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大陸の妖精

作者:sinの妖精
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その呪歌の名はララバイ

 
前書き


 

 
列車を飛び出したナツとアルトは空中を舞っていた


エルザ「あれは・・・アルトとナツ!?」


グレイ「なんで列車から出てくるんだよォ!!」


ルーシィ「どーなってんのよォ!?」


アルト「グレイ!なんとか酔ったナツを受け止めてくれぇ!!」


グレイ「がっ!」ゴチンッ


受け止めようとしたグレイは見事にナツと激突した



アルト「だ、大丈夫か二人とも!?」


アルトが上手い具合に着地する



エルザ「アルト!ナツ!よかった・・・無事で何よりだ!」グイッ


エルザがアルトを胸に引き寄せる



アルト「エルザ・・・胸の鎧が硬くて痛いんだけど」ゴンッ


エルザ「さて、全員そろったところで鉄の森の場所を探すか」


アルト「あ!そういえば列車内に鉄の森を名乗る男がいた!」


ルーシィ「えぇっ!本当!?」


エルザ「そうと分かればすぐに追うぞ!!どんな特徴をしていた?」


アルト「コレといった特徴は見当たらなかったけど・・・三つ目のドクロの笛を持ってたなぁ」


グレイ「何だそりゃ趣味悪ィ奴だな」


アルトの話を聞いたルーシィが突然震えだす



ハッピー「どうしたのルーシィ?」


ルーシィ「思い出した・・・きっとその笛が呪歌(ララバイ)だ!!・・・死の魔法!!」


アルト「呪歌?」


ルーシィ「禁止されてる魔法の一つに「呪殺」ってあるでしょ?」


エルザ「ああ・・・その名の通り対象者を呪い「死」を与える黒魔法だ」


ルーシィ「ララバイはもっと恐ろしいの・・・」


アルト「呪殺よりもっと恐ろしい・・・!?」


ルーシィ「私も本で読んだことしかないんだけど・・・確か、笛の音を聴いた者全てを呪殺する・・・「集団呪殺魔法」ララバイ!!」




―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

電車内


乗客全員を強制的に降ろし、列車を奪ったエリゴールは笛を握っていた


エリゴール「おいカゲヤマ・・・どうしたよその顔はァ・・・」


カゲヤマ「さ、先程この列車に乗っていたハエ(妖精)にやられまして・・・」


エリゴール「ハエだぁ?そんな雑魚に鼻と歯を数本へし折られたってのか?」


台詞と同時にカゲヤマの耳が数ミリ切り裂かれる



カゲヤマ「いぎぃぃぃっ!!!」


エリゴール「勘付かれたところでどうにかなるわけじゃねぇが・・・邪魔されるのも癪だ」


カゲヤマ「っ・・・!!」


エリゴール「ハエ(妖精)か・・・飛び回っちゃいけない森もあるんだぜぇ」




―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


ララバイの発動を止めるためエルザ達は魔動四輪車を使い猛スピードで鉄の森を追っていた



アルト「うおぁ、エルザ!!飛ばしすぎだっ!!いくらエルザでも魔力が無くなる!!」


エルザ「構わん、いざとなれば棒切れでも持って戦うさ、それに・・・今はお前たちがいるだろう」


エルザがアルトの方を向く



アルト「お・・・おう!任せとけ!!」




そうしてオシバナ駅へ到着する


しかし遅かったようで駅は既にパニック状態に陥ってしまっていた




エルザ「駅内の様子は?」サッ


駅員「は?」


エルザ「ふんっ!」


駅員「ぎゃっ!!?」


エルザは駅員に駅内の状況を次々聞いていく


即答できなかった者は容赦ない頭突きを喰らわされる



ルーシィ「即答できる人しかいらないって事なのね」


グレイ「だんだんわかってきたろ?」


アルト「ていうかナツ起きろよ・・・重い!」



その後、エルザの無茶な方法でなんとか話を聞き出した


鉄の森は駅のホームにいるらしく、そこに軍の小隊が向かったらしい




ルーシィ「な・・・なにこれ・・・」


ハッピー「全滅!!!」


アルトたちが駅のホーム前の階段に駆け付ける、その先には軍の小隊が全員横たわった姿だった



アルト「相手は闇ギルドだ、やっぱ軍の小隊じゃ勝てないか・・・」


グレイ「急げ!!駅のホームはこっちだ!!」



エルザたちは駅のホームの階段を上がる


そこには鉄の森メンバー率いるエリゴールが立っていた




