転生とらぶる
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マクロスF
0788話
麻帆良でのあやか達とシェリルの初顔合わせも何とか無事に終わり、カラオケを十分に楽しんだ俺とシェリルはホワイトスターへと戻ってきた。
ただ、フロンティア政府の方から連絡があり、約束の時間を30分程延期して欲しいということで、若干ではあるが暇が出来た俺とシェリル。
そんな俺達を見て、スレイが魔法球の中にいるレモンとマリューに連絡を取ってくれたのだが……尚、外の1時間と中の2日間という時間の流れの違いの中でどうやって連絡をとったのかと言えば、これは俺がいない1年半の間にエヴァやレモン達が協力して生み出した技術の1つらしい。何でも、時間の流れの外に対象を存在させる時の指輪の能力を利用しているという話だから、時の指輪を組み込んだシャドウミラーの魔法球でしか使えないのだが。
ともあれ、スレイが許可を貰って俺達をとある場所へと案内する。
そして、そこにある存在を見た俺とシェリルはただ唖然とするしか無かった。
どれ程目の前にある光景を眺めていただろう。恐らく数分は間違いない筈だが、それ程の時間が経って、ようやく口を開く。
「これは……凄いな。さすがに予想外だった。なるほど、バジュラとの戦闘前にレモンやマリューが言ってた、あと3ヶ月程で完成するってのはこれの事か」
「そうだ。まぁ、アクセルが帰ってきた以上は魔法球を使えば現実時間ではそれ程掛からないんだろうが……技術班は現在新しい玩具に夢中だからな」
「玩具か。一応マクロス世界の最新鋭機なんだけどな」
そう、現在技術班はYF-29を徹底的に解析中なのだ。俺とシェリルが麻帆良に行く前に預けていったから、既に2時間強。魔法球の中で考えると既に最低4日は解析作業をしている事になる。
「ね、ねぇ。アクセル。その……貴方達の世界ってこんな趣味的な物が普通にあるの?」
俺とスレイの言葉を聞いていて我に返ったのか、シェリルがそう問いかけてくるが……
「さすがにここまでの物は珍しいし、そもそもこれは俺達の世界じゃなくてギアス世界が原産だ」
そう答え、改めて視線を現在建設中の存在へと向ける。
一言で言えば、空飛ぶ城とでも言うべき存在の代物だ。ホワイトスターの中でも格別に大きい空間を利用し、更にその大きさから建設の困難さに対処する意味でブラックホールエンジンが周囲に幾つか設置され、建設途中のその存在が墜落しないように対処している。
そう、ギアス世界でシュナイゼルが奥の手の1つとして使った存在、ダモクレスを。
確かに俺達がギアス世界でブリタニアと戦っている途中、とある基地でダモクレスの設計図を入手していた。だが、まさかそれを建造するとは……
勿論シュナイゼルが使ったダモクレスそのままではなく、色々と違うところはある。城の外観が微妙に違っていたりとか。
だが、外見は基本的には俺が知っているダモクレスとそう大差は無い。
「これがアクセルがいない間にシャドウミラーが開発しているダモクレス級の機動要塞ニヴルヘイムだ。……見覚えがあるだろう?」
「ニヴルヘイム?」
確かニヴルヘイムというのは世界樹ユグドラシルの根元にある冥界の名前で、そして何よりも……
「なるほど、ニーズヘッグの住処という訳か」
「そうなる。まぁ、名前に関してはもっと色々と案が出てはいたんだが、最終的にニヴルヘイムが採用された。シャドウミラーの中心でもあるアクセルとニーズヘッグの存在を考えてな」
「……もしかして、積んでいるのか?」
何を言っているのか理解したのだろう。スレイは小さく頷く。
「ああ。ただし、基になっているダモクレスと違って、ニヴルヘイムは色々と変更点がある。例えばダモクレスの場合は攻撃手段がフレイヤのみだったが、ニヴルヘイムは他にも攻撃手段を有している。とは言っても、シュナイゼルが使ったように前線に持ってくるものではない。あくまでもシロガネの補給地点としての役割がメインとなっているのだが。PTのような戦力を要するシロガネは空母に近い性能を持っているが、それがより拡大解釈された感じだな。シロガネにとってのPTがニヴルヘイムにとってのシロガネになる訳だ。それ故にニヴルヘイムはあくまでも防御性能を重視して作り出されている」
呟き、メギロートと量産型Wの操るシャドウが作業している光景へと視線を向ける。
メギロートはともかく、シャドウを使っているのは量産型Wが操縦技術の蓄積を得る為なんだろう。ここで得た操縦技術の類を少しでも蓄積し、それが量産型Wが稼働時に入力される疑似記憶や疑似経験となる訳だ。
バジュラ本星での戦いで、ああもすぐにシャドウやメギロートが出撃できたのはここにいたからなんだろうな。
「つまり、ニヴルヘイムは機動要塞というか、移動する前線基地と考えてもいい訳だな?」
「そうなる。それもちょっとやそっとじゃどうにも出来ない前線基地だ。欠点としてはこの大きさだろうな。正直な話、アクセルの空間倉庫が無ければどうしようもない」
「……この大きさじゃな」
ダモクレスというのは、確か全長3km程もあった筈だ。それだけの大きさがある以上、幾らホワイトスターでも特定の場所で作っていたというのは当然だろう。そしてこの大きさである以上、ホワイトスター内の移動にも苦労する筈だ。
俺が戻ってくると確信していたからこそニヴルヘイムの建造に着手したんだと考えれば、それ程悪い気分でも無い、か?
