ハチャメチャな青鬼
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第1週目
第1話
前書き
はい、第1話。
原作通りと言えばそんな感じです。
館の中、玄関。
「中は意外と綺麗だな」
「そうですね。外観とは違いますね」
ルイス、泰斗の順である。
「ここなら普通に住める気がします」
「だな。綺麗すぎて不気味だけど・・・」
今度は琴音、志玄の順番である。
[マスター、手紙が刺さってますよ]
「刺さるもんじゃねぇだろ手紙」
言いつつ、ルイスはトンボキリに指摘された手紙を取った。
「先生、なんて書いてあります?」
「・・・この世界に俺たちを落とした奴からだな」
「どうして断言できるんですか?」
泰斗が割り込んだ。
「いや、書き方がさっきの手紙と同じってだけだ。
読むぞ。
『この館では、注意して貰いたいことがいくつもある!
まず、諸君らが脱出する事を妨害する、捕食者についてだ。
彼らは、移動速度は諸君らと大差はないが、捕まると喰われるので注意したまえ。
また、この世界では不死は無力化されているので注意せよ』・・・だってよ」
「ああ、同一人物ですね」
「上に同意」
「私もそう思います」
その時。
パリン!
ルイス達のいる玄関から見て右の方の部屋から、何かの音がした。
「・・・ここ、絶対何かいますよ!」
「お、落ち着け琴音。幽霊なんているわけ・・・」
「いや、知り合いにいるんだが。半人半霊と亡霊」
「「あ、マジっすか」」
・・・原作でヒロシが言っているセリフは無力化された。
「と、とりあえず俺が見てきます」
泰斗が音のした部屋を見に行った。
「・・・トンボキリ、カズリ。サーチで何か反応あるか調べてくれ」
[先ほど、音がした直後にサーチを掛けましたが、反応はありませんでした]
[ただ、何かはいるようです。しかし反応にかからないという事は・・・]
「霊力や魔力、妖力を持たない生物か。面倒だな」
と、ルイスが相棒達と相談し、捕食者の詳細にアタリをつけた直後。
「ひっ!」
琴音の短い悲鳴が響いた。
「どうしたんだ?琴音」
そう言って、志玄が振り返るが。
「・・・・・・」
「どうした志玄、ダンマリして」
ルイスも振り返った。
そして、ルイスも言葉を失いかけた。
ブルーベリー色の全裸の巨人が、迫ってきていたからである。
「あれが捕食者か!」
叫び、ルイスがトンボキリとカズリを抜いた。
「加速『アクセル』!」
スペカを唱え、加速。
その勢いで斬りかかるが。
ルイスの手に、切り裂いた感触はなかった。
その代わり、ある音が聞こえた。
・・・パキン。
見れば、トンボキリとカズリの刀身が真っ二つに折れている。
「斬れねぇってありか!」
言いつつ、後退。
次の一手を使った。
「トンボキリ、エンチャント『銃』!カズリ、ガンモード!
鏡符『リフレクトショット』!」
2丁拳銃になった相棒達を構え、何かに当たると反射する弾を連射する。
更に、操作可能な魔力弾、アクセルシューターも大量に作り、物量で攻める。
「志玄!最大火力の魔法をぶっ放せ!
俺は心配するな!黒衣と白布がある!」
壁や天井、床で跳ね返った弾や操作された弾が全裸の巨人に殺到するなか、ルイスは大声で叫んだ。
「わ、わかりました!
灼熱の双掌!
志玄から放たれた火球が、全裸の巨人のいた辺りに直撃、爆炎が生じた。
「さて、とりあえず効いただろうが・・・」
ルイスがトンボキリとカズリを刀に戻し、そう呟いたその直後。
煙を裂いて、全裸の巨人が迫ってきた。
「んな・・・!?」
ルイスが反応するより早く、全裸の巨人は拳を握る。
そして、全裸の巨人が腕を振り切った。
後書き
以上です。
では。
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