわよ」

シャル
「誘導制御があるからし、遠距離発生も出来るから結構厄介よね」

ルシル
「ラマシュテュの由来は、シュメール・バビロニア神話伝承の悪魔・魔物・吸血鬼からだな。男性系がラマシュテュで、女性系がラマシュトゥとなる」

――ムンム

アイル
「純粋魔法攻撃を反射する氷の鏡型の防御魔法ですわね」

シャル
「これはすずかのリフレクティブミラーのコピーね」

ルシル
「ムンムの由来は、シュメール・バビロニア神話伝承に登場する工芸の神・ムンムからだ。古代シュメール語では、ムンムという語は、目覚めたもの、と解釈されていて、古代の神々の支配者とされている」

――ティアマト

アイル
「私オリジナルの魔法ですわよ。地面・壁から氷の剣山を突き出させる攻撃魔法ですわ。宙での発動が出来ないのが欠点ですわね」

シャル
「地面だけじゃなくて壁から突き出させるっていうのはこれまた厄介だよね。壁に背を向けてる中でいきなり、ってなると避けようがないもん。まぁ魔力反応で少しは察知できるかもだけど、回避や防御が遅れたらアウトだもん」

アイル
「その為に創ったんですもの♪」

ルシル
「ティアマトの由来は、バビロニア神話の全ての神々を生んだ母ティアマトからだ」

――ウトゥック

アイル
「冷気を付加した、私の美しきグローブ型デバイス・エレシュキガルで直接触れたモノを凍結させる攻撃魔法ですわ」

シャル
「これってフィールドタイプの防御魔法・バリアジャケットも凍結させる事も出来るんだよね・・・?」

アイル
「もちろんですわ。シールド・バリア・フィールドの防御魔法3種を問答無用で凍結しますわ♪」

ルシル
「ウトゥックの由来は、古代バビロニアに伝わる精霊の総称だな」

――ニヌルタ

アイル
「エレシュキガルの親指、人差し指、中指に外付けの爪計6本から氷の爪を展開しての斬撃魔法ですわ」

シャル
「本当に違うよね、すずかと。アイルって近接戦でも出来るような魔法も修得しているし」

アイル
「2Pカラーなんて屈辱の極みですもの。新しい魔法を覚えてオリジナルとの区別がハッキリつきますよう頑張りましたわ♪」

ルシル
「ニヌルタの由来は、メソポタミア神話に登場する、元は大地・農業・狩猟といった豊穣神だったが、後に戦の神となったニヌルタから」

――イシュタル

アイル
「攻撃判定有りの巨大な雪の結晶を広域に無数に降らせる広域攻撃魔法ですわ。直線効果ではなく、本物の雪のようにヒラヒラと舞い落ちてきますから、回避は難しいですわよ」

シャル
「同じように広域攻撃で迎撃できるよね・・・?」

アイル
「それは言ってはいけませんわ」

ルシル
「イシュタルの由来は、古代メソポタミア神話・バビロニア聖典に登場する、性愛・戦・金星の女神、万軍を率いる者、イシュタルから」

――テンペスト・オブ・エンリル

アイル
「我が最強の広域攻撃魔法ですわ。巨大にして強大な吹雪の竜巻を発生させ、竜巻より氷の剣・槍・弾丸を全方位へと無数に高速射出させますの。視認してからの防御や回避は難しいですわよ♪」

シャル
「上記のイシュタルとのコンボは特に厄介だね。上から横から下からと遅速自在の攻撃が来るから」

ルシル
「エンリルの由来は、メソポタミア神話に登場する、風と嵐の神エンリルからだ」

――バレットダムネーション/破滅・永遠の断罪・天罰の弾丸

シャル
「はいはーい! 最後のゲストは、砕け得ぬ闇編でのラスボス、完結編においての最強クラスの一角、ユーリ・エーベルヴァインちゃんです❤」

ユーリ
「あわわっ? きゅ、急になんですか!? ディアーチェのご飯作りを手伝っていたのに・・・?」

シャル
「あ~ん、可愛い~い❤ 超抱きしめたい❤」

ユーリ
「な、なんですか!? イリス!? い、いえ、誰ですか!?」

ルシル
「あのな、ユーリ。かくかくしかじか」

ユーリ
「ルシル? あの、意味がちょっと・・・」

ルシル
「最後くらい通じるようにしろよ!」

シャル
「ごめ~ん♪ あのね、ユーリ。かくかくしかじか」

ユーリ
「わ、私の魔法を紹介するんですか・・・? ディアーチェ達もやったって言うなら、はい、お受けします」

シャル
「ルシル! ユーリが可愛すぎて生きるのが辛い!」

ルシル
「じゃあ死ね」

シャル
「ひどぉ~い!」

ルシル
「それじゃあユーリ。お願いするよ」

ユーリ
「あ、はいっ。それでは。コホン。私の攻防の基点は、背中近くに浮いている魄翼というものです。バレットダムネーションは、魄翼を大きく広げて、その表面から無数の魔力弾を広域に亘って放って弾幕を張る、という魔法なんです」

