IS 〈インフィニット・ストラトス〉 飛び立つ光
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外界へ
閃輝は、朝早く家を出て、空を飛び妖怪の山に向かっていた。本日は、外界に出掛けるのでその前に会いたい者がいるのだ。
閃輝は妖怪の山に、到達し天狗に見つからないように歩いていく。
別に見つかったとしても閃輝は問題はないのだが会うと時間が無くなるからだ閃輝が山に入り少し歩くと森の中に
ある大きめの切り株に座っている女性が見えてきた。森の木々のような緑色の艶やかな髪にフリルの多くゴスロリ風のドレスを着ている。
「あら。今日も来てくれたのね、閃輝」
「はい、おはよう御座います雛さん」
閃輝は礼儀正しくお辞儀を返す。閃輝が挨拶したのは厄神様の鍵山 雛である。
彼女は、厄払いで払われた厄を自分の周りに集め、人間に戻らないようにしているが周りに厄を集めているだけなので雛自身は
不幸にはならないが、近くに居ると人間でも妖怪でも関係なく不幸な目に遭ってしまうが、閃輝はもう一つの能力
『不幸を幸せに変える程度の能力』を有している為、雛の近くの居ても不幸な目には合わない。閃輝は雛の隣に座った
「実は今日、外界に行く事になって」
「そうなの?じゃあ此所に良いの?」
雛は膝の上に、手を置きながら閃輝の話を聞く
「ええ。行くのはもうちょい後なんで」
「そう言えば、確か閃輝は外来人だったわね」
「まあ・・・でも良い世界じゃありませんよ」
「あらなんで?」
雛は閃輝の言葉に疑問に思う
外界は河童までとはいかないが、結構な技術力を持っていてかなり平和だと聞いたからだ
「外界は女尊男卑って言って、女だけが優遇されて男を良い様に使う女ばっかりなんですよ
俺は、もう幻想郷の方よっぽど良い良い世界だと思いますよ」
「そうなの・・・悪い事聞いちゃったわね」
雛は少し悪い事をしたようにしゅんとするが、閃輝はにこやかに笑った。
「いいですって。もう外界の事なんて気にしてませんし」
その言葉に救われたのか、雛は少し笑顔になって話を続ける。閃輝も笑顔で受け答えていく
二人が出会ったのは閃輝が幻想郷に着てから間もない頃、漸く空を飛べるようになり訓練を含めて飛行している途中で
霊力が尽きてしまい川に落下。それを偶々通りかかった雛が、見つけて川から引き上げて手当てをしたのだ
閃輝は雛に、恩を感じそれから良く雛に会いに行ったのだが、その度に不幸な事に苛まれるが
能力に覚醒してからは雛も自分が不幸を与えてしまうという事を気にしていない
「あっもうすぐ時間だ」
閃輝は、雛と楽しく会話している途中で随分と時間が、流れて太陽がだいぶ登っている事に気づいた
「じゃあ雛さん、お土産買ってきますね」
「別に良いわよ?気を遣わなくて。じゃあまた」
閃輝は、雛と別れを告げて能力を使ってスピードを上げて家に戻った。家の前では闇夜が腕を組んで立っていた
その前に閃輝が現れる
「ごめん!待った?」
「いや今出てきた所だ。さあいくぞ」
闇夜は掌を自分と閃輝の間に出して光を放出する。闇夜と閃輝の身体は光に変換されていき空に向かって螺旋状に上昇していく。
更に『あらゆる速さを司る程度の能力』で更に光速から速度を上げて、幻想郷から飛び出した。
二筋の光は都会から少し離れた無人の公園に降り立ちそこで光は人の形に再構成された。
「ふぅ・・・着いた着いた」
「・・・外界か・・・」
閃輝の目の前には幻想郷とは違う技術で立てられた家屋が密集し自然はあまり無く、空気は汚れている。
閃輝は外界の汚さに顔をしかめた。本当に閃輝は外界の生まれだとは思えない反応である。
「・・・汚いな・・・」
「そうだな・・・さっさと用事を済ませて帰ろう」
「うん」
闇夜は大きな街に向かって歩きだし、それを追いかけるように閃輝も歩きだす。
闇夜は人通りの多い街に入り、そこの工具店に入りそこで幾つかネジと工具を購入した。
「ねぇにとりさんはなんでこんな物を頼んだの?」
「さあ?また新しい発明にも使うんだろ?さて・・・買い物も終わったし・・・どうする?」
「う~ん・・・雛さんにぬいぐるみか何か買っていきたいんだけど・・・」
「じゃあ行ってみるか」
闇夜は閃輝を連れて近くのショッピングモールに入り、閃輝はぬいぐるみコーナーに入っていく
「う~ん・・・これでいいかな?これください」
閃輝は猫のぬいぐるみを購入し闇夜と合流しショッピングモールから出ようとすると
展示されている1機にIS『打鉄』が目に飛び込んできた。
「ほう・・・よくもまぁこんなもんが展示してあんな」
「・・・『まもなくIS学園入学シーズン来る』だってさそれの記念じゃない?」
閃輝は打鉄の近くに置いてあるパネルを見て言った闇夜はあまり興味を示していない。にとりはこれ以上の物を普通に作り上げたからだ
がその時!
「おわぁ!?」
閃輝は後ろから荷物をぶつけられてしまい、大きく前に倒れてしまい、思わず打鉄に触れてしまった。
打鉄に触れてしまった閃輝は、光に包まれて次の瞬間には閃輝は打鉄を纏った状態だった。勿論、周りはあまりの事にショックを
受けてしまった。
「・・・どうしよう・・・闇兄・・・」
「・・・取り敢えずそれ解除しろ」
「そうだね・・・」
閃輝は何処からか来たISの関係者にお構いなしに打鉄を解除する
「ききき、君!!取り敢えず我々と来てくれ!!」
関係者は慌てて口調で閃輝の腕をつかむが閃輝はそれを振りほどく
「気安く触るんじゃねぇよ、下衆が。でっどうする・・・闇兄?」
「そうだな・・・」
「「逃げろ!!」」
闇夜と閃輝は、周りを囲んでいた黒服を飛び越して、そのまま走ってショッピングモールから出た。
黒服達は、それを見て闇夜達を慌てて追いかけるが、闇夜と閃輝は自動車に匹敵する速度で走る。
「ねえこのまま路地裏入って幻想郷帰らない?」
「そうだな。よしそこ左だ」
闇夜と閃輝は左に曲がり能力を使って、光となり幻想郷へと立ち去った。黒服達は二人を見失い大いに焦り街中
県内中を仲間と共に探し回した
そして、闇夜がその翌日。紫からの用で外界に出た時に買った新聞には
『世界初!男でありながらISを動かした少年!!』
っとでかでかと自分の後ろ姿と閃輝の顔が写った写真が載っていた。
闇夜はそれを見て何かを思いついたそうだ
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