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戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー

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第五話 大角大尉!!今度は薙刀だ!!その六

「この作品の人気がないからな」
「ああ、俺達を最後まで書く為にですね」
「あえて打ち切りを回避しようと」
「作者自ら禁を破って自虐ネタですか」
「そうしたんですね」
「いや、人気の為だ」
 作者個人のだ。
「その為に書いているのだ」
「ああ、我さえよくばですか」
「我さえ人気が出ればってやつですね」
「そして人気さえ出ればですか」
「俺達のことはどうでもいいんですね」
「この作品はその作者の気が向けばだ」
 ほんの少しの気まぐれでだ、どうなるかというと。
「打ち切られる」
「やっぱりその心配はですか」
「続いてるんですね」
「それで本当に何かあれば」
「俺達は打ち切られるんですね」
「この作品はそうした作品だ」
 他の作品とは違う、『そうした』意味で。
「そのことを忘れないことだ」
「今すぐに打ち切られてもおかしくない」
「そうした作品ってことですね」
「週刊少年ジャンプと同じだ」
 十週打ち切りという言葉を生み出したその雑誌である、漫画雑誌として日本の誰もが知っている雑誌である。
「何時どうなるかわからない」
「じゃあ人気が出れば、ですよね」
「物凄い引き伸ばしもあるんですよね」
 ここで二人はポジティブな考えをあえて出した。
「アニメ化してゲームにもなって」
「大ヒットになれば」
「その時はですよね」
「俺達も打ち切られないですよね」
「人気が出ればな」
 まさにそうなるとだ、悪田部も認める。
「そうなる」
「そしてドラゴンボールみたいにですね」
「延々と何時までやるんだっていう位に続いて」
「それでマンネリのストーリー、あの蝸牛並の進行状況で」
「やたらと大駒が出てですね」
「想像を絶するグダグダ展開になるんですね」
 人気が出ればそうなるというのだ。
「そしてアニメも」
「連載終了してもやたら続いて」
「お金を生み続ける」
「最高ですよね」
「悪意があるな、二人共」
 悪田部の目はそれを見逃さなかった。
「とある漫画に」
「まあそうですけれどね」
「正直途中からあまりにも引き伸ばしが酷かったですから」
「何時まで続けるんだって」
「アニメも引き伸ばしばかりで」
「しかもストーリー一緒ですよね」
 これもこの漫画の常だった。
「どのキャラも主役が来るまでの時間稼ぎで」
「正直何処が面白いんだって」
「今の俺達首を傾げますよ」
「どっからどう見ても駄作なんじゃ」
 こうまで言う二人だった。
「それも漫画界に残る」
「俺あの漫画の単行本買う位ならですよ」
 ここで尚武が言うことはというと。
「古本屋行って吉岡美穂さんの写真集買いますよ」
「ああ、吉岡美穂さんなあ」
 尚武の言葉にだ、尚智は左手の平を右手の拳でぽん、とやってからこう言った。
「あの人もいいよな」
「結婚する前から凄い色気なんだよ」
「もう若妻って感じでな」
「そうだよ、もう水着も下着もどっちも凄く似合ってな」
「あの人特に黒似合うよな」
「黒ビキニな」
 二人で今日もまた青少年の健全な話に励む、こうした会話は中高生ならば当然のことなので特に驚くことはない。 
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