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転生とらぶる

作者:青竹
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マクロスF
  0805話

「ここが新しく加わったマクロス世界、ですの? また、随分と活気溢れていると言うか、何と言うか」
「うふふ。皆元気があっていいわね」
「いや活気があると言うか、この光景はそういう問題じゃ無いから。麻帆良の朝の登校ラッシュよりも凄いじゃない」
「ラッシュもだけど、普通に上空をメギロートが飛んでるってのが驚きよね。しかも誰も気にしてないし」

 あやか、千鶴、円、美砂の4人が街中を見ながらそれぞれの感想を述べる。
 現在俺達がいるのはマクロス世界のミュートス、そこにあるシャドウミラーが現在開発中の都市だ。
 都市の名称はタンタシオン。フランス語で誘惑の意味を持つ。
 ……シャドウミラーという存在が支配する都市の名前としては、これ程丁度いいものもないだろう。
 今回ここにあやか達を連れてきたのは、勿論本人の希望があったからというのもあるが、レモン達からも勧められた為だったりする。
 将来的には俺の恋人になるというのを目指しているあやか達に、地球以外の世界を見せておきたいという事だった。
 確かにこれまでシャドウミラーが交流を持っている世界は、基本的に地球が舞台となっている。唯一違うネギま世界のみは魔法界や火星と関係があるが、そもそもあやか達はネギま世界の出身だしな。
 そういう訳で、マクロス世界の中でも地球から遠く離れた場所にある、現在絶賛開発中のミュートスに来た訳だ。

「タンタシオンは唯一シャドウミラーと接触出来る都市だからな。この世界で少しでも先進性を持っている会社なりなんなりなら、まず間違いなくここに来てる筈だ。当然……新統合政府や、新統合軍といった者達もな」

 視線の先にあるのは、真っ先に建設された幾つかの建物だ。それらには新統合軍と新統合政府から派遣されてきた人員が滞在している。
 最初新統合軍は、この都市――当時は名前がまだ決まってないのでシャドウミラーの都市とだけ呼ばれていた――の警備や治安維持なんかを自分達でやりたいと言ってきたのだが……そもそもメギロートや量産型Wが存在している以上、警備は万全だ。
 それを言っても信じられない跳ねっ返りもいたのだが、メギロートと模擬戦をやらせてみれば殆どが納得した。
 ごく少数のみがメギロートはゴーストと似たようなものだと言い張ったので、量産型Wの乗ったシャドウと模擬戦をやらせたら、最終的にはこちらの言い分を全面的に認める事になった。
 異世界の国家であるシャドウミラーが作っている都市に派遣されてくるくらいだから、当然相応の腕を持ったエリートだったんだろうが……さすがに機体性能とパイロットの腕の両方ともこっちが圧倒している状態では、敗北を認めざるを得なかったらしい。
 で、結局新統合軍がこの都市でやるべき事は新統合政府の人物の護衛や、新統合軍としてシャドウミラーとの交渉がメインになっている。
 その点で言えば最大の目的である俺達との繋がりや交渉を可能にしているんだから十分仕事をしていると思うんだがな。
 ともあれ、現在のこのタンタシオンでは色々な会社やら組織やらの人間が集まってきており、現在街中にいるのは殆ど全てがそれらの人間だ。
 シャドウミラーとの接触が主目的のタンタシオンだったが、多種多様な組織が集まっている事もあって、組織間でのやり取りが主目的になってきているところも多い……と少し前にエザリアからの報告にあった。
 マクロス世界程に通信が発達してるんなら、それこそどれだけ離れていてもフォールド通信によりリアルタイムで会話出来る――フォールド断層が無ければ――だろうが、やはり実際に直接顔を合わせて会話した方が色々と安心出来るんだろう。

「こうしてみると、街中に映像モニタが浮かんでいるのね。あの技術は凄いわ。多分葉加瀬さん辺りが見たら興奮するわよ」
「でも、中学3年の麻帆良祭で超がやった立体映像とかの方が凄くない?」

