転生赤龍帝のマフィアな生活
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二十四話:聖剣&球技大会
前書き
今回はほぼネタで構成したような気がする。
まあ、いつもそんな感じだけど。
俺は今の状況が分からない。
いや、なんでこうなったのかが本当に分からないんだけど。
なんだって俺の家にオカルト研究部の奴らが来ていて―――
「そしてこれが!!!坊ちゃまの秘蔵アルバムです!!!!!」
「一誠の子供時代……考えられないわ。」
「イッセーさんのアルバムですか?ぜひ見てみたいです!!ミランダさん!!!」
「僕も興味があるね。」
「拙者も見てみたいです。」
何で俺のアルバムを嬉々として見ようとしてんだよ!!!??
ミランダ!!!てめえはいつの間にそんな物を作ってたんだ!!!??
というか何冊あるんだよ!!?
なんか軽くタワー三つぐらいが出来てるんだけど!!!??
後、アーシア!!たいして面白いものじゃねえから!!!
そんなにキラキラした目で見るな!!!!!
なんか恥ずかしくなる!!!??
「まずはこれですね。」
「こ、これは?」
リアス・グレモリーが恐る恐る尋ねる写真。
「坊ちゃまが三歳の頃に撮った、初めての敵マフィアへのカチコミです。」
「おい、いつの間に撮ってたんだ?あの時は俺一人じゃなかったのか?」
喧嘩売られてカチコミに行ったあの時は確か俺一人だっただろ?
ミランダお前どこに隠れて撮ってたんだ?
というか一応護衛なのに俺を助けずにシャッターチャンスを狙うってどういうことだ?
仕事しろよ。
「続きましてはこちらです。」
「……この男の子を踏みにじっている写真は?」
塔城小猫にしては珍しく顔を引きつらせながらそう尋ねる。
「八歳の時に現ヴァリアー幹部である、スクアーロ様のと戦いで勝利を納められました記念の一枚です。」
「だからてめえはいつの間に撮ったんだよ!!!??」
あの時も俺一人のはずだったろ!!!??
しかも、なんで俺はちゃっかりカメラ目線になってるんだ!!!??
どういうことだ!!?どうやってミランダは俺が正面を向いた瞬間を撮ったんだ!!?
真正面に誰かがいるのに気づかないってどれだけの隠密スキルを持ってるんだよ!!!
超直感すら通じないってどうなってんだミランダは!!!??
「その次はこちらです。」
「これはなんですか?」
軽く引きながら姫島朱乃が尋ねてくる。
今度は一体なんだ?
「ジャパニーズ・マフィアを殲滅しているところです。」
「何で俺の行くとこ全てにてめえは出没してんだよ!!?ストーカーか!!!!!」
正式な護衛であるバジルですらまいたうえで行っていた俺のジャパニーズ・マフィア潰しを何でミランダは平然と写真に収めてるんだよ!!?しかも俺が帰ったらいつも家にいたよな!!?
どうなってんだミランダは!!!??
「坊ちゃまへの愛情があれば不可能などありません。」
「人の心を読むんじゃねえよ!!!!!」
「さて、お次はこれです。」
「無視すんじゃねえよ!!!!!」
「はう!!こ、この写真は!!?」
なんだ?アーシアが顔を真っ赤にしてるぞ、一体今度は何の写真なんだな?
「坊ちゃまが昨日入浴している所を撮ったものです。」
「この変態野郎が!!!!!」
これ完全な盗撮じゃねえか!!?こいつどういう神経してんだよ!!!!!
撮ることの時点で色々と可笑しいのにさらにそれを赤の他人に見せるってどういうことだよ!!!??新手か?新手の変態か!!?
(露出プレイ……これは新たなる快感でしょうか?あともう少しで新しい何かが開ける気がします!!!)
(そんなもん開くんじゃねえよ!!!変態!!!!!)
(やはり、教祖様は格が違いますね。)
(我々も新しい何かを切り開いていかなければ。)
(クロームたん以外のなにか?)
((((新たなる境地へ、いざ!!!!!))))
(そんなもん目指すんじゃねえよ!!!??)
まさか、変態を活性化させるものが身内に紛れ込んでいるとはな……。
俺の胃が崩壊してしまう前に何か対処方法を考えないとな。
「これは……!!!」
「それは坊ちゃまが日本に初めて来たときに出来たお友達とのツーショットです。木場様。」
「おい、何でイタリアにいたはずのお前が知ってるんだ?」
確かあの時はミランダは来てなかったはずだぞ?
どうなってんだよ……ミランダはワープでも使えるのか?
ん?セバスチャンはどうなのかって?
