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『自分:第1章』

作者:零那
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『出勤増/取立』

兄貴が勉強教えに来た。
帰り際、兄貴に、後から家出るように言われた。

数万要求された。

『ユウから返して貰ってるよね!』

『でもまた貸したから!』

『兄貴も取っていくからお互い様や言うてたで!』

半ギレで凄まれたから数万投げつけた。
ムカついた。

嫁と離婚するけん、ユウと離婚してって言われてた。
でも無理。
違う。
利用されるとか嫌。

零那はデリ出勤増やした。
雑誌の特集の話も受けた。
リピーターさんにも報告した。
1日必死で稼いでも丸々渡してるようなもん。
ただ働き同然。
取立屋の如く請求しに来る。

ユウが借りてるのが事実なら返すのは筋やし、文句言えん。
ユウが勝たんから貰えんって言われたら返すしかない。

金の事で揉めるのが一番汚いし有り得ん。
いちいちユウに確認するんも嫌やった。
それが間違いだった。
お金は減る一方。
支払いも生活もある。
貯金は減っていく。
最悪。
下っ端ヤクザと同じやん。
生活が崩れてく。
何の為に一生懸命貯金してきたんか解らんなる。
ヤケクソなりそぉ。

 
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