ハチャメチャな青鬼
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プロローグ
前書き
はい、ただのプロローグ兼設定説明。
ここは、街の外れのある古びた洋館。
誰も望んでは来ないだろう此処に、今日は4人の人影がいた。
話は数分前に遡る。
何もない空間が突如として裂け、黒尽くめの男が落ちてきた。
「痛ってて・・・。いきなりスキマ的な奴に落とされたが、何処だここ」
その男―ルイス・ジョウジは、辺りを見渡しながらそう呟いた。
ちなみに、黒尽くめなのは、バリアジャケット―平たく言えば戦闘服―を展開しているからである。
「トンボキリ、カズリ。此処がどんな場所かわかるか?」
[わかりません。ただ、幻想郷ではないようです]
「わからんか・・・」
ルイスは、腰の相棒―刀に駄目元で聞いたが、わからないと回答されて諦めた。
だが、その直後。
3箇所空間が裂け、それぞれ1人ずつ落ちてきた。
その3人の内2人に、ルイスは見覚えがあった。
「志玄か。あと琴音と・・・。誰だ?」
「あ、先生ですか。ここどこです?」
志玄と呼ばれた青年は、ルイスを先生と呼んだ。
この青年は、柿崎志玄。
ひょんな事でルイスが魔法を教えることになった、つまり教え子である。
「全くわからん」
「ですよね・・・」
「兄さん、それよりこの人ほっといていいんですか?」
そんな志玄を兄さんと呼んだのは、志玄の妹、琴音。
・・・ヤンデレ系の妹である。
「・・・ん?ここどこ?」
そんな琴音が『この人』と言った青年が目を覚ました。
(・・・志玄と年は離れてなさそうだがな)
ルイスはそんな事を思ったが、訂正しておこう。
柿崎志玄は、俗に言う転生者。
・・・説明は省かせてもらう。
ともかく、そんな訳で既に1億年は生きているのだ。
「・・・名前を聞かせてもらっていいか?俺はルイス・ジョウジだ」
「柿崎志玄だ。よろしくな」
「柿崎琴音です」
「あ、武司泰斗です」
4人が互いに自己紹介を終えた後―まぁルイスと志玄、琴音は知り合いなのだが。
何かが上空から落ちてきた。
「手紙?」
キャッチしたルイスがそう呟いた。
「みたいですね。なんて書いてあるんです?」
横から覗き込んだ志玄が尋ねた。
「読んでないから分からん。とりあえず読んでみる」
ルイスは手紙を開いて、読み上げた。
「なになに・・・。
『この世界に来てくれた諸君らへ!
この世界から脱出する手段はただ一つ、この館に入り、誰か一人でも脱出する。これしかない!
なお、この世界で死んでも、元の世界では影響はないので安心してくれ。
そして、全員死亡した場合、この位置から復活、やり直しとなる。
さぁ、元の世界に帰りたければ館に足を踏み入れよ!』・・・だってよ」
「メンドくさいから普通に帰ります。ダンダリオン!」
志玄が取り出した金属器―ジン、と呼ばれる人ならざる者を宿した物―を取り出し、
宿っている者の名を叫び、発動した。
・・・だが。
「あれ?転送できない」
「何やってんだよ。ドミナント!」
続いて、ルイスが次元航行戦艦の名を叫んだ。
・・・だが。
「・・・真面目に脱出できそうにないな」
「え、じゃあこの館に入るしかないんですか・・・」
「なんか、手紙の送り主に言いように踊らされてる気がしますけど・・・」
途中で泰斗も話に入ってきた。
「と、とりあえず入りましょうか・・・」
琴音が最初に入っていったので、後のやr・・・ゲフンゲフン。
男組も館に入っていった。
後書き
プロローグです。はい。
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