寝袋の中身はブラックホール
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原作前
プロローグなのですよ~
前書き
それでは記念すべきプロローグ
元気よくいってみよーヽ( ̄▽ ̄)
10/19、戦闘描写を追加
ここはある闇ギルドのアジト
「そしたらソイツは言ったんだ!『助けてママッ』てよぉ!」
「「「ギャハハハハハ!!」」」
「助けるわけねぇだろマザコン野郎がよぉ!」
中は酒場の様になっており男たちは酒を飲みながら肴に下卑た話をしていた
今日の肴は先日襲った村の話
男たちにとっていつもの事
村を襲い金目の物や食料は全て奪った
男は殺して、女子供は捕らえ、奴隷として売り飛ばすか、自分たちのお楽しみ用に手元に残した
後はいつも通り美味い飯を食い、酒に酔い、暖かいベッドで寝るかそのまま酔いつぶれる
そうしてまた明日から同じような1日が始まる
誰もがそれを疑ってはいなかった
1人の奇妙な少女が現れるまでは
ズドンッ!
扉が吹き飛び男たちは一斉に警戒を強める
自分たちはお尋ね者、いつ自分たちを討伐するために敵が来るかわからない
男たちが扉がなくなった入り口を見据えるとそこに現れたのは
「お邪魔しますよ~」
水色の寝癖でボサボサになった髪
体は袋状の物に包まれており顔にはアイマスクという奇妙な見た目の少女
だがそれ以上に奇妙なのは体が浮いている事である
その事から少女は魔導士であることが窺える
「オイオイ嬢ちゃんここがどこかわかってんのか?」
「泣く子も黙る闇ギルド逆さ吊りの死者のアジトだぞ!」
「・・・・」
すぐさま少女を取り囲み男たちは脅しかけるが少女はなにも言わない
「オイオイなんだ?ビビって声もでねぇーのか?」
「なんとか言えや!」
反応を示さない少女にイラついた1人の男が胸ぐらを掴み上げると
「Zzz」
鼻提灯を出して気持ち良さそうに眠っていた
「「「起きんかーい!!!」」」
「ふわっ!」
男たちが耳元で大声を出した為か鼻提灯はパチンッと割れて少女は驚いて目を覚ました
「・・・」
「「「・・・」」」
「どちら様でしょうか~?」
「「「こっちの台詞だバカ野郎!」」」
少々お待ち下さいm(__)m
「それでは皆さんは闇ギルドの構成員で此処はそのアジトと言うことですか~」
「そう言うことだ」
少女に自分たちは誰で此処がどこかの説明を終えた男たちはどこかゲッソリとしていた
なにせこの少女、話の途中で寝るのだ
そしてそれを起こしまた同じ説明をしてとそれを何度も繰り返す
男たちもすっかり気力を削ぎ落とされた
「それで?テメェは一体どこのどいつだ」
「おぉ!私としたことが自己紹介をすっかり忘れておりました~」
それでは改めましてと前置きを置いて少女は名乗った
「私の名前はメリエル・ヨークシャー」
「妖精の尻尾に所属する魔導士で貴方たちを壊滅させに来ました~!どうぞよろしくお願いします」
「「「イエイエご丁寧にこちらこそってハァァァァァ!?」」」
男たちが驚くのも無理はない
こんな少女がたった1人で自分たちを潰しに来たなどと笑えない冗談を言い出すのだから
「オイオイ嬢ちゃんなに嘗めたこと言ってんだ?」
「お前1人でギルド1つ潰すってか?冗談はよせや」
「そうそう怪我する前に帰りな」
ある者は怒りを露にし、ある者はその言葉を笑い飛ばし、ある者は取り合おうともしなかった
こんなガキに自分たちが負けるわけないと思ってしまった
「そんなこと言われましてもね~。冗談ではなくお仕事なので帰るわけにもいきませんよ~。」
それにと少女は付け足すと男たちに向けて爆弾を投下した
「貴方たち程度なら怪我の心配も無用ですので~」
ブチッ!
なにかが切れる音と同時に男たちは
「ブッ殺せぇぇぇぇ!!!」
メリエルに襲いかかった
まず手前にいた3人が換装魔法で召喚した武器を片手にメリエルに飛びかかった
しかし
「手荒な真似はしたくないのですが」
メリエルは溜め息をつき
「死ねぇぇぇぇ!!」
「仕方ありませんね~」
男たちの攻撃がメリエルに当たると思われた瞬間
ズドンッ!
まるでなにかに上から押さえつけられるように男たちは地面へと叩き落とされた
「なんだ!?」
「どうなってやがる!」
「体が動かねぇ!」
男たちの体はピクリとも動かない
まるで見えない重りに押し潰されているように感じる
「無駄ですよ~。貴方たちでは私に近づく事も出来はしません」
「それなら近寄らなけりゃいい話だ!」
そう言うのと同時にまた数人の男が自分の得意とする魔法で遠距離から攻撃する
「それも無駄です」
しかしその全てが見えない壁に弾き返されて攻撃を放った本人へと跳ね返る
「「「ギャアァァァァァ」」」
男たちは呆然とした
近づけば押し潰され、離れて攻撃しても跳ね返される
これではどう足掻いても勝つことなど出来るわけがない
恐怖に駆られる者たちにメリエルは救いの手を差し伸べる
「抵抗せずおとなしく捕まるというのなら私はこれ以上危害を加える気はありませんよ~」
言う通りにしよう
そう誰しもが思った瞬間
「狼狽えんじゃねぇアホどもが」
「ゾーラ様!」
現れたのはこのギルドの支配者
鎧を着込んだスキンヘッドの巨漢ゾーラ
「確かに強力な魔法ではあるが所詮1人だ。全員でかかって持久戦に持ち込めば俺らが勝つに決まってる」
ニヤリお口元を歪ませ笑いながらそう言った
「ゾーラ様の言う通りだ!」
「1人で来たのが運の尽きだったな」
勝機が生まれて再び襲いかかる男たちにメリエルは判断を下した
「それではこちらも遠慮なくいきますよ~」
建物がミシミシと不吉な音をたて始め
「重力」
「見えざる鉄槌」
見えないなにかが上から降り下ろされ、先程の3人の様に男たちは床に叩きつけられた
しかしその衝撃は先程の比ではなく中には気絶した者もいる
続けて来る重みに体は圧迫され声を出すことも叶わない
「グッガァァァ!」
そして上を見ている者には更なる絶望
「警告はしましたからね~。どんな結果になろうとそれは自業自得なので恨まないでくださいよ~」
少女のそんな呟きと共に建物は崩落を始めた
「ママァァァァァ!!!」
「反発」
「防護壁」
闇ギルド、逆さ吊りの死者のアジトがあった場所に残ったのは大量の瓦礫を中心にした巨大なクレーター
そこから先程の一撃の威力が窺える
しかし不思議なことに死者は出なかった
男たちに当たる寸前で瓦礫が止まっていたからである
それども男たちは避けることの出来ない死の恐怖を味わい1人残らず気絶してしまった
「むしろ命は助けたのですから感謝してもらいたいくらいですよ~」
そんなことを誰に言うわけでもなく呟いてメリエルは愛する我が家へと向かった
後書き
ハイ!これでプロローグは終了です
短いですね(^^;
それに戦闘描写って難しい!
戦闘らしい戦闘はしてないけど難しい!
次回からは二人ほどオリキャラを出すためにオリジナルの話をやっていきたいと思います(^^)
それでは皆さんしーゆーあげいん♪
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