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大陸の妖精

作者:sinの妖精
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ギルドとは強く生きるために

アルト「アルディマ・ルテーム」


線路にヒビが入り、アルトの両腕が赤黄色に輝く



アルト「覚悟はいいか?」


エリゴール「チッ、いきがるなよっ!ハエが!!」


両手の刀印から突風を打ち出すエリゴール



アルト「はぁっ!!」


しかしアルトは拳を振るい拳圧で突風を相殺する



エリゴール「はっ!!?」


アルト「言ったろ?そよ風じゃ俺の拳は止められない」


アルトは両足から衝撃波を打ち出し、目にも止まらぬスピードでエリゴールの前に立つ



エリゴール「!!」


アルト「はぁぁぁああ!!」ドドドドド


強化された拳でラッシュを放つ



エリゴール「(ぐっ・・・強ぇっ・・・!!)」


アルト「メテオ・ヴィザスター!!」バゴォォォン


エリゴール「がぁ・・・っ・・・!!!」ミシッ


アルト「心身ともに改めるんだな・・・!」


掌に魔力を溜める



アルト「アース・クライツ!!」ドンッッ


衝撃波の掌底を繰り出す



エリゴール「がっ・・・!!!」グシャァァアア


技をくらったエリゴールは岩場まで吹っ飛ぶ



アルト「・・・終わりか?」


エリゴールが吹っ飛んだ先に声をかけたが返事がない



アルト「まぁいいや・・・もうすぐエルザたちが来るだろうし・・・」


エリゴール「あ゛あ゛あ゛あ゛!!」


アルト「!?」


粉々になった岩場からエリゴールが立ちあがってくる



エリゴール「このオレがこんなハエに負けるハズねぇぇ!!」


そうして再びストームメイルを纏う



エリゴール「くらえ!全てを切り刻む風翔魔法・・・エメラ・バラム!!」


アルト「全てを切り裂く突風かっ・・・!」


そのあまりの突風にアルトの体が浮く



アルト「やべっ!」


エリゴール「死ねぇェ!ハエ小僧ぉぉ!!!」


エメラ・バラムが線路もろともアルトを飲み込む



エリゴール「はぁ・・・はぁ・・・クソガキが・・・手間かけさせやがってぇ・・・」


よほどダメージが大きかったのか息切れしながら呟く



アルト「そりゃ悪かったな・・・余計な手間かけさせちまって」


エリゴール「!!!?」


エメラ・バラムの突風から出てきたのは平然と立っているアルトの姿だった



エリゴール「ば・・・バカな・・・あれをまともに食らって生きているなど・・・あり得ない・・・!!」ブルッ


アルト「へぇ・・・死神でも人を恐れることがあるのか・・・安心しな、次の一撃で決めてやるよ」


エリゴール「・・・あ・・・あぁ・・・」ガタガタ


アルト「だぁぁぁぁぁぁぁ!!」


アルトが魔力を一気に放出する



エリゴール「ま・・・待てっ・・・!!」





アルト「エストレア・グレイブッッ!!」





巨大な衝撃波と重力がエリゴールを押しつぶす




エリゴール「ォォォオオオ!!」


岩場に沈み込んだエリゴールはそのまま気絶した




アルト「おし!終わったな」


気絶したエリゴールを線路上まで連れて行く


同時にエルザたちが乗った魔動四輪車が到着する



ルーシィ「アルトー!!」


アルト「今来たのか・・・遅かったじゃねえか!」


エルザたちが気絶しているエリゴールに気づく



エルザ「エリゴールを倒したのか・・・流石だな」


カゲヤマ「嘘だろ!?あのエリゴールさんが負けたのか!!?」


グレイ「服がボロボロじゃねえか・・・上半身裸でみっともねえぞ」


アルト「お前に言われたくねーよ」


ナツ「くそー!俺がエリゴールをぶっ飛ばしたかったのに!!」



エルザが魔動四輪車の運転席から降りる



エルザ「何はともあれ見事だアルト、これでマスターたちは守られた」


アルト「あの趣味悪い笛はどうする?」


エルザ「ついでだ・・・定例会の会場へ行き、事件の報告と笛の処分についてマスターに仰ごう」


アルト「そうだな」


アルトが落ちている笛を取ろうとした時、カゲヤマが魔動四輪車を動かし魔法を使って笛を取る



アルト「あっ・・・てめっ!!」


エルザ「カゲ!!」


グレイ「動かすなら動かすって言えよ危ねーな!!」


カゲヤマ「油断したなハエどもめ!ララバイはここだ!!ざまあみろー!!」


ナツ「あんのヤロォォォ!!」


ルーシィ「何なのよー!せっかく助けてあげたのに!!」


アルト「んな事言ってる場合かー!!」


エルザ「すぐ追うぞ!!」



――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


カゲヤマを追いかけたアルトたちはクローバーにたどり着いた


そして定例会の会場でマカロフに向かって笛を吹こうとしているカゲヤマを見つけた



グレイ「いた!」


ナツ「じっちゃん!」


アルト「アイツ笛を吹こうとしてるぞ!!」


茂みの中から飛び出そうとするアルトたちをボブとゴールドマインが止める



ルーシィ「こ・・・この人たちは!?」


エルザ「ブルーペガサスとクアトロケルベロスのマスター!」


ボブ「今 イイトコなんだから見てなさい♡」


ゴールド「黙ってろ、面白ェトコなんだからよ」


笛を吹くのをためらうカゲヤマにマスターが言う



マカロフ「笛を吹いたところで何も変わらんよ、弱い人間はいつまでたっても弱いまま・・・」


カゲヤマ「・・・・・!!」


マカロフ「しかし弱さの全てが罪ではない、人間なんて弱い生き物じゃ・・・一人じゃ不安だからギルドがある、仲間がいる」


カゲヤマの表情が変わっていく



マカロフ「何があろうと明日を信じて踏み出せばおのずと力は湧いてくる、強く生きようと笑っていける・・・そんな笛に頼らなくても・・・な」


笛をその場に落とし、膝をつくカゲヤマ



カゲヤマ「お見通しだったのか・・・参りました」



茂みの中に隠れて見ていたアルトたちが一斉にマカロフに駆け寄る



アルト「流石はマスターだ!」


エルザ「さすがです!目頭が熱くなりました!!」


ナツ「じっちゃんスゲェなァ!」


ナツがマカロフの頭をペシペシ叩く



マカロフ「そう思うならペシペシせんでくれ」


グレイ「一件落着だな」





その時、ララバイの笛から煙が立ち上る





笛「カカカ・・・どいつもこいつも根性のねェ魔導士どもだ」


ルーシィ「笛がしゃべった!!」


笛「もうガマンできん・・・ワシが自ら食ってやろう」


ハッピー「あの煙・・・形になってくよ!!」


ララバイの笛から出てきた煙からは巨大な悪魔のような怪物が出てきた





ララバイ「貴様らの・・・魂をな・・・」





エルザ「なっ・・・!!」


アルトたち「「「「「怪物ー!!!」」」」」


 
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