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旧エクリプス(機動戦士ガンダムSEED編 )

作者:cipher
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第08話 月面会議

■C.E.69年 1月 8日
エクリプス・エレクトロニクス社は世界で初めてのVR(バーチャルリアリティ)機を公開し、2月 1日発売を発表した。

■C.E.69年 2月 1日
エクリプス・エレクトロニクス社はVR機を発売する。初期ロットの100万台が即日完売した。
エクリプス・ソフトウェア社が体感シミュレーションゲームを5タイトル同日発売する。
マスコミも大きく報道した。

■C.E.69年 2月 5日
エクリプス・エレクトロニクス社とエクリプス・ネットワーク社が共同で仮想世界のソフト並びに、そのインフラ整備を開始した事を発表する。
エクリプス社系列の大学がネットワーク大学構想を発表する。
各種報道機関や企業が仮想世界に進出する事を検討始めた。

■C.E.69年 2月18日
南アメリカ合衆国とアフリカ共同体、軌道エレベータ "アメノミハシラ2" が完成。
開発に6年掛かった。

■C.E.69年 3月 2日
太平洋連邦のギガフロート郡が完成。最大の資源輸出国となる。
同日、太平洋テラフロート建設計画を発表する。

■C.E.69年 4月 1日
欧州や東欧諸国がユーラシア連邦を離脱して、欧州連合(EU)を復活させる。

■C.E.69年 4月10日
一条光輝(いちじょうこうき)が欧州連合(EU)と東アジア共和国から余剰分のプラントを買取る。その数40基あまり。
買取ったプラントをL4宙域に移動開始する。

■C.E.69年 6月 1日
一条光輝がL4宙域の宇宙コロニー群の全てを掌握して、コウキ公国の独立を宣言する。
光輝がL4宙域のコーディネーター作成を開始する。
また、移動したプラント内での食料生産を開始し、ユニウス市の7~10区が穀物生産プラントに改装した。
コーディネーター作成に伴い、理事国側は実力を行使してもこれを排除すると勧告する。
理事国側がコウキ公国に対し威嚇行動に出るが、このとき初めてモビルスーツ "撃震(げきしん)" の存在が公開される。
モビルスーツ部隊は初の軍事行動であり、圧倒的少数でありながら理事国側のモビルアーマー部隊を翻弄。宙域に駐留していた理事国の宇宙軍を排除する事に成功する。
大西洋連邦宇宙軍第4艦隊(のちの地球連合第8艦隊)のハルバートン大佐、宇宙戦闘におけるモビルスーツの有用性を見抜き、コードネーム "Gシリーズ" 開発を軍司令部に上申するも却下される。が、一部議員の援助を得て、計画は極秘裏に進行する。

■C.E.69年 7月 1日
ZAFT(ザフト)のクライン議長が、大多数のコーディネーター達を引き連れて、火星圏に移動し、ジョージ・グレンと合流した。
マスコミにはL3宙域の宇宙コロニー郡が移民船と初めて知らされた。

■C.E.69年 7月28日
火星基地の第一層目が完成した。

■C.E.69年 8月 1日
ジョージ・グレンが地球に向けて、火星開発計画を発表する。
発表は超光速通信(銀河英雄伝説の世界の技術)でリアルタイム中継されており、その信憑性を疑う者がいなかった。地球からの観測でも火星に基地が建設されている事が分かった。
その上で火星の自治権の獲得及び対等貿易を地球側に要求した。

■C.E.69年 8月10日
エクリプス社が極秘に火星にアンドロイド製造プラントを稼働させた。

■C.E.69年 9月 1日
キラ・ヤマトとヒカル・イチジョウが、ヘリオポリスの工科カレッジに入学する。

■C.E.69年 9月10日
非プラント理事国は火星のZAFTとコウキ公国の独立を承認した。
ZAFT理事会において、プラント理事国との交渉が何度か行われるが、平行線を辿(たど)る。
70年 1月 1日までに回答が得られない場合、ZAFT側は資源のプラント理事国への輸出を停止することを明示する。
これにより、理事国とZAFTの緊張が激化する。

■C.E.70年 1月 1日
ZAFT側からの要求への回答期限であるZAFT理事会へ向かう評議委員へのテロ行為で議員一名が死亡する。(光輝達が助け出しており、死亡したのは遠隔義体である)
"ブルー・コスモス" による犯行声明が出るが、テロの関係者が全員逮捕され、背後に理事国の存在が明らかになり、ZAFTは理事国への物資の輸出を停止した。
資源のほとんどをZAFTに頼っていた理事国家群は窮乏(きゅうぼう)する事になる。
光輝達の宣伝活動により、地球の人々の中に反ブルー・コスモスへの意識が強烈に植え込まれていく。

■C.E.70年 2月 5日
月面会議が国連事務総長の呼びかけにより、交渉の場が持たれることになる。
月面都市のコペルニクスで爆弾テロが起こるが、月面会議参加予定の地球側理事国の代表者と国連事務総長以下、国連首脳陣達は光輝達の機転で全員助かる。コペルニクスの悲劇は回避された。


C.E.70年 2月 7日 月面都市 アポロ 国際会議場

急遽(きゅうきょ)場所を代えて、国際会議が行われた。

Side シーゲル・クライン

「事務総長、先日の爆弾テロの犯人が全員捕まり、ブルー・コスモスのメンバーでした。意図は明白です。テロの犯行をコーディネーターに罪を着せて、コーディネーターの隔絶(かくぜつ)を狙ったものです。」

「そうだ!そうだ!」

出席者は怒り心頭だ。危うくテロに巻き込まれる所であった。理事国の代表者も困惑している。自分達もテロの対象になったからだ。

「はい、事務総長。」

「コウキ公国代表、発言を許可する。」

「我々の国はコーディネーターへの迫害より、コーディネーターを護る為に建国しました。その為にコーディネーターを作り、テロの対象を我々に向けさせたのです。悲しい事にブルー・コスモスは、ここに集まった全員を殺害しようと画策したのです。
ここにブルー・コスモスの支持母体である、秘密結社ロゴスの幹部メンバーの一覧が有ります。
国防産業連合理事ムルタ・アズラエルの他、ロード・ジブリール、アダム・ヴァミリア、アルヴィン・リッター、グラハム・ネレイス、セレスティン・グロード、ダンカン・L・モッケルバーグ、ブルーノ・アズラエル、ラリー・マクウィリアムズ、ルクス・コーラーの10人です。
いずれも軍需産業複合体の代表者達です。また、彼らは遺伝子治療を行っており、反コーディネーターで(あお)っていますが、狙いは富の独占である事は明白です。
これを踏まえて議論をお願いします。」

会場は騒然となった。証拠も提出さらており、疑う余地もない。
太平洋連邦が場を主導して決議が決まった。

■C.E.70年 2月 8日
"アポロ宣言" 、ZAFT(ザフト)及びコウキ公国の独立を国連にて承認する。また、ロゴス・メンバーの拘束と引き渡しを要求する。国際法廷で正式に裁判を執り行う。

■C.E.70年 2月10日
仮想世界で国際会議の様子とロゴス・メンバーやブルー・コスモスのメンバー一覧が公開された。
 
 

 
後書き
原作の開始まで、後1年になります。
マブラヴ オルタネイティヴの世界のバッフワイト素子(思考波通信素子)のお陰で、VR機が完成しました。 
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