あいつはセバスチャンだから気にしても仕方がないだろう。
「一誠君、この剣は……。」
「ああ、そいつ―――イリナと一緒にイリナの親父を星に変えた時に手に入れた戦利品だ。」
「『聖剣』……だよね?」
『聖剣』そう言った木場祐斗の顔は憎悪に満ちていた。
………何かしら事情がありそうだな。リアス・グレモリーや姫島朱乃が苦々しい表情を浮かべているのが良い証拠だ。まあ、俺には関係ねえがな。
「この子の父親が今どこにいるか分かるかい?」
「さあな、どっか外国に引っ越しちまったから知らねえよ。」
「そうかい…………。」
そう言って黙り込む木場祐斗、何があったかは知らねえが報復をしてやろうと思っているのは感心できるな。まあ、それで返り討ちにあっても俺は知らねえがな。
(助けてやらないのか?相棒。)
(てめえは俺がどうでもいい奴のために動くような優しい奴だと思っているのか?)
(安心しろ、微塵も思っていない。相棒にこんなことを聞いた俺が馬鹿だった。)
(………………………)
(目があっ!!?目があああああああっ!!!??やめてくれ!!!!!目にデスソースはやめてくれええええええっっ!!!!!!)
((((ヒャハアアアアアアアアッッ!!!!!))))
いい加減にこのアルバム披露会お開きにならねえかな。
「何なら泊まって行かれますか?まだまだ、坊ちゃまのすばらしさを語りきれていませんので。」
やめてくれよ………。
「いいか、てめえら、ボンゴレに敗北は許されねえ。」
「歯向かうは奴らは根絶やしにしろ。」
「敵を恐怖のどん底に突き落としてやれ!!!」
「「「「おおおおっ!!!」」」」
「て、ゔおおおおい!!!!!ただの球技大会じゃねえかあああああ!!!!!」
そう、カスザメの言う通り今日は―――駒王学園球技大会だ。
去年は面倒だったので屋上で寝て過ごしていたが、今年は事情が違う。
きっかけはリアス・グレモリーの一言だった。
~回想~
「一誠、あなたは球技大会に参加しないの?人数が足りないから出来れば助っ人として出て欲しいんだけど。」
「はっ、誰があんなくだらねえもんに出るかよ。」
当然俺は断った。協力する以前に大会自体に興味がなかったからな。
だが、リアス・グレモリーの次の一言で気が変わった。
「へえー……負けるのが怖いの?」
「あ?」
「そうでしょ、負けるのが嫌だから出ないんでしょ?」
「はっ!!安い挑発だな……だが―――舐められたままってのは気にくわねえ!!!!!」
~回想終了~
「そんな理由で出てんじゃねえよ!!!!!と言うか緊急任務と称してイタリアから俺を呼ぶんじゃねえよおおおおお!!!!!」
「ニュニュッ!?なによスクアーロ!!それなら来なかったらよかったのにー!!!」
「こっちは緊急任務としか言われてねえんだよ!!!!!カスチビイイイイ!!!!!」
「えっと…一誠?スクアーロは分かるんだけど、もう一人の女の子は?」
「ブルーベルだ。一応ヴァリアーの準幹部だ。人数合わせの為に呼んだ。」
ブルーベルは以前潰したカスマフィアの実験体にされていたのを拾った奴だ。
まあ、拾ったのは正確にはカスザメだがな………
助かりそうな奴は助けろと言ったがまさか拾ってくるとは思わなかった。
ついでだったので捨てずに不自由だった足を治してやると
何故か懐いてそのままヴァリアーに入ってしまったと言う経歴の持ち主だ。
「イッセー!!スクアーロが苛めるー!!!」
「俺が知るか。」
「あー!!ひっどーい!!!」
はあ……めんどくせえ。これならベルを呼んだ方がよかったか?
と言うかすぐに動かせそうなのがこの二人だけだったからな。
レヴィやルッスーリアは年齢的に学校にいると明らかにおかしいしな。
俺やクロームやアーシアが加わっただけじゃ人数が足りない競技があるから
仕方なしに呼んだんだがな……ブルーベルはただ単に遊びに来たという感じだがな。
まあいい、今は競技に集中するとしよう……まずはドッジボールからか。
出る以上は全ての競技において勝つつもりだ。手を抜く気などない!!!
「カッ消えろ!!!!!」
「ぎゃあああああっ!!?何でボールから炎が出てるんだよ!!!??」
雷の炎で硬化させたボールを相手の顔面に向けて投げつけていく。
顔面セーフ?一発KOすれば問題ないだろ。
要は相手のコートから全員カッ消せばいいんだからな。
「一誠殿!!顔面はいけません!!!死人が出ます!!!!!」
「うるせえっ!!!バジル、ボンゴレに敗北は許されねえんだ!!!!!」
「にゅー、全員倒せばいいんだから悪くないもん!!!」
「ブルーベル殿はちゃんと服を着てください!!!!!」
バジルの言う通りブルーベルは服をきちんと着ずに居るのでかなりきわどい恰好になっている。
まあ、いつもの全裸スタイルよりはましだろう。
それに今は相手チームのロリコン男子共がブルーベルに釘づけになっているので
そこを俺が的確に眉間を撃ち抜いて行くというコンビネーションで一人一人地道に殺っていっている。
しかし、あの男子共はいい加減棄権しないのか?