ルシル
「1発1発がとんでもない魔力を持ち、威力も高いから、防御に回ると基本はアウトだな」

ユーリ
「そうですね。あ、でも最近は出力も安定したのでギリアウトで済みます♪」

シャルシル
(ギリでもアウトはアウトなんだ・・・)

――エターナルセイバー

ユーリ
「これは魄翼を炎の剣へと変えての斬撃魔法です。射撃・砲撃・反射技とかも斬り裂けますぅー」

シャル
「掛け声は?」

ユーリ
「え? 掛け声・・・?」

シャル
「そ♪ ほら、発動時の掛け声、あったでしょ?」

ユーリ
「・・・バー・・・」

シャル
「ほら、もっと大っきな声で♪」

ユーリ
「セ、セイバー!!」

シャル
「可愛い❤ なんでこうも可愛いのぉ~~~~!!」

――ヴェスパーリング/挽課(正教会の晩の奉神礼)の環

ユーリ
「あぅぅ、恥ずかしいですぅ~・・・。コホン。えっと、この魔法は魔力リングを発射する射撃魔法です。遠距離系の魔法を掻き消す効果を持っていますし、シールド・バリア貫通効果も持ってます」

シャル
「ユーリの魔力は尋常じゃないから、その威力にも反映されちゃうんだよね」

ルシル
「基本、向かって来る魔法を迎撃できる効果ばかりの魔法を有しているよな」

――ジャベリンバッシュ/槍による乱打・強打

ユーリ
「魄翼で大きな槍を造って、相手に発射する魔法です。バリア貫通効果を持ってますぅー。あ、それと同時に8発まで連続・一斉発射も出来ますよ~」

ルシル
「ほぼ物質化しているから、軌道を変えて打ち返す事も可能だな」

ユーリ
「あぅ、確かに何度か反射されてしまいましたぁ」

シャル
「落ち込むユーリも可愛すぎて辛い❤」

――ナパームブレス/ナパームの息吹

ユーリ
「えっと、魔力と炎で創った渦巻く球体に相手を閉じ込めて、さらに重力で押し潰しながら爆発させるっていう魔法です」

ルシル
「俺はこの1発で撃墜寸前までに追い込まれたんだよな。この威力は確かだ」

シャル
「可愛くて小っこくて、そのうえ強いって。もうどんだけ私を魅了するわけ!?」

ユーリ
「ご、ごめんなさい?」

――アキレウスシールド/ギリシア神話の英雄・アキレウスの持つ盾

ユーリ
「私の持つ防御魔法です。ミッドチルダ式とベルカ式の魔法陣を二重にしたシールドタイプです。対魔法と対物理効果を持っています」

シャル
「この防御力すごいよね~」

ルシル
「多層防壁に通常の防御魔法、そしてアキレウスシールド。とんでもないよな」

――バイパー/毒蛇

ユーリ
「これは相手の前方から足元へと向けて、魄翼で創った槍を連続で突き出させるという魔法です」

シャル
「槍が突き出て来る前に、突き出て来る箇所に魄翼の渦が出るから察知できるのが欠点かな?」

ユーリ
「えっと、そうですね。よく避けられちゃいます」

――コンストレイント/拘束

ユーリ
「単純なバインドですね。発生から拘束までちょっと時間が掛かりますから、よほど相手に隙が無いと上手くいきません」

シャル
「実際、プリメーラが拘束する前にバインドを鷲掴んで潰したもんね」

ユーリ
「あれにはちょっとビックリしました」

ルシル
「さすが我が娘♪」

――ドゥームプレッシャー/運命の重圧

ユーリ
「魄翼で大きな腕・・・みなさんは怪物の腕と言いますけど、を使って・・・こう、くしゃっと相手を握り潰す攻撃魔法ですぅー」

シャル
「ああんもう、仕草が可愛い❤」

ルシル
(普通に恐ろしい)