 円と美砂の会話に、思わずと頷くあやかと千鶴。
 実際、あの時の超は色々な意味で凄かった。さすがに未来から来た女って感じだったよな。
 そんな風に感心していると、不意にTVに映し出された映像が目に入る。
 ギャラクシーネットで流されているその映像の下の部分には、『銀河の妖精の行方を追え!』と表示されている。またありがちなタイトルだが、そのタイトルがタイトルだっただけに興味を引かれて見てみると、どうやらここ暫く活動をしていないシェリルの行方を追った番組らしい。
 新統合政府の方からシェリルに関しての発表はもう少し待って欲しいと言われているからな。マクロス世界を救った歌姫の1人がシャドウミラーのトップと恋仲になり、しかもシャドウミラーに所属してしまった……というのは、新統合政府としても嬉しくないんだろう。
 フロンティア船団でもその件を知っている者――具体的にはフロンティア政府やS.M.Sの社員――には箝口令が出ているらしいし。
 ただ、それでもランカと違って元からマクロス世界を代表する歌手だったのだから、知名度が段違いに違う。それ故、そろそろ限界なんだろう。それを新統合政府もきちんと理解しているのか、現在はエザリアが新統合政府とその件についていつ発表するかの打ち合わせを行っているところだ。

「あ、シェリルさん! うわっ、こうして見ると本当に凄い有名な人なのね。何て言うか、アクセル君も随分と凄い人を誑し込んだみたいだけど……そういう趣味でもあるの?」
「そういう趣味?」

 不思議そうに尋ねてくる円に聞き返すと、小さく頷いてから説明を続ける。

「コーネリアさんは元皇女様。シェリルさんは銀河規模のトップアーティスト、あやかと千鶴は雪広財閥と那波重工のお嬢様。こうして見ると、妙にアクセル君の趣味が偏っているように思えるんだけど」
「ですが、レモンさんやマリューさん、スレイさんの3人は別に普通ですわよ?」
「ふふっ、あの3人を普通と表現するのはどうなのかしら。出身はともかく、その能力はとてもじゃないけど普通とは言えないわよ?」
「千鶴さん……今問題にしているのはそういう事では無くてですね……」

 そんなやり取りを聞きつつも、思わず首を傾げる。
 別に俺の趣味がどうこうじゃなくて、俺が好きになった相手がたまたまそういう奴等だったというだけなんだと思うがな。

『ええ、シェリルさんは私の憧れの人です。シェリルさんのようになりたくて、私もこの世界に入ったんですから』
『なるほど、そうなると今の行方が分からない状態は不安では無いですか?』
『確かに不安ではありますけど、シェリルさんがそう簡単にどうにかなるとは思っていませんから。恐らく近いうちにひょっこりと姿を現すんじゃないかと思っています』
『ほう? もしかしてランカさんはシェリルさんがどこにいるのか知っているのですか? もしそうでしたら、是非とも聞きたいのですが』
『いえ、残念ですけど……けど、アイ君がシェリルさんは無事だって教えてくれますから』

 映像モニタに映し出されている人物がそう告げると、その背から体長2m程のバジュラが1匹姿を現す。
 いや、あの大きさでは隠れるというのは無理だから、カメラの撮影範囲内に入ってきたというのが正しいのだろう。

「え? ちょっと、あれって何? 魔法界の生物がこっちにいるの?」

 その人物……ランカの隣にいるバジュラを見て美砂が思わず声を上げた。
 そして美砂の声に俺の好みがどうこうと話していたあやか達も映像モニタへと視線を向け、驚愕の表情を浮かべる。
 だが、俺はそんな4人に小さく首を振ってから口を開く。

「安心しろ。別に魔法界のモンスターとかじゃない。あれがバジュラだよ。色々と誤解の末に俺達と戦った相手」
「バジュラ……」
「あらあら、まるで母親が大好きな子供みたいね」
「ちょっと、それは幾ら何でも……」
「いや、千鶴の言葉が正解だ」

 円が呟いた言葉に、首を振る。
 実際、アルトやルカ経由で聞いた話によるとあのバジュラは幼生体の時にランカに保護されて育てられていたらしい。
 グレイスにランカが誘拐された後にどうしていたのかは分からないが、それでもミュートスで行われたバジュラやバトル・ギャラクシーとの戦いの際には姿を現したところを見ると、バトル・フロンティアなりどこかに潜んでいたんだろう。
 恐らくはフォールド通信でランカを探していたと考えるべきか。

「しかも現在唯一人間側に残っているバジュラだから、その重要度は俺達シャドウミラーに勝るとも劣らないだろうな」

 フォールドクォーツを精製出来る唯一の存在だと考えれば、人によっては俺達より重要度が上だと答えるかもしれない。
 そんな風に話している間にもランカに対するインタビューは続き、やがて映像モニタにはバトル・ギャラクシーとの戦闘の時にシェリルと共に歌っている映像が映し出される。

