魔法少女リリカルなのはStrikers~毛探偵と愉快な仲間達
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ヤギ転移事件
ヴァ「…………痛かったであろー…………此処はどこであろー?」
あの転移の後、探偵&警察組と別れたヴァレンティーノファミリー&野良組
着いたその場所はよく解らない場所であった
辺りは薄暗く、あちら此方にコードの配線が散らばっており、そして、何もついていないモニターばかりが目に写る場所だった
要約すると、どこかの研究所の様な場所であった
ヴァ「………皆どこであろー?一人じゃ寂しいであろー」
ゆっくりと恐る恐る足を踏みしめるヴァレンティーノ
執拗にキョロキョロ見渡し、誰もいない事を何度も確認する
ヴァ「ロレンtーーーロレ「貴方の為ならどこからでも!首ー領!」床を突き破るのはホラーであろー!」
ヤギの言う通り、たった今ロレンツォはヤギが呼んだ瞬間に目の前の床を突き破りながら現れたのであった
ロレンツォ「も!申し訳ございません!首ー領!そんなつもりは!そんなつもりはぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!首ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ領!」
煩いからちょっと黙って欲しい
ヴァレンティーノ「ノアは此処の探索、それの警護をする為にガブリエラと弥太郎殿が一緒にいますよ
そして、遥殿が転移の影響で死にかけているので夏輝殿が看病をしております
因みに私は首領を探して猛ダッシュしてきました
最初は皆バラバラに飛ばされたみたいなのですが、幸いにも電話は繋がる様になっていました」
ヴァレンティーノ「なるほど、そうであったか…………で、此処はどこであろー?」
ロレンツォ「それが言葉があまりにも違いがありすぎてノアが今解析中との事です」
ヴァレンティーノ「では、早速行ってみましょう
ちょうどこの間、ノアに対象の人物の携帯の方向を矢印で表す機械を貰っていますし」
そういうと袋から例の機械を取り出した
圭「本当にどうなってんのその袋!」
洋「圭!?」
現在機動六課に駐在中のツッコミは健在なようだ
ロレンツォ「それでは、進んでみましょう」
ヴァレンティーノ「矢印はあの扉の向こう側を指しているであろー
とりあえず、いくであろー」
ロレンツォが扉に近づき、ドアノブを回し、ドアを押す
そして、そこにあった物はーーー
ガブリエラ「………………」
弥太郎「……………………」
ノア「………………………」
ロレンツォ「………………」
ヴァレンティーノ「………」
全員(弥太郎除く)「「「近っ!」」」
ヴァレンティーノ「何か前にも似たような展開があったであろー!」
ロレンツォ「おかしいですね………私は大分走ってた様な気がするのですが…………」
ノア「あぁ、それな
この施設の形がいびつやからロレンツォは迷ってたんや
って言うても、元々ウチらと首領が近かった位置におったみたいやな」
ロレンツォ「それで、いびつな形とは?」
ノア「まずな、この施設は13階あってな
その一つ一つのフロアの形全てが同じやねん
因みに、形はアルファベットのJとSを平面的に組み合わせた物やねんな」
ロレンツォ「凄い変な施設という事は解りました」
ノア「設計図製作者の名前はジェイル・スカエリエッティ言うらしいで」
ロレンツォ「…………その人物はよっぽどの変人みたいですね」
ノア「…………ま、この世界じゃ中々凄い奴みたいやな」
ロレンツォ「と言いますと?」
その瞬間にヴァレンティーノは見た
飄々と被った袋に付いた二つのボタンである目が光った事を
ノア「それってただのボタンのテカりとちゃうか?」
少なくとも、今のツッコミは圭がやるべきツッコミである
同じファミリーの人物がツッコむ事ではないだろう
ノア「ちょっと前に事件起こしとるわ
通称『JS事件』、この世界におる警察みたいな役割である管理局っちゅうのがかなり手をやいとったみたいや
それに、文字を解読してみて解った事やけど、常人なら身の毛がよだつ程の実験もしとる
おかげで、管理局とやらも手をやいとったみたいやけどな
因みに、この施設はもう放棄されとるわ
事件起こす前にばれへん様にやったんやろな……………っとなんやこのデータ………ガジェット?なんやおもろそうやないか」
ヴァレンティーノ「…………また様子を見に来るであろー
ガブリエラ、弥太郎、ノアの警護をたのむであろー」
ガブリエラ「解っているさ」
弥太郎「………コクコク(キリッとしながら頷く)」
ヴァレンティーノ「では、行くであろーロレンツォ」
ロレンツォ「首領の仰せのままに!」
フロア12
夏輝「遥さん!死んじゃダメっす!」
遥(何だか体楽になってきたからもう大丈夫じゃない?)