ユーリ
「???」

――サイズディカピテイション/斬首鎌

ユーリ
「魄翼2つを大きな鎌にしての斬撃魔法ですよ。軌道は自在で、連撃も可能です」

シャル
「技名が結構怖いよね」

ルシル
「物理破壊設定だったら名前の通りになっているかもな」

ユーリ
「そ、そんなことしませんからね!」

――ヘカトンケイルフィスト/巨人(ギリシア神話の3巨人の名で、百の手の意)の拳

ユーリ
「ドゥームプレッシャーで使う腕を、砲弾として連続発射する中距離攻撃で、砲撃に位置づけられる魔法です。シールドやバリアの破壊が出来ますぅー」

シャル
「でもジャベリンバッシュと同じで弾き返す事も出来るよね?」

ユーリ
「あ、試してみますかー?」

シャル
「おお、やったらー♪」

ユーリ
「やるですぅー♪」

――アルゴス・ハンドレッドレイ/巨人(ギリシア神話の、全身に百の目を持つ巨人)の百光

ユーリ
「私の勝ちですぅー♪」

シャル
「負けちゃったですぅー♪」

ユーリ
「ま、真似しないでくださーい!」

シャル
「可愛いぃぃーーーー!! アカン、興奮しすぎて鼻血が出た!」

ルシル
「引くわぁ~」

ユーリ
「だ、大丈夫ですか、シャル!? わ、私の攻撃の所為ですか!?」

ルシル
「そのアホ自身の所為だから、気にしないでいいよ。さ、紹介を」

ユーリ
「あ、はぁ、では。・・・大きく広げた魄翼の表面・裏面から、100本の砲撃を全方位へと向けて発射して弾幕を張るという広域攻撃魔法です。炎熱砲撃バージョンのアルゴス・ハンドレットファイアもありますよ」

ルシル
「ユーリに近ければ近いほど当たりやすく、離れていればまず当たらないんだよな」

ユーリ
「はい。離れれば離れるほど、どうしても砲撃間に間隔が空いてしまうので」

シャル
「あー、止まった、止まった」

――ヴェスパーレッドモード

ユーリ
「私が身に纏う戦闘衣装・紫天装束インペリアルローブの色彩が赤へと変わり、素肌に模様、さらには戦闘人格への切り替わり、そして炎熱変換能力を得た状態への換装がこれです。私の核・永遠結晶エグザミアの出力が上がったらこうなります。出来ればもう二度とこの状態では戦いたくありません」

シャル
「それに付いてはもう大丈夫なんでしょ? ディアーチェ達が居るんだし」

ユーリ
「はいっ♪」

シャル
「あ、ダメだ、また鼻血が出て来た」

――クリムゾンダイブ/紅の潜行

ユーリ
「レッドモード時で発動できる突撃魔法です。魄翼を広げた状態で全身に炎を纏っての突撃。フェニックスのようなものです」

ルシル
「フラムも似たような魔法を使っていたな」

ユーリ
「そうですね。私からフラムに流れたのかもしれません。フラムは知らないようですが」

シャル
「それ、たぶん話さない方が良いかも。フラム、自慢げにしてたし」

ユーリ
「わ、判りました。フラムには内緒にしておきます!」

――フェニックスアロー/不死鳥の矢

ユーリ
「レッドモード時で発動できる射撃魔法です。魄翼から炎の矢を放つ、バリア貫通効果付きの」

ルシル
「ユーリの場合、そう言った効果がなくとも余裕で相手の障壁を貫けそうだよな」

ユーリ
「それはどうでしょうか。魔力による力押しでは通じないものもあると思います」

シャル
「だよね~♪」

ユーリ
「はい♪」

――フェニックスフェザー

ユーリ
「レッドモード時で発動できる広域攻撃魔法です。燃える魄翼を大きく羽ばたかせて、炎の羽根を広域に亘って舞い散らせるんです」

ルシル
「似たような魔法をどこかで見たな。あ、フラムか・・・」

シャル
「でもアレは違うんじゃない? 羽根じゃなくて火の粉だし」

ユーリ
「やっぱり炎熱系の広域系って、似たような魔法が生まれちゃうかもしれませんね~」

シャル
「いやぁ、楽しかったぁ~♪」

ルシル
「楽しんだ分、文字数は前後編合わせて3万4千文字突破だがな」

シャル
「闇の書編と砕け得ぬ闇編を一緒にしたのがまずかったよね」

ルシル
「作者が眼球疲労で目を真っ赤にしながらも書いていたぞ」

シャルシル
「馬鹿だね~」

ユーリ
「そんな気軽でいいんですか・・・!?」

シャル
「いいの、いいの♪」

ルシル
「それではエピソードⅡの魔導紹介はこれにて終了だ。長々と付き合わせてすまなかったな」

シャル
「それじゃあ読者のみなさーん! エピソードⅢでまたお会いしましょうーーー! ユーリもほら、手を振って♪」

ユーリ
「うええ!? またですか!? あぅ、バ、バイバイです・・・!」

シャル
「バイバーイ♪」


 
 

 
後書き
ヤクシミズ。
これでエピソードⅡは完結です。ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました!
エピソードⅢの始まりはもう少しお待ちください。未だに残っている修正へと注力しながら執筆をいたしますので。スタート時には、つぶやき、でお知らせいたします。
 
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