実際、シャドウミラーが遠征する時は基本的にシロガネでの遠征となる。それだと短期間ならともかく、数週間から数ヶ月とかの長期間の遠征になると、部屋の狭さとかもあって色々と不満も溜まるだろう。
それを思えば、確かに移動する前線基地とも呼べるニヴルヘイムは有用だ。
……まぁ、システムXNで転移して後方の基地に戻って気分転換という手段もあるのだが、やはり前線に俺達シャドウミラーが居続けるというのは十分すぎる抑止効果だろう。
それと、バジュラ本星を攻めた時のように俺達と共同戦線を張った相手の休憩所として使えるという利点も大きい。その辺はニーズヘッグでわざわざシステムXNを使って転移する手間を省いてくれるな。
ああ、それとニヴルヘイムそのものの大きさで敵に対して畏怖を与えるという効果も期待出来るな。
……ただ、普通の組織ならコストを考えて断念するだろう。確かに有用ではあるが初期投資が大きすぎるし、これ程の機動要塞を量産する訳にもいかないので量産効果も期待出来ない。これがシャドウミラーで採用されたのは、元素変換装置であるキブツという存在があり、量産型Wやメギロートという文句を言わない労働力がいるからこそだろう。
まぁ、それらがいてもここまで作るのに随分と時間が掛かったようではあるが。
「で、シャドウミラーで建設しているくらいなんだから、当然ダモクレスに比べて技術レベル的にかなり違うんだろう?」
「ああ。詳しい話に関しては後でレモンに聞いて貰えばいいとして、私が知ってるのだとまずバリアの系統が大きくパワーアップしている」
まぁ、それは事実だろう。そもそも全長3kmの空中移動が可能な存在だ。敵にすれば、これ以上無い程に狙いやすい標的なのは間違いない。
「ブラックホールエンジンのG・テリトリー、テスラ・ドライブのEフィールド、ミサイル攻撃に対するジャマー、NジャマーⅡ、ミラージュコロイド、ASRS、PS装甲はシャドウミラーお馴染みの技術だな。PS装甲はビームすらも殆ど無効化するという話だ。何でも、ジェネシスとやらと同じ理屈だという話だったが……」
「ああ、なるほど」
スレイの言葉に頷く。
SEED世界で俺が秘密裏に占拠してパクったジェネシス。その表面はPS装甲に覆われていたのだが、そのPS装甲の面積が広大であり、エネルギー許容量がMSよりも遙かに高い為にビームの類も……それこそアークエンジェル最強の兵器でもあるローエングリンですらも無効化する能力を持っていた。そのPS装甲の技術をマリューがシャドウミラーで更に発展させたのだろう。
出来ればPS装甲とラミネート装甲両方の機能を併せ持った装甲を作りたいと以前言っていたが、超広範囲のPS装甲で半ば力業的に解決した訳か。
「それと、浮遊機関に関してはギアス世界のフロートシステムからテスラ・ドライブに変更されている」
「まぁ、それは当然だろうな」
機体を空中移動させると考えれば、やはりギアス世界のフロートシステムよりもテスラ・ドライブの方が性能的に上だ。
何よりもシャドウミラーにはテスラ・ドライブの専門家とも言えるフィリオがいる。……まぁ、それを考えればKMFの専門家でもあるロイドもいるんだが。
「それとブレイズルミナスによるバリアも当然備わっている」
「……何と言うか、まさに空中を移動する不沈要塞といった感じだな」
幾重にも張られたバリア。純粋なバリアの強度だけで言えば、ニーズヘッグすらも上回っているだろう。俺にしても直撃のような精神コマンドを使ったり、ニーズヘッグ特有の強力な攻撃を使わない限りはダメージを与えるのは難しいだろうという程に防御力に特化されている。
更に先程スレイが口にしたように、シャドウミラーの特色でもあるミラージュコロイドやASRSが装備されているとなると、余程のドジをしない限り敵に見つかる事は無いステルス前線基地とでも呼ぶべき存在に仕上がっているということだろう。
バリアを突破する云々以前に、そもそも見つける事すら不可能な訳だ。
「そこまでシャドウミラーの技術が使われているとなると、動力源は……?」
