目覚めたらキンジが昊陵学園にいました
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Episode 1 第一話
東京武偵高校2-A遠山キンジこと俺は休日なのでソファーに座ってpspをやっていて、その後昼寝をした。
はずだった...
「ここはどこなんだ...」
周りを見てみると人らしきものが二人
(敵か?...武器はないみたいだ)
「これで投与完了ですわ」
投与?何のことだ?
突然胸のところが光りだんだんあつくなって来た
そのあつさはだんだん増して、火傷するほど...いや、火傷しそうだ...死ぬほど
「ぐわああああああああああぁぁぁぁぁぁ!!!!」
突然《焔》が俺を包み込んだ
血、肉それに骨を焼き尽くすように、壮絶な痛みを上げた
「さあ、《焔牙(ブレイズ)》と叫びなさい!!!」
俺は手を突き上げ《焔》を掴む
「ブ、《焔牙(ブレイズ)》!!!!」
出て来たのはベレッタM92F、俺の愛用銃
「ふふふ、興味深いですわ、《拳銃》。本来難しい構造の武器には慣れませんが、《唯一無二(アンリヴァルド)》って感じですね。あなた何者ですか?」
「ただの高校生さ、偏差値が低く荒っぽい学校のな」
いつもどうりのセリフを吐いたら、人影(?)がくすくすと笑った
「あなた結構面白いわ、今から高校生になるのに。まあ、いいわ。」
え!?今から!?どうなってんだ。
「最後に一つ――」
「――願わくば、汝がいつか《絶対双刃(アブソリュート・デュオ)》へ至らんことを」
アブソリュート・デュオ?なんだそれ
俺は疑問を持ちながら外へ出た
☆★☆
昊陵(こうりょう)学園入学式会場...と、とにかく今は情報収集だっ
俺はポケットからさっきもらった入学案内を取り出した
昊陵学園は戦闘技術訓練校、武偵校に例えるなら《強襲科》って感じだ
戦闘技術訓練校に見せかけて、実は九十九朔夜――この学園の理事長のために創られた研究施設でもある
彼女が行う実験は《超える者》の育成と《黎明の星紋》の研究。主に後者が目的
《超える者》は《黎明の星紋》という名の‘生体超化ナノマシン’を投与された者のこと
投与された者は人間の限界を遥かに超えた身体能力を手に入れることができる、そして《魂》を《焔》と呼ばれる武器となる
人間の限界を遥かに超えた身体能力といっても大体3倍くらいか
まあ、分かったことはこれと学費無料で全寮制。三食メシ付きで生活費までもらえるお得な学校だ、てこと
『一同、静粛に。間もなく、入学式を開始します。進行は私、三国が行います』
二十代半と見られる男性教師らしき人物が壇上で入学式開始の言葉を言い始めた
『ただいまより、昊陵(こうりょう)学園高等学校入学式を始めます。まず最初に、当学園理事長より新入生の皆さんへ式辞をお贈りします』
そして壇上へと向かう人物がいた、その人はゴシックドレスを纏っている
驚く所はその人俺たちと同じ年に見える、というか俺たちより小さい気がする
『昊陵学園へようこそ、理事長の九十九朔夜ですわ』
この声に聞き覚えがあった、さっき《黎明の星紋》の投与で出てきた人影の声だ
そして入学式が普通に終わると思った、だが完全に違った
『...これより、新入生の皆さんには当学園の‘伝統行事《資格の儀》を行っていただきますわ’』
「伝統行事?」
『それでは《資格の儀》を始める前に、貴方達にはして頂くことがありますわ。隣に座る方を確認して下さいませ。その方が此よりの儀を行う当たり、パートナーとなる相手ですの』
「パートナーって、いったい何するわけ?」
どこかの生徒が当たり前の質問をした
『これより、貴方達には‘パートナーと決闘をして頂きますわ’』
「な!?」
俺の隣って筋肉質のゴリマッチョじゃねーか
「ふざけるな!」
勝てるというかこいつ本当に高校生か?でかすぎだろ(身長)
俺が色々と驚愕しているうちになにやら進行してるし
『それでは開始前に一つ、貴方達が心置きなく闘えるよう、《焔》について補促説明をさせていただきますわ。《焔》とは超過された精神力によって《魂》を具現化され創り出した武器――故に傷つけることが出来るのもまた《魂》のみという特性を持っていますの。つまり‘攻撃した相手の精神を麻痺させるだけであり、肉体を傷つけ命を奪うことの無い’制圧用の特殊な武器ですわ』
