ひねくれヒーロー
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希望は底の深い海のうえでなければ決してその翼を広げない
希望は底の深い海のうえでなければ決してその翼を広げない
—エマーソン—
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希望は底の深い海のうえでなければ決してその翼を広げない
ただいま授業中、しかし暇であるゆえに・・・下らんことを考えてみる
転生したことになんらかの理由があるのではないか
そう思いついてオレ達三人の死因や転生した状況をまとめ考察してみた
話を聞く前に仮にあげておいた転生条件などをノートに書きだす
・転生者の死因が関わる ×
死因は他殺、事故(?)死、・・・病死?熱中症なら病死なのか?
偏った死因はなく、これも規則性はなさそうだ
自殺はなく、”神様”が同情した説もないだろう
”神様”のミス説はわからないので保留
・転生者の年齢が関わる ×
シュロは15、イカリは21、オレは16で死亡
年齢に規則性も見出せず、享年は関係ないようだ
・転生時に”神様”は出現したか △
俗に言う神様転生ではなかった、三人とも気づけば転生していた
だが、出会った記憶を消されたという可能性も少なからずある
しかしそれならば何故原作知識があるのかという問題点が挙げられる
・我々はチートか △
虚弱体質元・人柱力、元・暗部だがマダラに瞬殺された油女一族、万年中忍止まりな感知系くのいち
・・・正直、最強系チートではない
頑張ればシュロがチートになれるかもしれない
・我々に共通事項はあるか ○
日本出身、全員平成生まれ、NARUTOを既読、転生後再びトリップ経験
コンの場合→高校生・病死→転生・人柱力→時空間忍術の応用で並行世界へトリップ
シュロの場合→高校生・他殺→転生・油女一族・他殺(時空間忍術の発動を視認)→並行世界に転生し直す
イカリの場合→大学生・事故(?)死→転生・霧隠れくのいち・他殺(任務で所持した巻物は時空間忍術に関わる)→幼少時の姿で並行世界にトリップ
もしかすると、我々は死ねば転生しなおすというループが出来かけている?
トリップ時の状況から考えると時空間忍術が関係しているかもしれない
そしてその時空間忍術が同種のものであったとするなら、三人が同じ世界にいる原因になるのか
またこの世界が原作と決まったわけではないが、限りなく原作に近い並行世界だと仮定する
明らかに違う世界だった月隠れ、
油女一族にトルネがいなかったというシュロの世界、
水影がやぐらではなかったというイカリの世界
原作と多少ズレがある各世界だったが、この世界が一番原作に近いのではという意見がまとまった
・結論
時空間忍術がトリップに関わると仮定、その情報収集及び研究を進めること
転生ループが続く可能性があるためそれの阻止を目標
「・・・でも全部仮定に過ぎないんだよな・・・」
ノートを閉じ机に突っ伏す
イルカ先生が黒板を消している
授業を受けた振りをしながら無駄に頭を悩ませた
「・・・コン、シュロから手紙だ」
隣の席のシノがこっそりと手紙折りしたメモを置く
本日シュロはナルトと犬塚とともに悪戯を決行したため罰として、一番前の席に座って授業を受けている
先程から問題をあてられまくりで可哀想である
どういうルートで回ってきたのか、前の席のシカマルとチョウジに覗きこまれる
シノは虫を使って見ようとしてる
「・・・なんなんだよお前ら・・・」
そこまで見たいもんじゃないだろと言いつつ隠しながらメモを開いた
「
今日は家族でラーメンYO!
シュロパパより」
・・・目が点になるってこういうことだろうか
「コン、二枚目が来たぜ」
シカマルが新しいメモを渡す
「
イカリママと一緒に一楽だってばYO!
ナルト兄ちゃんより」
「オレが兄だよ!?」
思わず叫んだ
認めない、絶対に認めない、ナルトが兄とか認めない!
前の席で2人分の含み笑いが聞こえてくる、ふざけんなお前ら
「こ、コン!?どうした保健室行きたいのか!?」
体の心配より頭の心配をしたような慌てたイルカ先生
「・・・すみません、本日はこれで早退させていただきます」
ごほっと軽く咳きこむ振りをすればイルカ先生は顔を青くして頷いた
帰り支度を済ませ教室を出ると、何故かイカリが居た
「ママだからな」
親指を立てるな良い笑顔をやめろ
その後、四人でアカデミーをサボって一楽に行った
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一楽で頼むもの
ナルト みそチャーシュー (濃い味好み)
シュロ 魚介醤油 (あっさり好き)
イカリ サンラ—タン (キワモノ好き)
コン 鶏がらスープ (ラーメン食えない)
アカデミーでの日常
恐らく次話でアカデミー編終了
予定は未定
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