大陸の妖精
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
悪魔の島
前書き
デリオラ編長くなりそうだなぁ
ミラ「たいへーん!!!」
アルトたちのいないフェアリーテイル内にミラの叫び声が響く
ミラ「マスター!!2階の依頼書が一枚なくなっています!!!」
マカロフ「ぶぶぅっ!」
話を聞いたマカロフが口に含んでいた酒を噴き出す
ラクサス「オウ、それなら昨日の夜どろぼう猫がちぎっていったのを見たぞ・・・羽のはえた・・・な」
ミラ「ハッピー!!?」
「つー事はナツとアルト・・・ルーシィまで一緒か!?」
「何考えてんだあいつ等!!」
「S級クエストに行っちまったのか!!?」
ラクサス「これは重大なルール違反だ・・・じじい!奴らは帰り次第・・・破門だよな」
マカロフ「・・・・・」
ラクサス「つーか、あの程度の実力でS級に挑むたァ・・・帰っちゃこないだろうがな、ははっ!」
ミラ「ラクサス!!知ってて何で止めなかったの?」
ラクサス「俺にはどろぼう猫が紙キレくわえて逃げてった風にしか見えなかったんだよ、まさかあれがハッピーでアルトとナツがS級行っちまったなんて思いもよらなかったなァ」
ミラ「・・・・・」
ラクサスを見るミラの顔はいつものような穏やかな雰囲気ではなかった
ラクサス「お?アンタのそんな顔久しぶりだなァ」
マカロフ「マズイのう・・・消えた紙は?」
ミラ「呪われた島、ガルナ島です」
マカロフ「悪魔の島か!!!!」
悪魔の島という言葉にギルドのメンバーが全員ざわつく
マカロフ「ラクサス!!連れ戻して来い!!」
ラクサス「冗談・・・オレはこれから仕事なんだ、てめぇのケツをふけねえ魔導士はこのギルドにはいねえ・・・だろ?」
マカロフ「今ここにいる中でオマエ以外誰がナツとアルトの2人を力ずくで連れ戻せる!!?」
マカロフがラクサスに頼み込む
すると突然座っていたグレイが立ちあがった
グレイ「じーさん・・・そりゃあ聞き捨てならねえなァ」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ハルジオン 港
アルト、ナツ、ルーシィ、ハッピーの4人は「呪われた島 ガルナ島」へ行くために港町ハルジオンに来ていた
アルト「ルーシィって意思弱いよねー・・・最初はS級が怖いだの、ギルドのルールを守れだの言ってたのに・・・」
ルーシィ「い、いいじゃない別に!黄道十二門の鍵なんて滅多に手に入らないのよ!!」
ルーシィは最初、S級クエストに行くナツを止めようとした
しかし、報酬の中に黄道十二門の鍵が含まれているのを聞いてついてきたのであった
ルーシィ「それにしても懐かしいわねー!」
アルト「俺たちがルーシィと初めて出会った町だよな」
ナツ「懐かしい・・・って、そんな昔の事でもねえだろ」
ハッピー「ルーシィばーちゃん・・・ぷっ」
ルーシィ「いい?まずはガルナ島に行く船を探すの」
ナツ「船だと!?無理無理!!泳いでいくに決まってんだろ」
船が苦手なナツはルーシィの提案を拒否した
ルーシィ「そっちの方が無理だから」
結局ルーシィの案に決まり、アルトたちはガルナ島まで乗せてくれる船乗りを探す
「ガルナ島?冗談じゃねえ、近寄りたくもねーよ」
「勘弁してくれ・・・名前も聞きたくねえ」
「この島の船乗りはあの島の話はしねえ」
「呪いだ・・・何だって縁起が悪ィったらありゃしねえ」
しかし、ハルジオンの船乗りたちはことごとくガルナ島の話を避ける
おじさん「何しに行くか知らねえが・・・あそこに行きたがる船乗りはいねえよ、海賊だって避けて通る」
ルーシィ「そんなァー・・・」
ナツ「決定だな、泳いで行くぞ」
アルト「えー・・・離れた島まで泳ぐの疲れそうだなぁ・・・」
おじさん「泳ぐ?それこそ自殺行為だ、巨大ザメが怖くねえなら別だがな」
ナツ「オウ!怖かねえや!!黒こげにしてやるよ」
アルト「海じゃ火の魔法は使えないだろ」
アルトたちが口論してる最中、アルトの背後に一人の男が近づく
グレイ「みーつけた」
アルト・ナツ・ルーシィ「「「!!!」」」
ルーシィ「グレイ!!?」
ナツ「何でここに!!?」
グレイ「つれ戻してこいっていうじーさんの命令だよ」
アルト「もうバレてたのか!?」
グレイ「あぁ、ミラちゃんがメチャメチャ心配してたぞアルト」
アルト「え゛・・・!?」
グレイ「今ならまだ破門をまぬがれるかもしれねえ、戻るぞ」
ルーシィ「破門!!!」ガーン
ナツ「やなこった!!オレはS級クエストやるんだ!!」
アルト「そうだ!こんな面白そうな冒険滅多にできないんだからな!!」