「まぁ……シェリルさん……綺麗ですわね」

 その様子を見ていたあやかが、思わずといった様子で呟く。他の3人もそれに頷きながらじっと映像を眺めていた。
 そんな状態が続き、メギロートやシャドウ、あるいはニーズヘッグといった機体も少しではあるが映像に映し出される。
 こうやって見る分には、やっぱりニーズヘッグは小型機だけあって特機やシロガネに比べるとあまり目立たないな。
 いや、だがギャラクシーネットに繋がっている映像に俺達の機体が映し出されているのは……新統合政府の考えか? まぁ、確かに俺達シャドウミラーの存在はギャラクシーネットで流されているし、魔法とかの映像もグリ付きで流されている。
 ちなみに俺が魔法を使ったあの映像は、当然の如く合成映像とかではないかと随分熱心に調べられたようだが、結局はどんなに解析してもその証拠は見つからず、更には新統合政府が本気で俺達シャドウミラーの存在を認めているということもあって、疑り深い者達は半ば不承不承魔法の存在を認めたらしい。
 ……S.M.Sに所属している退役軍人が魔法に興味を持っていたという話を聞き、ちょっとした好奇心からそれが誰なのかを調べてみたら、何とイサム・ダイソンという名前が出てきて驚いたのは少し前の出来事だ。
 まさかマクロスプラスの主人公でもあるイサム・ダイソンが軍人をやめてS.M.Sに所属していたとは思わなかった。ちょっと会ってみたいとも思ったが、諸事情でミュートスに来るのは難しいらしい。

『ごらんになってもらったように、シャドウミラーの機体についてもギャラクシーネットに出回っている訳ですが……話によると、ランカさんもシャドウミラーの方とお知り合いだとか?』
『あ、はい。えっと、その……これ言ってもいいんでしたっけ?』

 小声で近くにいるだろうエルモへと確認を取り、やがてOKが出たのだろう。インタビュアーに向けて小さく頷く。

『はい、お兄……兄の職場に転移してきたと聞いています』
「あ、私達もホワイトスターから転移した映像は見たわ。……良くあの状況でホワイトスターの中を彷徨いていたわね」

 頬を赤く染めながらも、ジトリとした視線を向けてくるのは美砂。
 って言うか、こいつらもあの映像を見ていたのか。色々と18禁的な内容だろうに。
チラリと他のメンバーに視線を向けると、あやかは顔を真っ赤にしながら妄想の世界に旅立っており、千鶴も同様に頬を隠しながらも、あらあらウフフと笑みを浮かべている。円は俯きながら顔を真っ赤にして黙り込んでいる状態だ。
 やはり色々な意味で刺激が強すぎたのだろう。

「全く、今の時点であれだけ夜に強いとなると、私達が高校を卒業したらどうなるのかしらね? ちょっと楽しみなような、怖いような……」

 そう言いつつも、美砂は決して嫌がっている表情を浮かべてはいない。この辺、かつて俺が3-Aに所属していた時に周囲からエロの第一人者と言われていただけあって、そっち方面の知識や好奇心は人一倍強いのだろう。
 ただ、元々いた恋人ががっついているのが嫌で別れたってところに、微妙に女心の複雑さを感じるな。
 ともあれ、ランカのインタビューやシェリルとのライブ映像も終わり、今では他のニュースが映し出されている。
 何でもどこかの船団の政治家が資金を横領していたとかなんとか。
 ……こういうのはどこの世界に行っても、いつになっても変わらないな。

「さて、ニュースに関しては取りあえずもういいだろ。それよりもこれからどうする? この都市で遊ぶにしたって、そもそもまだそっちの類の店とかは殆ど建てられていないしな」

 あるのはバーとかの、いわゆる大人の遊び場だ。酒が出てくるのが決まってる場所に俺が行く訳にもいかないだろう。
 何しろ、今のゲートはアルコール検知機能が追加されており、俺に限ってはアルコールを摂取しているとゲートが起動しないのだから。
 結局この日はあやか達4人と都市の外に広がるミュートスの自然の中で俺が空間倉庫から出した料理でピクニックを楽しみ、麻帆良へと戻ったのだった。 
 

 
後書き
アクセル・アルマー
LV:42
PP:1405
格闘:278
射撃:298
技量:288
防御:288
回避:318
命中:338
SP:1402
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.10
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    ???
    ???

撃墜数:1114 
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