仮想空間の歌う少年
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4行進曲ーallegramente (快活に、楽しげに)
前書き
このタイトルの付け方久しぶり〜‼︎(≧∇≦)
今回は短いです!
それでも問題ないぜ!という方はどうぞ!
「エクスキャリバー?」
あのライブから2週間後。僕は珍しく詩乃と朝食を取らず。1人で朝食を食べているとキリトから電話が来た。
「ああ、実はな…。」
どうやら始めて世界樹の上を目指した時にヨツンヘルムの地下迷宮にそのエクスキャリバーがあったらしい。それがどうやら他の人にも見つかったらしいのだが…。なんでもその地下迷宮に出るモンスターが強いらしく誰かに取られる前に取りに行こうという算段らしい。僕はその考えをくみ取りキリトに聞く。
「メリットは?」
「は?」
キリトが本当にわからない様に聞いてくるので僕はため息を一つつき。
「僕へのメリットだよ。あ、ゲーム内のお金とか嫌だからね。領主だからごまんとあるし、そもそも領主だから僕が行くメリットがないじゃん。」
「そうだな…。」
そうキリトが考えてるらしく少し間があった。そして。
「そうだな…。さっきシノンも誘って行くって…「行くしかないね。僕。」早い⁉︎」
ちなみにシノンはALOの戦闘のコツをすぐに掴んでもう最上級のダンジョンにも行ける腕前になっていた…。そんなことはどうでもよく。
はい。この頼みメリットしかない。これは行くしかない。僕はそんな事を考え高速で受け答えをしたのだが
キリトは僕の高速の受け答えに驚いたらしく、少しオドオドしながら。
「そ、そういうことだから頼むスノー。」
「了解。あ、でも少し遅れるかも。」
「?なんで?」
キリトが不思議そうに聞いてくるので。僕は明るい声で説明する。
「ん?まあ、病院に行ってくる。」
「病院?」
「ちょっとね。
…ああ。また僕がおかしくなった訳じゃないからさ。」
そう。僕の事ではない。嘘は付いてない。心の中でそう納得する。するとキリトもそれ以上聞いて来なかった。
「そうか…。集合場所はリズの店だからそこに来てくれ。」
そう言ってキリトが電話を切る。
僕はふう。とため息をつくと。僕はとある用事のために病院へ向かい始めた。
ーーー自分のアミュスフィアを持って。ーーー
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「と、言う訳で少し遅れるらしいぜ?」
リズの店で集まって俺はみんなにそう説明する。ちなみにもう、スノー以外のアスナ、リーファ、リズ、シリカ、クライン、シノンはもう回復アイテムなどを買って。全員揃っていた。ちなみにリズは店の奥でみんなの武器のメンテナンス中。
「なにかあったのかな?」
アスナが首を傾げるとシノンがあごに手を当てて考え込んで。
「ここのところ最近ずっとそうよ。学校帰り部活ない時も私と一緒に帰らないで病院に行って。」
「病院見学じゃねえのか?」
クラインがそう言った直後。
「スーパークールサウンドボーイ!スノードロップの見参だよ!」
噂の張本人。スノーが店のドアを開けてにこやかにやって来た。いつもの赤いコートに黒のシャツ、黒のズボン。そして背中にはスノーの象徴とも言える大鎌があった。するとみんなの目線がスノーに向いている事に気が付いてスノーは首を傾げた。
「あれ?みんなどうしたの?」
「なあ、スノー。お前病院で何してたんだ?」
俺はみんなの気持ちを代弁するように聞く。
そうするとスノーはへ?みたいな顔をして。みんなを見てそれから「ああ!」と1人で納得する様に話し始めた。
「父さんの仕事の見学。なんでも新しく導入する医療機器を使うのにちょっと僕も手伝いをしてね。」
医療機器を使うのに子供の力を使うのか?…でもスノーも嘘を言っているわけではないようなので。
「へえ…。」
と、一つ相づちを打つと、リズが工房の奥からみんなの武器を持って戻って来たところだった。
「全武器フル回復!」
「お疲れ様!」
みんながねぎらいの言葉をかけ。スノー以外はみんな武器を装備する。
俺はぐるりとみんなを見渡し、エホンと咳払いをして。
「みんな、今日は急な呼び出しに応じてくれてありがとう!このお礼はいつか必ず、精神的に!それじゃーいっちょ、頑張ろう!」
おーの唱和にやや苦笑が交じるのは気のせいだろう。するとスノーが大鎌をくるりと回し。
「さてさて8人でどんな冒険になるのかな♪楽しみー‼︎」
頑張ろうねー。と笑顔で当たり前の様にシノンの隣に立つ。
俺はその光景を見てクスリと笑って。工房の扉を開けると、イグシティの真下のアルン市街から地下世界ヨツンヘルムに繋がる秘密のトンネル目指して大きくふみだした。
後書き
今回は行進曲です!
行進曲は歩速をそろえて行進をするために演奏される楽曲、または行進の描写した曲とも言われています。
またの名を「マーチ (march) 」とも言いますしね。
さてスノーたちの行進を楽しんでくれたら幸いです。
スノー「次回もよろしくお願いします!」
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