「基本はブラックホールエンジンだが、当然時流エンジンを幾つも装備しているのでエネルギー切れの心配は無い」
エネルギー切れの心配も無し、と。
PS装甲がダウンすることも無い訳だ。
「ちなみにシステムXNに関しても簡易型の方だが搭載されている」
「同一世界間での転移も問題無い訳だ」
攻撃しようにもそもそも見つけられず、どうにか見つけても幾重もの強固なバリアがその身を守っている。更にどうにかバリアを突破する手段があったとしても、いざとなればシステムXNの転移でその場を離脱可能。
正直な話、敵にしてみればこれ程嫌な相手はいないだろう。更にレモン率いる技術班の事だ。攻撃手段に関しても、フレイヤ弾頭以外に大量に用意されているのは間違いない。
何と言うか、敵対した時点でどうしようもない鉄壁の機動要塞だな。
「取りあえずニヴルヘイムの概要については理解した。確かにバジュラとの戦闘でこれがあれば色々と便利だったのは間違いないよな」
何しろ前線に絶対安全な前線基地がそのまま出没するのだから、補給の問題を考えてもこれ以上無い程に便利な存在だ。
だが、そんな俺の言葉に難しい顔をして溜息を吐くスレイ。
尚、シェリルは俺達の話を聞いているのかいないのか、ただ唖然とした視線を建設中のニヴルヘイムへと向けている。
まぁ、シャドウミラーで暮らしていれば、そのうち嫌でもこの類の驚きには慣れるだろうけど。
「確かに基本的に全ての攻撃は防ぎきるし、攻撃力に関してもかなりのものになるだろう。だが、それでもやはり欠点が幾つかあってな」
「欠点? ……宇宙に出られないとか?」
原作で高度300kmまでしか上がれなかった。
いや、最終的に太陽に投棄されたのを思えば、必ずしも宇宙に出るのは不可能では無いんだろうが。単純に宇宙開発が遅れていた影響で設備的な問題があったんだろうな。
だが、シャドウミラーとしては宇宙というのは第2の故郷……というのは言い過ぎだが、それでも宇宙空間での活動にはそれなりの実績がある。そんなシャドウミラーの技術班が片手落ちな真似をする筈は無いだろう。
俺のそんな考えは、スレイが首を左右に振ったことで正しかったと証明される。
「ダモクレスの上位互換とでも言うべきニヴルヘイムは、当然宇宙空間でも普通に活動出来る。普通ならこの大きさで大気圏を突破して宇宙空間に出るのも難しいが、システムXNがあるしな。それよりも最大の欠点は、その大きさ故の機動性の無さだ」
「……ああ、なるほど」
確かにニヴルヘイムはこの大きさだ。それこそPTやらAMのように高い機動力や運動性能を期待するというのが無理なのは間違い無い。
「だが、それに関してはある意味しょうがないだろ? それに基になったダモクレスとは違って、テスラ・ドライブを使っている以上運動性や機動性に関しては上がってるんじゃないか? 重量に関しても、PS装甲で増加した分はブラックホールエンジンのグラビコン・システムで軽減は可能だろうし」
「確かにダモクレスよりは上だが、レモンを始めとした技術班はまだ納得していないようでな。その辺の詳しい構想に関しては、後で自分で聞いてみてくれ」
そう告げ、そろそろ時間になったということで、シェリルと共に転移区画へと向かうのだった。
後書き
アクセル・アルマー
LV:42
PP:1405
格闘:278
射撃:298
技量:288
防御:288
回避:318
命中:338
SP:1402
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
努力 消費SP8
集中 消費SP16
直撃 消費SP30
覚醒 消費SP32
愛 消費SP48
スキル:EXPアップ
SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
念動力 LV.10
アタッカー
ガンファイト LV.9
インファイト LV.9
気力限界突破
魔法(炎)
魔法(影)
魔法(召喚)
闇の魔法
混沌精霊
???
???
撃墜数:1114
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