ロックマンX~5つの希望~
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第四十三話 ルナ
前書き
少し出番が少ないルナを出します。
ルナはハンターベースの自室のラボラトリーで、エイリア達の特殊武器を開発していた。
パレットはオペレーターとして多忙であるために、ルナが武器を開発していた。
何かしていないと、アクセルのことが心配で胸が張り裂けそうになるからである。
パレット「これが私の新しい武器ですか?」
少しの間、休憩でここに来たパレットがルナの手元にある複数の銃を見つめる。
ルナ「ああ…この、黒い銃はブラックアロー。射程は短いけど、敵を追尾するホーミング弾が撃てて、そっちの銃はバウンドブラスター。弾が壁に当たると反射する。んで、これがフレイムバーナー。簡単に言えば火炎放射機。そして最後にプラズマガン。射程が短いけど、攻撃範囲が広い近接戦に向いた銃。」
説明すると溜め息を吐きながら、椅子に座る。
パレットは慌てながら、レイヤーのレイピアを指差す。
パレット「ル、ルナ先輩。レイヤーの武器にも新しいのが追加されたんですよね?」
ルナ「ああ…Dグレイブ。長柄の薙刀で、レイヤーの特殊武器の中では最もリーチに優れている。それからKナックル。リーチはレイヤーの武器の中でも短いが、それを補って余りある攻撃力がある。次のBファンは攻撃よりも防御用の武器。特殊なビームシールドで敵の攻撃を防ぐことが出来る。最後の巨大なハンマー、Tブレイカーは攻撃範囲はレイピアよりも狭いけど、一撃の威力は凄いぜ。」
それだけ言うと黙り込んでしまう。
パレットはどうにかして、空気を和ませようとするが、ルナの落ち込みようは半端ではない。
パレット「(アクセルはルナ先輩の初めての友達だもんねえ……)」
友達で終わらせるには少し仲が良すぎる気がするけれども。
パレット「あ、もしかして…」
ルナ「ん?なんだ?」
パレット「っ!!」
心の中で呟いたつもりだったが、声に出してしまったらしい。
パレット「……女は度胸!!」
ルナ「は?」
訳の分からないことを言い出したパレットにルナは目を見開いた。
パレット「単刀直入に言います。ルナ先輩は…もしかしてアクセルのことが好きなんですか?」
ルナ「ああ」
パレット「ええ!!?あっさり肯定した!!あ、でもお似合いだなって思うし…」
ルナ「友達だからな」
それをルナが言った瞬間、パレットが盛大にずっこけた。
ルナ「どうしたパレット?脚部損傷か?」
パレット「ち・が・い・ま・す!!私が聞いてるのはアクセルのことを恋愛対象として見ているのかということです!!!!好きなんですか!!?念のため言いますけどLikeの好きじゃありませんよ!!Loveの方ですからね!!!!?」
ルナ「ラ、ラララ、ラブぅ!!?」
しばらくすると赤面して、目を見開く。
パレットはそれを見て、胸中でガッツポーズをした。
パレット「(よし、どうやらルナ先輩の方はアクセルに脈アリのようですね。前にアクセルにも聞いてみましたけど、アクセルはまだお子ちゃまだから、恋愛感情は分からないようだけど先輩に好意的。これは楽しま…じゃなくて応援しなきゃ)」
心の中で笑いながら計画を練り始めるパレット。
本人達にバレたらギガクラッシュかギガランチャーかコンビネーションアサルト、エックス達を巻き込んでのファイナルストライク決定である。
ルナ「お、おい…?」
赤面しながらオロオロするルナにパレットもルナも女の子なんだなと思う。
パレット「そういえば、ルナ先輩はご飯食べました?」
ルナ「あ…」
そういえば、しばらく何も食べていなかった。
えらく空腹なことに今更気づいた。
ルナ「そういや、飯を食ってなかったな。食堂に行くか…」
パレット「先輩、オムライス作って下さい。先輩のオムライス、オムレツがフワフワしてて凄い絶品ですもん!!」
ルナ「そうか?」
同い年の友達に褒められれば悪い気はしない。
パレット「男口調と私生活で大雑把なところを除けば、家事全般出来るからいいお嫁さんになれますね!!」
ルナ「お、お嫁…!!?」
赤面して硬直する。
普段は頼もしい彼女もこういうのに関しては初な女の子だ。
パレット「アクセルいいな~。私が男性型なら私が先輩をお嫁さんに貰いたいです!!」
ルナ「か、からかうんじゃねえ!!」
赤面しながら言うルナにパレットはからかうように笑う。
パレット「先輩、可愛い~」
ルナ「うっせーー!!可愛いって言うな!!」
彼女の絶叫が響き渡る。
ルナが出撃する数時間前の出来事。
おまけ
ルナ「レイヤー、お前の武器の強化、終わったぜ」
レイヤー「すみません、ありがとうございますルナさん」
ルナ「そういや、お前の武器はゼロのセイバーにかなり構造が似ていたけど…元からそうなのか?」
レイヤー「いいえ、ナイトメアウィルス事件の後にレイピアを強化してもらったんです」
ルナ「へえ…」
アイリス「レイヤーさんはゼロのことが好きだものね」
レイヤー「っ!!」
ルナ「あ、茹で蛸になった」
アイリス「私はレイヤーさんが羨ましいわ。私はオペレートは出来るけれど、あなたのように戦うことは出来ないもの…」
レイヤー「アイリスさん…」
アイリス「レイヤーさん。戦いの時はゼロを支えてあげて」
レイヤー「はい…」
ルナ「仲いいなあ…」
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