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Ghost trick

作者:夜光蝶
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死神

レイリー「その麦わら帽子は、勇敢な男によく似合う。会いたかったぞ。モンキー・D・ルフィ」

と、嬉しそうに名前を呼ぶ。

ウソップ「あのジイさん、何でお前の事知ってんだよ!」

ルフィ「オッサン。俺に会いたかったって一体…」

レイリーの言葉に食らい付き、尋ね様としたその時…!

「海賊共に告ぐ!天竜人を解放し、大人しく出て来い!!」

会場の外は、海兵達に完全包囲され、忠告の声が聞こえた。

ロー「どうやら、俺達も完全に共犯者扱いだな」

キッド「はっ!物の序でだ。お前等助けてやるよ」

ルフィ/ロー「!!」

キッドの軽弾みな発言に、二人の船長が敏感に反応する。

「三人共キャプテンだ!先陣切って出て来やがった!!」

ルフィ/キッド/ロー「俺に任せろ!!」

そして、大乱闘が始まる。

ナミ「本っ当にもう!単純なんだから!」

キラー「気の早い奴等だ」

ペンギン「はぁ…(-_-;)」

その三人の船長達にそれぞれ呆れるクルー達。

レイリー「大丈夫かハチ。この島に入るなと、アレ程言ったのに」

ハチ「済まねぇ。それより…ありがとな。ケイミーを助けてくれて」

『…別に』

ハチのお礼に素っ気無く返事を返すムウマ。

レイリー「そう言えば、君が最近話題の“死神”か?」

『…そうだけど?』

突然の質問に、彼女は少し不思議そうに答える。

レイリー「今日は、誰かの命を貰いに来たのか?」

『はぁ?何言ってんの?ウチ、人とか殺した事無いし』

彼の失礼な問いに、怒りが芽生えるムウマ。

『人殺すとか興味無いし。勝手に変なイメージ着けんの止めてくんない?』

レイリー「いや、それは済まない」

と、軽々しく謝るレイリー。
そして、彼女は何も言わず会場を出た。

「お前は…“死神”!」

フードを外し、平然とした態度で出て来た彼女に、海兵達は一斉に武器を構える。

ルフィ「お前女だったのか!?」

『この間会ったのに気付かなかったの?』

と、呆れた顔をしながら三人の間を通り過ぎ前に出る。

キッド「おい死神!邪魔だ!退きやがれ!」

ルフィ「危ねーって!!」

『煩っさいな~。口縫うぞ』

周りが騒ぎ立てる声に、苛々し始めるムウマ。

「迫撃砲を撃てーっ!!」

そして、弾の大群が彼女に向かって飛んで来る。

だが…

ルフィ「何だ!?アイツの躰…擦り抜けたぞ!」

ロー「能力者か」

キッド「(あの時と同じ能力)」

攻撃は尽(コトゴト)く擦り抜けられ平気な顔をするムウマ。

『(妖笑)』

妖しく笑うと、下から何かを呼び出すかの様に、人差し指をスッと上に上げる。

「何だ!?この巨大な根は!!?」

すると、地面から巨大な根が多数飛び出し海兵達を捕まえる。

「ああああーっ!!!」

「た、助けてくれーっ!!!」

叫び抗う海兵達だが、次第に養分となり朽ちて逝く。

ロー「おいお前。一体、何の能力者なんだ」

そんな悲惨な状況の中、ローは彼女に問い詰める。

『何の?ハハハッ!…さぁ?何だと思う?』

馬鹿にする様に笑うと、ギラリと黒い瞳が彼を捉える。

ナミ「何よ…コレ!」

ブルック「えぇーっ!!みみみ、皆さん枯れていますよ!」

そこへ、会場を抜け出した他のクルー達も合流する。

『安心しなよ。まだ当分、大将は来ないから』

ロー「どういう事だ」

その質問の答えが、後に起こる事件に関わると言う事を、まだ彼等は知らなかった。

to be continued

 
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