仮想空間の歌う少年
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妖精の曲『剣の舞』
1ースノードロップの日常 (前編)
前書き
ついに始まったキャリパー編!
今回はamoroso(愛情を込めて、愛らしく)な日常編!
それでも問題ないぜ!という方はどうぞ!
ピピッ、ピピッ、ピピッ…
「むー…。むにゃむにゃ…。」
とあるマンションの一室で目覚まし時計が鳴り響く。いつも通りの新しい生活が戻ってきた雪宮佳は朝の睡魔と格闘していた。
時計を見ると金曜日の朝の6時半。きっかり7時まで寝たくなってきた。でもそれだと遅刻するような…?まあ…いいかな…。
「やっぱりもうさんじゅっぷん…。」
「起きなさいよ!」
ふと眠りにつこうとしたところ目の前にいつか見た大きな猫さんがいた。
「ふあ?またおおきなねこさんだ!かわいい!」
「ちょ…⁉︎佳…⁉︎」
またも大きな猫さんに抱きつこうとしたが。
「起きなさい!」
「ふえ⁉︎」
おおきなねこさんからいきなりチョップを食らった。
「いった…。」
「まったく佳は…。」
再び大きな猫さんを見ると目の前には詩乃が立っていた。
「あ、おはよう!詩乃!」
「おはよう。佳。」
僕はばっと飛び起きると。
「んじゃ。ちゃちゃっとなんか作るか!」
「ええ!」
そうしていつも通り一緒に朝の朝食を詩乃の部屋で作り、食べていると詩乃のパソコンにメールが届いていた事に気づいた。
「詩乃?メール来てるよ?」
「そうみたいね…。」
そう言ってパソコンのメールボックスを見てみると詩乃は、はあ。とため息をついた。
「どうしたの?悪徳商法?」
「違うわよ…。ほら?これ。」
見るとどうやらキリトがALOやって見ないかと誘う内容のメールだった。ちなみに送られてきた日にちは今日の朝2時。…常識がないぞ。僕が言えた立場じゃないが。
「ふーん…。もぐもぐ。」
「確かに佳や明日奈達もいるしやって見てもいいかな…。」
そう詩乃がつぶやくのを聞いて僕はニヤッとして。
「んじゃやってみるか!んじゃ今日学校終わったらハード買いに行こう!」
「そうね…。っともうこんな時間!急がないと…!」
見ると時計はもう7時半を指していた。
ということで僕達は急いでトーストなどを食べてお皿などを片付けて学校に行くことにした。
レッツゴー!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「…佳!もう帰りのHR終わったわよ!」
「むにゃ…?」
起きるとどうやらみんな帰りじたくをしていた。僕は少し欠伸をして。
「あれ…もうこんな時間か…。部活は今日は無いから…電気屋さん行こう!」
「そうね。」
僕達は近くの電気屋さんに行く事にした。
ここから帰り道にある電気屋さんで確かALOのパッケージがあった様な気がする。
そんなこんなで電気屋さんの前まで歩いていると…。
「あれは⁉︎」
「…はあ。また始まった…。」
電気屋さんの前にあったのはクレープ屋さん。…美味しそう。僕はそのままクレープ屋さんに突っ走り。
「詩乃!詩乃!クレープ美味しそうだよ?」
「そういうのは女の子から先に言う物なんだけどね…。」
「いいじゃん♪いいじゃん♪一緒に食べよう?」
そうすると詩乃は僕の待つクレープ屋さんの前に来る。そうすると僕は笑って。
「すみません!この牛乳たっぷりクリームクレープに、チョコレートバナナクレープに!それにそれに…!」
「はあ…。頼みすぎ。…すみません。牛乳たっぷりクリームクレープとブルーベリークレープ一つずつ下さい。」
「はは…彼女さんも大変そうだね。」
店員さんはそう言って頼んだクレープを詩乃に渡してくれた。そうすると詩乃ははにかんで。僕達はクレープ屋さんから離れる。
「店員さん…もう慣れてます。」
「早く食べよう?」
「そうね…。」
僕は自分のクレープをパクッと食べると。
「美味しい!」
「そうね。」
見ると詩乃もブルーベリーのクレープを美味しそうに食べていた。…美味しそう。
「しーの!食べさせて!僕のもあげるから!」
「あ!」
そう言って僕は詩乃が持っている食べかけのクレープをパクッと食べる。美味しい!
「…佳!」
「美味しいよ?詩乃?あ、僕のどーぞ!」
そう言って僕は詩乃に自分のクレープを差し出す。詩乃はなぜか周りの人たちを気にすると僕のクレープを食べた。
「美味しい?」
「美味しいけど…恥ずかしい…。」
顔を真っ赤にする詩乃。なんでだろう?
僕達はその後そのまま電気屋さんに行きALOのハード買うと今日の夕食を買いにスーパーに行っていつも通りの帰り道を2人で歩く。
「あー!さっきのクレープを美味しかった♪」
「そうね。」
僕は笑ってマンションの近くの繁華街を歩いていると。
「あ…。」
「…?」
見ると詩乃は雑貨店のショーウィンドウにあった氷の結晶の柄の髪留めに目を奪われていた。
「綺麗…!」
「…そうだね。ちょっと入ってみよう?」
そうして店に入ってさっきの髪留めを確認して。髪留めを取ると。
「しーの!目瞑って?」
「…?」
そうして詩乃が目を瞑っている間に髪留めを詩乃のヘアゴムの場所に付ける。
「うん!似合ってる!」
「そ、そう?」
すると詩乃が少し恥ずかしそうに僕をみてくる。…凄くかわいい。
「詩乃!買ってあげるよ!」
「え?でも…。」
「いいの!さっきクレープ食べさせてくれたから!」
そう言って僕は詩乃に付けていた髪留めをそっと取ると。レジに行き買ってくる。
「はい!もう一回目を瞑って!」
「うん…!」
そう言ってもう一度髪留めを同じところに付ける。…やっぱりかわいい!
「うん!やっぱり似合ってるよ?詩乃!」
「う、うん…。」
そうすると顔を真っ赤にして。お礼を言ってくれた。
そうして店の外に出ると。
「そういえば私もお礼しないとね?」
「え…?」
そうすると詩乃は僕にしがみつく。
「佳!ありがとう!」
「し、しの!近いよ!」
僕は少しあたふたする。そうすると詩乃はニヤッとして。
「いつもの事じゃない…?それに顔赤いよ?」
「…。か、帰るよ!」
「そうね…。」
そう言って詩乃は僕の手を握ってきた。僕はそれに少し驚きながらも笑って。
「うん!そうだね!」
寒い夜道だけど握った詩乃の手の温度はとても暖かい物だった。
後書き
さあ、次回からシノンがALO突入!
スノー「シノンを傷付ける奴は誰であろうとグチャグチャにしてあげるよ♪」
…などと供述しており…。
スノー「僕犯罪者⁉︎」
感想待ってます!そして起きに入りにポチりしてくれると嬉しいです!では!
スノー「次回もよろしくお願いします!」
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