| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

踏み台(自称)が行く!

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

八話、踏み台の空白期

私が彼……龍牙くんと初めて会ったのは、一年生の時。
アリサちゃん、なのはちゃんと友達になった後からだった。

『よう!俺様の嫁達!!』

それが彼の第一声、その時の私達の反応は私とアリサちゃんが呆然と、なのはちゃんが、何か嫌な事を思い出した用な、苦虫を噛み潰した用な顔と、言ったら良いだろうか?そんな顔をしていた。

来る日も、来る日も、彼は同じ事を言ってきた。段々アリサちゃんも、彼に対して強い言葉で対抗する用になってきていた。

そんなある日、私は……私とアリサちゃんは、誘拐された。



____________



私達は、いきなり現れた黒服の人達に車に乗り込まされた。

「さっさと出せ」

助手席に座っていた男が指示を出す。すると、車が動き始めた。

「……ひひっ!中々簡単な仕事でしたね……ま、一人余計なのが居るが……まぁいいか」

「ちょっと!私達をどうするつもり!?」

アリサちゃんが黒服の男達に叫ぶ。

「…………………」

だけど、男達は、完全に無視をする。すると、アリサちゃんは、無視された事に怒ったのか

「ちょっと!聞いてるの!?」

そう言ったと、同時にアリサちゃんにし拳銃を向ける。

「ひっ……」

「おい、ガキ。うるせぇんだよ、それ以上わめくんだったら頭に風穴あけるぞ」

アリサちゃんは、無言で頷く。
車の中は、エンジン音以外聴こえなくなった。



しばらく車に揺られていると、揺れが止まり。

「降りろ」

そう言われ、私達は、車から降りる、そこは、山奥の用な所で、目の前に大きな廃墟が建っていた。
私達は、その廃墟の最上階の部屋に、連れていかれると、そこに用意されていたで有ろう椅子に座らされた。

「ちょっと!私達をどうするつもりよ!!?」

アリサちゃんがまた、叫ぶ。

「へっ!うるせーガキだな……そうだ、お前に良いことを教えてやろう。そっちのガキの秘密だ」

そう言って男は、私の方を見てゲスイ笑いを見せた。
秘密?………まさか!!
私が止める間もなく

「こいつはな、 夜の一族 って言う吸血鬼なんだ、つまり、バケモノって事だ」

男は、そう言った。

「なっ、……そんなの嘘よ!!すずか!アンタ!何かいいなさ……い……ど、どうしたの?!すずか!」

「あ、……あ、あ、あああああああああああああ……」

ばれてしまった、私は、バケモノ私は、私は………
その時

「イヒヒ、イヒヒヒヒヒヒヒヒ……ぐはっ!!?」

「おい、ガキ相手だからって、ベラベラ仕事の内容ばらしてんじゃねえよ!!」

そこに居たのは、さっきアリサちゃんに拳銃を向けた男だった。
男は、アリサちゃんに拳銃を向けると

「おい、ガキ、さっき俺は、言ったよなぁー。喚くなら、風穴開けるってな」

男は、アリサちゃんに向かって拳銃の引き金を躊躇いなく引いた。

   バン!!!!!

とても大きな音が響く。

「ふん、空砲だ」

アリサちゃんの方を見ると、気絶はしているが死んでは、無かった用だ。
私は男を睨む、と……
男が目の前から消えた。そして、その男の居た所に、一人の少年が立っていた。
銀の頭髪に、翠色の左目と、琥珀色の右目をした少年……

「……お前ら……全員死刑」

そう言った少年は、普段から言い寄ってくる彼だった。

「………上神くん」

上神 龍牙がそこにいた。

圧倒的、それがふさわしい光景だった。銃を持った相手を恐れずに、鉄パイプ一本で次々と、男達を倒して行く。そして、最後の一人を倒した処で…

「っ……このガキ!!」

最初に倒した男が立ち上がるが、彼は、一歩も動かない……すると……

「……どうやら、お前らの王子様が来たようだ」

そう言うと、彼は、窓から飛び降りる。と、同時に…

「すずか!アリサ!大丈夫か?!」

なのはちゃんと、友達になった時に知り合った信也くんが入ってきた。



______________



あの後、信也くんは、男を気絶させて私達を助けてくれた、だけど……私は、気になる彼に問いただすため(どうして私達を嫁と呼ぶのか等)朝から学校に来た。
しかし、彼から得た答えは

『……理由は、言えないが、すずかは、今までどうり嫌がってればいい』

彼はそう言って眠ってしまった。


あれから二年、一体何時になったら理由を教えてくれるんだろ……

そんな事を考えつつ、温泉で一息ついていた。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