エリゴール「待ってたぜぇ・・・フェアリーテイル」


エルザ「奴がエリゴールか・・・」


ルーシィ「な、何この数・・・」


アルト「ざっと100はいるな」


カゲヤマ「よォー!また会ったなハエがっ!!」


アルト「なんだお前か、随分と素敵なお顔になってんなぁ・・・ぷぷっ!」


カゲヤマ「て・・・てめぇー!ハエのくせに生意気なんだよっ!!」


魔法でカゲヤマの影が伸び、アルトを襲う



ナツ「おらぁぁァァア!!」


しかしナツが拳の炎で実体化した影を焼きちぎる



カゲヤマ「なにぃ!?」


アルト「やれやれ、ようやく復活か・・・!」


ナツ「てめぇ・・・電車の時から聞いてたぞ・・・フェアリーテイルを散々バカにしやがって・・・許さねェ!!」


エルザ「エリゴール、貴様の目的は何だ?返答次第ではただでは済まんぞ」


エリゴール「仕事も無ェし暇だからよォ・・・遊びてぇんだわ」


エルザ「遊びだと・・・!?」


エリゴール「まだ分かんねえのか?」


そう言いながらエリゴールは空中を飛び、スピーカーの前に立つ



ルーシィ「飛んだっ!?」


ハッピー「風の魔法だっ!!」


アルト「スピーカー・・・まさかアイツ!!!」


エルザ「呪歌(ララバイ)を放送するつもりか!!!」


グレイ「何だと!!?」


エリゴール「ふははははっ!!この駅の周りには何千人ものヤジ馬どもが集まっている・・・いや、音量を上げれば町中に死のメロディが響く」


エルザ「大量無差別殺人だと!?」


エリゴール「これは粛清だ、権利を奪われた者の存在を知らずに権利を掲げ生活を保全している愚か者へのな」


ルーシィ「元々悪いのはアンタたちでしょーがっ!!自分の事棚に上げて!!」


エリゴール「この世の不公平を知らずに生きることは罪だ!よって死神が「死」という名の罰を与えに来た」


ルーシィ「そんな事したって権利は戻ってこないのよォ!」


エリゴール「ここまで来たら欲しいのは権利じゃなくて「権力」だ、権力さえあれば全ての過去を流し未来を支配することだって出来る」


アルト「救いようのないクズだなお前ら、そんな事はさせねぇよ」


エリゴール「フン、貴様らハエには到底分からん事だ・・・」


エリゴールが風に乗って立ち去ろうとする



エルザ「逃げる気か!?エリゴール!!」


エリゴール「俺は笛を吹きに行く、後は任せたぞお前ら・・・身の程知らずのハエに鉄の森の恐ろしさを思い知らせてやれぃ」


そう言い残しエリゴールは駅の窓を割って逃げる



エルザ「ナツ!!グレイ!!今すぐ二人でエリゴールを追うんだ!!」


ナツ・グレイ「「む」」


エルザ「お前たちが力を合わせればエリゴールにだって負けるハズがない」


ナツ・グレイ「むむ・・・」」


エルザ「ここは私とアルトでなんとかする」


ルーシィ「あ、私は戦力に含まれてないんだ・・・」


エルザ「エリゴールを放っておけばララバイが放送される・・・なんとしても阻止せねばならない」


アルト「あ・・・またナツたち喧嘩してる・・・」


ナツとグレイが睨みあい喧嘩している様子をアルトがじっと見つめる



エルザ「聞いているのか!?」


ナツ・グレイ「「も・・・もちろん!行ってきまーす!!」」


そう言って肩を組みながら二人はエリゴールを追う



ルーシィ「最強チーム解散!!」



「二人逃げたぞ!」


「エリゴールさんを追う気か!?」


レイユール「まかせな、オレが仕留めてくる」


カゲヤマ「俺も行くぜ!この俺に喧嘩売ったあの桜頭をぶっ倒してくる!」


鉄の森の幹部らしき二人がナツたちを追う



ビアード「レイユールもカゲも好戦的だのう・・・あんなの放っておいてお姉ちゃんたちと遊んでればいいのに」


カラッカ「作戦の為だよ、オマエよりずぅーっとエライ」


「それにしても二人ともいい女だなぁ・・・」


「殺すにはおしい・・・」


「とっつかまえて売っちまおう」


「その前に妖精の脱衣ショー見てからだ!」



アルト「流石闇ギルド・・・下種の集まりってわけだ」


ルーシィ「可愛すぎるのも困りものね・・・」


アルト「おーい、ルーシィー帰ってこーい」


自惚れているルーシィをアルトが引き戻す



エルザ「さて、始めるか・・・」


アルト「おう!全員まとめてかかって来いやぁ!!」

 
 

 
後書き
戦闘描写嫌いだけど書いてて楽しいという矛盾 
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