グレイ「お前らの実力じゃ無理な仕事だからS級って言うんだよ!!!」
アルト「それでも俺たちはなァ――」
グレイ「よく考えろよお前等・・・!この事がエルザに知られたらオメェ・・・」
アルトたち「「「「エルザに知られたらァ・・・!!!」」」」
グレイの一言に一同かたまる
ハッピー「グレイー助けてー・・・オイラこの3人に無理やり・・・」
エルザの名を聞いた途端ハッピーはグレイ側へつく
ルーシィ「この裏切り者ォ!!」
アルト「ここまで来たら引き返すワケにはいかねえんだ!行かせてくれよグレイ!!」
グレイ「駄目だ、マスター直命だ!!てめぇら全員ひきずってでも連れ戻してやらァ!!」
ナツ「なにぃ!?上等だコラァ!!」
グレイ「ケガしても文句言うなよ!!」
ナツとグレイが魔法を使い、喧嘩を始める
ルーシィ「ち・・・ちょっとアンタたち・・・!!」
おじさん「あんたら・・・魔導士だったのか・・・?」
アルトたち「「「「「!!!」」」」」
アルトたちに声をかけたのは、先程ガルナ島まで乗せてほしいという頼みを断った船乗りだった
おじさん「ま・・・まさか島の呪いを解く為に・・・」
ナツ「オウ!!」
ルーシィ「い・・・一応・・・(自信なくなってきたけど)」
アルト「もしかして乗せてってくれるのか!?」
グレイ「行かせねーよ!!!」
アルトたちがそういうと船乗りは少し考えた
おじさん「乗りなさい」
ナツ「おおっ!よっしゃ!!」
アルト「へへっ!そうと決まれば・・・!」
グレイ「あ?」
突然、アルトがグレイの腹を殴り気絶させる
グレイ「ふんごっ!!?」
アルト「悪いな、グレイ」
ナツ「よし!船に乗せろ!!」
気絶したグレイの体を縛り、アルトとナツが協力して船に乗せる
ルーシィ「ちょっとグレイも連れてくの!?」
アルト「当たり前だろ!グレイがギルドに戻ったらエルザが来るぞ!!」
ルーシィ「ひぃぃぃっ!!」
ナツ「S級の島へ出発だ!!」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
船に乗せてもらったアルトたちはガルナ島に向かっていた
ナツ「うぷ・・・」
ルーシィ「今さらなんだけどさ・・・ちょっと怖くなってきた」
グレイ「てめ・・・人を巻き込んで何言ってやがる」
アルト「それにしても・・・何で急に船を出してくれたんだ?」
グレイ「そうだオッサン!何でコイツらなんかに船を出した!?いい迷惑だぜ」
おじさん「オレの名はボボ・・・かつてはあの島の住人だった・・・」
グレイが質問した後、ボボが話し始める
ボボ「逃げだしたんだ、あの忌まわしき呪いの島を」
ハッピー「ねえ、その呪いって・・・?」
ボボ「禍は君たちの身にもふりかかる、あの島に行くとはそういう事だ・・・本当に君たちにこの島の呪いが解けるかね?」
ハッピーの質問を受け、ボボが今までマントで隠していた左腕を見せる
ボボ「悪魔の呪いを」
見ると、ボボの左腕は悪魔の腕のような禍々しい形であった
グレイ「オッサン・・・その腕・・・」
ルーシィ「呪いって・・・まさか・・・その・・・」
アルト「・・・・・!」
ボボ「見えてきた、ガルナ島だ」
目の前には不気味な雰囲気が漂うガルナ島が見える
アルトたちは全員ガルナ島の方を向いた
アルト「あれが・・・ガルナ島・・・」
ルーシィ「ねぇ・・・オジさん」
ルーシィたちが後ろを振り返る
しかしボボの姿はそこにはなかった
ルーシィ「あ・・・あれ?いない?」
アルト「消えたっ!?」
グレイ「落ちたのかっ?」
グレイが水面に向かって叫ぶ、ハッピーは海に潜ってボボを探す
だが、海の中に人らしき影はなかった
ハッピー「いないよ」
ルーシィ「うそ?どうなってんの?」
アルト「透明人間かぁっ!?」
アルトたちがボボを探していると、突然大きな音がした
その音はやがて大きくなり、こちらに近づいてくるようだ
ルーシィ「きゃあああ!!!大波!!!」
アルト「グレイ!今すぐこの波を凍らせろっ!」
グレイ「こんな大波無理だ!つーか体縛られてんのに出来るわけねえだろ!!」
アルト「でもこのままじゃのまれるぞ!!」
ルーシィ「ハッピー!!船を持ち上げて飛ぶのよ!!」
ハッピー「無理だよォ!!!」
ナツ「うぷ・・・」
グレイ「つーかコレほどけ!!死ぬ!!!」
そうこう言ってるうちに船は大波にのまれる
ルーシィ「きゃああああ!!」
グレイ「くそっ!!!てめぇらのせいで!!!」
アルト「あああぁぁぁぁ!!!」
船はバラバラに崩壊し、アルトたちは波に流されてしまった
後書き
だんだん更新ペース落ちてくテンプレ小説
ページ上へ戻る