Ghost trick
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波乱
それから数時間の暇潰しを終えると、目玉のオークションハウスへと向かう。
―1グローブ―
『お前は先行ってて良いよ』
と、先に彼女を中に入れさせ、リュークを待つ。
神様「あの女の相手は終わったの?」
『終わったけど、お陰で香水臭くなった』
コートに匂いを嗅ぎ、嫌そうな顔をするムウマ。
神様「近くに海軍が一杯居たけど…何かあんの?」
『“これから”、ね(妖笑)』
意味深な言葉を並べると、彼女の前に多数の黒い蝶が舞う。
『計画通り、目星付けてる奴等の所に行って来い』
彼女の命令を聞くと、蝶は一斉に高く舞い飛び立った。
口角を上げて笑うと、会場へと入って行った。
「頭!アイツ、“死神”ですよ」
キッド「……」
ペンギン「船長。“死神”です」
ロー「……」
彼女の存在に感ずいたキッドは、壁に寄り掛かりながら睨む。
対するローも、彼女に視線を誘導する。
『(始めろ)』
指示を送ると、天井を優雅に舞う黒蝶達は、指定された海賊達の肩や背中に泊まる。
ディスコ「ご覧ください!今回の超目玉商品!人魚のケイミー!!!」
いよいよ、目玉のケイミーが水槽の中で姿を現す。
ディスコ「では、参りましょう。先ずは…」
チャルロス「5億…!」
司会者の言葉を遮り、衝動買いをするチャルロス。
チャルロス「5億Bで買うエ」
ナミ「何それ…!?全然足りない!!」
彼の大胆な発言に、誰もが言葉を失う。
ディスコ「…か、会場、言葉を失っていますが…一応聞きます。
5億B以上な方、いらっしゃいますか?」
『10億で買うよ』
全「!!?」
予想外の事に、その場に居た誰もが彼女に視線を集める。
そして、ゆっくりと階段を下り彼女の元へ近付く。
『あれ買ってくれたら、もっとお前の事好きになるんだけどな~(妖笑)』
シャルリア「ほ、本当アマスか…!」
『お前に嘘付く訳無いだろ?おい。その人魚の錠、外しとけ』
ディスコ「は、はい…!」
と、その時…!!
―ドカーンッ!!―
ルフィ「何だよお前!もっと上手く着地しろよ!!」
「アンタが突っ込めって言ったんだろ!!」
そこへ、ルフィとゾロも加わり、会場が更に騒がしくなる。
―パチンッ―
指を鳴らすと、天井から真っ白な羽の幻影が舞い降りる。
サンジ「何だ、この羽!?」
チョッパー「皆!この羽を見ちゃ駄目だ!」
チョッパーの忠告を聞いた麦わらの一味、そして、危険を察知したキッドとローの一味は目を瞑る。
―バタッ…バタッ…―
それ以外の観客達は、突然の睡魔に襲われ、深い眠りにつく。
目で合図を送り、リュークが手を握ると、水槽は音を立てて粉砕された。
ケイミー「あ…ありがとう」
?「何だ?随分静かだな」
そこへ、愉快そうに笑う一人の老人が現れた。
to be continued
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