夏輝「魂でちゃってるっす!死にかけっす!」
ヴァレンティーノ「暗闇の研究所での心霊写真であろー!」
ロレンツォ「首領、心霊写真は撮ってから気付くものですよ」
どこかでやった様なやり取りをしながら遥達に近づくヴァレンティーノ達
夏輝「助けてくださいっすー!このままじゃ遥さんが死んじゃうっすー!」
遥(大丈夫だって、上に流されてるけど、大丈夫だよ)
ロレンツォ「それはかなりヤバいですよ!」
ヴァレンティーノ「登場僅か2セリフでの成仏は洒落にならないであろー!」
という事もあったがなんとか乗り越えた遥と共に情報を交換する
遥「へー、此処ってそんな変人が作ったんだ」
夏輝「??????」
遥「一名理解してないね」
ロレンツォ「まぁ、予想はしてましたよ」
ヴァレンティーノ「元々、この世界の金目の物や技術を奪う予定であったであろー
理解はしておいた方がよかろうが、してなくとも特に問題はなかろー」
遥「気にしないでいいってさ」
夏輝「解ったっす!気にしないっす!」
遥「君って本当に単純だよね」
夏輝「よく言われるっす!」
ロレンツォ「首領、どうします?」
既に此処に来たであろー………あろう自分のファミリーは全員見つけている
既にやる事を無くした今、どうするかを考えるのは必須であった
首領・ヴァレンティーノは自慢の蹄を顎に添えて軽く考える
ヴァレンティーノ「ならば一旦ノアの所に戻るであろー
ノアならばそろそろ何か進展があってもおかしくない時間であろー」
ロレンツォ「了解しました」
遥「夏輝、おんぶ」
夏輝「はいっす!」
遥君、君はもう少し自分で歩く事をしようか
ノア「おー首領、もやしは見つかったんか?」
ヴァレンティーノ「そうであろー
ノアは何か進展があったであろー?」
ノア「流石にこんな短時間やったら少ないけどな
この世界の事に関したら結構な色んな事解ったからかいつまんで話すわ」
という訳でノアの説明タイムが始まった
言っただろう?私は同じ事は何度も言わない主義なんだよ
それにかいつまんで話すんだから別に長くなくてもいいじゃん別に
とか何とか言ってたら説明が終わった様だ
ヴァレンティーノ「魔法使いがいる世界であったか
にしてはやたらに此処は機械機械しいであろー」
ノア「魔法使い言うても童話とかで出てくる様なもんやないし、結局根本は機械使うみたいやな
一応、無くても使えるみたいやけど、あった方がいいって感じや
で、此処にはその魔法使いに対抗する為の兵器があんねん」
ロレンツォ「その兵器とは?」
ノア「ガジェット言うらしいで
何でも、魔力を通しづらいもんがあるらしいわ」
ロレンツォ「それは何ですか?」
ノア「AntiーMagilinkーField
通称AMFや
ガジェットの質が上にいくほどに濃度は高なるし、数が増えても高なる
魔法使い達の弱点言うわけや」
ノアのそのセリフにヴァレンティーノは目を細めながら呟く
ヴァレンティーノ「…………じゃが、それも絶対ではなかろー
もし絶対ならばこの世界から魔法使いは消えておろー」
ノア「その通りや首領
幾らAMFある言うても、許容量を越えてもうたら突き抜けてガジェットに直撃や
やけど、並大抵の奴には効き目は大きいで…………なんなら試してもいいんやで?」
口角を吊り上げ、いかにもワルといった笑顔を見せてくるノア
ロレンツォ「………待ってください」
すると、ロレンツォが声を多少低くしながら喋る
ノア「何や?ロレンツォ」
ロレンツォ「デザインは変えれますか?」
ノア「うーん…………できんこともないけどなぁ」
ロレンツォ「では、デザインを変えましょう
今までのものでしたら首領の物だとは誰も気付いてくれませんからね」
ノア「それやったら、既存の奴を一旦分解してからじゃないとあかんなー」
天井を見上げ、くるりと反対方向に向き直るノア
ロレンツォ「どれくらいかかりますか?」
ノア「一週間あったら十分や」
ロレンツォ「では、お願いします」
ヴァレンティーノ「小手調べ………という訳かのー、ロレンツォ」
ロレンツォ「えぇ、もしかしたら管理局とやらが何か持っているかもしれませんしね」
ヴァレンティーノ「………面白い事になりそうじゃのー…………」
流石にマフィアのボスであるヴァレンティーノはワルい顔をしている
ロレンツォ(袋越しざゃあ解りづらいが)もそのオーラを漂わせている
ガジェットを手にしてしまったヴァレンティーノファミリー
果たして、ロレンツォの提案した新デザインとは?
次回に続く
後書き
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