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仮想空間の歌う少年

作者:ケンケン4
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10行進曲ーAllegro (軽快に速く)

 
前書き
さあ、超展開です。
それでも問題ないぜ?という方はどうぞ‼︎ 

 
前回までのお話。

フレイヤさんはまさかの筋肉隆々のおじさんだった。

「このうす汚い王め!よくも我が家の家宝ミョルニルを盗んだ報い今こそ受けてもらうぞ!」

そう言いながらトールはハンマーでスリュムに向かって殴りかかり、僕とシノンで与えたダメージよりも遙かに高いダメージを与える。

「この小汚い神め!よくも儂を騙してくれたな!貴様をアースガルズに送り返してやろうぞ!」

そう言いながらスリュムはターゲットをトールに絞り戦い始めた。
僕はそれを見ながらため息を一つ。

「まあ、分かるよ。同情はするよ…。」

まあ、好きな人が筋肉隆々のおっさんならキレるね。
…僕もトールがフレイヤさんに化けてたのは少し残念だけど。

「…スノー?なんか変なこと考えてなかった?」
「いえ。まったくそんな事は考えていませんよ。」

すると僕の邪な考えを女の勘で汲み取ったのか横からジト目で見てくるシノンに対して慌てて首を振る。

「とにかく攻撃だ!みんな頼む!」

そうキリトがそう叫ぶと僕達は3連続以上のソードスキルを次々に放つ。ちなみに後衛のアスナもレイピアで攻めている。
その隣でリズがスリュムの足の小指にハンマーで殴りつける。
…いたそー。

「ぐおおお…」

そうスリュムが呻くと片膝を立てる。
…今、上半身に攻撃のチャンス!

「流星はその場に煌めくように♪」

僕はそのままジャンプして8連撃『チャリオットドライブ』を放つ。火属性8割、物理2割。炎属性の一撃がスリュムのHPを大きく削る。
そしてそのまま『奇跡の音符』を発動させ、バックジャンプ。そして後ろにいるのはもちろん。

「行くわよ。スノー!」
「もちろん!」

そのまま後ろのシノンと背中合わせになりながら。

「僕達を導け♪不死鳥♪!ラバーズ・ショット♪‼︎」

そのままシノンが弓矢を放つと同時に大鎌をスリュムに向ける。僕達の必殺技の『リステッソ・テンポ』の一つ。『チャリオットショット』によって弓矢が当たった瞬間。またも光の弓矢がシノンの弓矢の周りに出現し、大きな追加攻撃を与える。

「ぐおおおお…」
「ぬうぅん!地の底に還るがよい、巨人の王!」

そうしてとどめとばかりにトールが右手のハンマーをスリュムに叩き付けた。HPが0になったスリュムはピキピキと氷になりながらも。

「…ふっふっふ。今は勝ち誇るがよい。小虫どもよ。だがアース親族に気を許すと痛い目を見るぞ。彼奴らこそ真の、しん」

しかしトールの強烈な踏みつけがその言葉を遮り、完全にスリュムは無数の氷片になった。
…台詞聞きたかったな…。
そう思っていると。そうするとトールは遙か高みから。

「やれやれ…礼を言うぞ、妖精の剣士よ。…どれ褒美をやらねばな。」

そう言ってハンマーの柄から光を放って僕の手元に黄金のハンマーが投げ落とされた。

「《雷槌ミョルニル》正しき戦に使うと良い!では。さらばだ。」

そう言ってトールに稲妻が広間を走り目を瞑る。開けるともう何者の姿も存在しなかった。
僕は今ゲットした《雷槌ミョルニル》を装備する。重力あるそのハンマーは少し面白い仕組みがありそうだった。

「伝説武器ゲット、おめでとう。…スノーそれ使えるのか?」
「うん!もともと大鎌はハンマーの派生だからね!…なんかもっともこれ僕仕様になってるけどね。」

見ると装備されたハンマーは変形していつの間にかにハンマー…よりも黄金の大鎌になっていた。

「大鎌仕様。《雷槌ミョルニル》てね?」

僕はミョルニルに念を込めると今度はハンマーに変わった。するとキリトは笑って。

「面白いな…それ。」
「うん!これ極めよ…⁉︎」

そう言おうとすると氷の床が激しく揺れていたことに気がついた。

「まだだ!聖剣エクスキャリバーを抜いてない!」

僕がそう叫ぶとキリトの上にいるユイが。

「玉座の後ろに下り階段が形成されてます!」

僕達はそれを聞いて後ろの下り階段に駆け込んだ。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

その階段を抜けた先にエクスキャリバーがあった。キリトがその柄から引き抜こうとするが。

「ぬ……お……‼︎」

なかなか抜けないな…。とてもキリトが苦しそうな顔をするので。僕のは笑いながら。

「まだまだ人参は抜けません♪」
「なんで人参なんだよ…!え?」

そうキリトが突っ込みを入れた直後。力がずっと抜けて。
エクスキャリバーが抜けた。

「…。」
「「「「「「「ええええええ⁉︎」」」」」」」

僕達はそのシュールな展開に驚いていると。

「うわっ⁉︎」

見ると世界樹の根が氷の壁。床をどんどん壊していく。

「スリュムへイムが崩壊します!」

ユイがそういって完全に床が落ち始めた。僕達の乗っている床…円盤は遙か下の大穴に向かって落ちている。

「あの下に落ちたらどうなるの?」

シノンがそう言うので。

「ん?ニブルヘイムかな?」

僕は落下の恐怖を誤魔化す様に僕はストレージからお茶を取り出し飲みながらみんなの悲鳴をBGMに落下していった。

「まって…あれを見て!」

リーファがそう言って指の先には。

「トンキーじゃん!」

僕がそう叫ぶとくおーんと一言。こっちに来る。

「ほい♪」

僕は先に飛んでトンキーの上に上手く着地する。

「シノン!」
「…仕方ないわね。」

シノンもピョンと飛んでトンキーの上に着地してバランスを崩したので抱きとめる。そしてみんなも次々と飛んでくる中。キリトのみ。

「キリト⁉︎」
「やばい。エクスキャリバーが重くて飛べない!」

どうやらまだエクスキャリバーは所有出来てないようでストレージに入らないらしい。
そうして散々迷った挙句。横にポイと捨てて。こっちに飛んできた。
みんなが「またいつかとれるよ。」とキリトを励ましている中。

「シノン…。」
「仕方ないわね。貸し2よ。」
「これはキリトへの貸しだよ。」

そう僕が言うと。ふっと笑いながらエクスキャリバーに向かって当たるとくっつく弓矢を放つ。
それは200mほど先まで落ちたエクスキャリバーに当たり…弓矢がくっつく。

pizz.(ピッツィカート)♪」

するとエクスキャリバーの周りに音符がどんどん出現し音符はエクスキャリバーをどんどん弾いていき、引っ張る速度を上げる。そして…。

「よいしょ…。」
「シノンナイス〜。」

僕はシノンの腕にエクスキャリバーが入るのを確認すると。

「シノンさんマジかっけぇー‼︎」

後ろのギャラリーがそう叫んだ。 
 

 
後書き
なんだこの超展開w
まあ、充電が無いので今回は少なめで。
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スノー&シノン「「次回もよろしくお願いします‼︎」」 
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