そろそろ自分達の命の危険に気づいて良い頃だろうに……これが思春期男子の力だと言うのか?
(一誠様、あれはロリコンパワーです。)
(ロリコン最高オオオオオオオッッ!!!!!クロームたんも最高オオオオオオオッッ!!!!!)
(貧乳はステエエエエエタアアアアスッッ!!!!!小猫ちゃんの貧乳ペロペロオオオオオオオッッ!!!!!)
(変態がさらに変態になってきてやがる……。)
ドMとロリコンが重なるとか酷過ぎて目も当てられねえんだが………。
「兵藤!!!みんなの仇、俺が討ってやる!!!!!」
しまった!?変態達を憂いていたらまともな奴が俺を狙ってきやがった!!?
ちっ!!こうなったら奥の手を使うか―――
「カスザメガード!!!!!」
「なああああっ!!!??」
すぐ横にいたカスザメを引っ張って盾代わりに使う。
正直に言おう、カスザメはこのために呼んだ。
「と!?ゔおおおおい!!!??危ねえだろうが!!!!!何とか取れたからよかったものをよおおおおお!!!!!」
「あー、よくもかすざめをやってくれたなー。きさま、なんてことをしてくれたんだー。」
「やられてねえよ!!!??後欠片も悲しんでねえだろおおおおお!!!??」
俺の部下を可愛がってくれたお礼だ。死に晒せや!!!!!
全ての力をこの一球に込めて投げつける―――もちろん狙いは男の急所だ。
「$#%&#!“$%&=%$#!!!!!!????」
白目を向いて崩れ落ちる相手のまともな奴。それを見て顔を青ざめるロリコン共。
さて、次はどいつを狙うか……。
「死にてえ奴から前に出てこい!!!!!」
「「「「棄権します!!!!!」
こうしてドッチボールにおける俺の勝利が確定した。
「さすがです、さすがですわ!!一誠様!!!……やはり私が見込んだ殿方、ふふふふふ。」
なぜだろうか、急に背筋が冷たくなった気が……後、なんか幻聴が……。
ま、まあ取りあえず、次の競技の野球を頑張ろう。
野球においての俺のポジションはキャッチャーだ。
因みにピッチャーはクロームだ。
最初は俺がピッチャーでキャッチャーがカスザメの予定だったのだが
投球練習中に“不慮の事故”が起こってしまい、
急遽、俺とクロームの兄妹バッテリーが完成したのだ。
カスザメは焼け焦げた状態で未だにそこらへんに転がっている。
今回はアーシアも試合に出ているので治療は無しだ。
「クローム、思いっきり投げてきな。」
「うん…お兄ちゃん。私…頑張る。」
「はっ、その意気だ。」
(そうだよ、僕が体でクロームたんのボールを止めてあげるからね。)
まあ、変態は無視して試合は始まった。
クロームがちゃんと投げられるのかって?俺の妹を甘く見るな。
クロームは幻覚で相手バッターと審判を騙してまさに『消える魔球』を投げることが出来るんだぞ?
おまけに可愛いので判定も甘く見てもらえる。
と言うかきわどい時は俺が審判に睨みをきかせて無理やりにストライクにしてやった。
打者に関しても同じだ。まあそんな風にやっていってクロームが抑えて俺達が滅多打ちにするという方法で試合を進めていき、クロームが疲れたところで
アーシアにピッチャーを交代するという手段をとった。
「あ、あのイッセーさん、私はちゃんと投げられるでしょうか?」
「安心しろ、相手にぶつける気で投げればなんとかなる。」
「は、はい!!頑張ります!!!」
その後、試合は相手チームのメンバーが“不慮の事故”で足りなくなったということで
俺達の不戦勝に終わった………流石の俺も反省している。
ベンチにいて無防備な状態で頭に当たった山田は果たして大丈夫だろうか?
ヘルメットを着けていたバッターの石井ですらまだ起き上がらないと言うのに。
生きているといいんだが……。
後、木場祐斗の奴もボーっとしていたから当たりそうになっていたな……。
ライトですらアーシアの射程範囲だとは思ってもみなかった……。
今度からアーシアにはピッチャーはやらさないようにしないとな………。
そうしてアーシア・アルジェントはわずか一イニングで
駒王学園球技大会の伝説となった。
「久しぶりに日本に来たなー。」
「確かイリナの故郷だったな?」
「そうだよ。うん!!何だか体を動かしたくなってきたわ!!!」
「ま、まさか、また組手とか言い出さないよな?」
「……文句あるの?ゼノヴィア。」
「い、いえ、なんでもないです!!!……うう、またサンドバックに…誰か助けて………。」
「さてと、待っててね、イッセー君。すぐに―――噛み殺してあげるからね。」
後書き
アーシアちゃんは何も悪い事はしてないよ、ちょっとみんなの運が悪かっただけさ(´・ω・)
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