ということは、傷つけるのが出来ないからアゴニザンテは無理か、それにベルセ、レガルメンテも無理と考えるか
「すみません、一ついいですか?」
俺と間逆の方向にいる男子からの声だ
『なんですの?』
「パートナーの――闘う相手の変更は出来ませんか?」
よし!よく言った、通常状態でこんなゴリマッチョに勝てるか
『......貴方は受験で、数学が苦手だから得意の英語で評価してくれと言えますの?その希望が通ると思いますの?』
「それは...」
その男子は悔しそうに座った
ですよねー
『闘いなさい天に選ばれし子(エル・シード)らよ!!そして己の未来をその手で掴み取るのですわ!!』
一瞬の間を置き―――
「うわぁあああああっ!!」
誰かの叫びが合図となりすべての新入生が動き始めた
何人が逃げ出し、何人がパニックに落ちた、呆然と立っている人もいた
そして闘う意思のある者だけが《力ある言葉》を口にした
「おい、あんたはどうする」
隣のゴリマッチョが話しかけてきた
「おまえも逃げんのか?それとも闘うのか?」
「俺は...っ!」
壇上の影裏から一人の人物が見えた
シャーロック!?どうしてここに、喋ってるのを読唇すると
『がんばれキンジ君』
っち!やるしかないか
「おい!!どうした!!」
ゴリマッチョは《両手大剣》を俺にむかって振った
ブンッ!
「うお!」
ぎりぎりで避けた、しかし突然来たので重心は後ろに傾き、俺は後ろに倒れた
傷つかないけど普通に当たれば気絶物だぞそれ
そして――
ドン!
蹴られた、ゴリマッチョ――ではなく見知らぬ女子に
彼女も俺が倒れるのが想定外らしくつまずき俺の上に倒れた
「きゃ!」
「う...むぐ」
俺の顔に胸が押し付けられた
ラベンダーの香りが顔に広がった
俺はきずいた、身体の芯が熱くなってるのを
そして俺はなったHSS―――ヒステリアモードに
HSS(ヒステリア・サヴァン・シンドローム)は思考力・判断力・反射神経などが通常の30倍にまで向上するがトリガーは‘性的興奮’
今は《超える者》だから常人の90倍かな
「むぐむぐぐぐ」
「な!?い、いやああああああ!!!」
彼女はいきおいよく起き上がった
「その、これは事故だからな。だからね」
俺は優しく微笑んだ、ついでに頭を撫でてやった
「事故なら許す」
いい子でよかった、なんかセーラに似ているな
「じゃあ、またね」
「うん」
お別れを告げた後俺はゴリマッチョに振り向いた
「待っていてくれてありがとう」
男だから適当にやりつつ
「じゃあ続きを始めようか」
☆★☆
「あんたは《焔牙》を出さないのか?」
「ああ、俺はこれでいいよ」
「そうか。じゃあ、ふん!」
《両手大剣》を俺に向かって振った
俺は避けて、あいつが自分の大剣で視界がふさがれるのを待ち――
「...《焔牙》」
小声でいい、ホルスターに...ん?あったホルスターが。まあいい、《拳銃》差し込み体制を整える
「あんたさっき《焔牙》を出したな」
「ん?なんでそれを?」
視界を塞いだはずなのに
「《焔牙》を出すときに胸元が光るんだ。で、あんたの武器は?」
「ちょっと事情でね、しまってある」
「そうか、では再開しよう」
「ああ、でも俺はこれでもう終わりにするよ。さっきの子猫ちゃんがちょっとピンチでね」
「何をするつもりだ」
「まあ、後で分かるさ、かかって来いよ」
俺は不可視の銃弾の構えをする
「ん?まあいい」
突進してきた、《両手大剣》を後ろに構えて
んーここの人たち戦闘経験がないんだろう。構え素人過ぎる
バッ!バッ!
俺は発砲した、不可視の銃弾で両足を撃った
見えない速度の銃撃で相手は何がおこったのも分からないまま倒れる
「ぐぅ!」
傷つか無いけど精神的に疲労させるんだっけ?普通に痛覚は有るみたいだ
「俺は子猫ちゃんを助けに行かないといけないから、じゃあな」
「待て、俺のまけだ、だが最後に一つ、あんたの名前を教えてくれ。俺は鷺川錬太」
「俺は遠山キンジただのこ...いやなんでもない。じゃあな鷺川」
昔の癖が出ちゃったよ
「おう!今度あったら勝つ!」
適当に手を振りながらさっきのラベンダー香りの少女の所まで行った
後書き
ウワーーキンジ書くの難しいーーー
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