『自分:第1章』
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『借用書』
店長はシンさんを呼んだ。
シンさんはキレた。
『何急に辞めるとか言よんぞ!』
目の前に置かれたのは借用書。
意味解らん。
見たことない。
『何も借りてませんけど?』
『俺の顔に泥塗ったろーが!』
何百万とクソ高い紹介料とっときながら使い切ったらしい。
出来損ないチンピラが。
えらっそーに。
矛盾の塊。
店辞める為に借金?
借りても無い金を返せと?
顔に泥塗った?
元から汚れまくっとるやんけ。
それより逆っ!
勝手に人売っといて。
慰謝料払えや。
コッチが貰ってもおかしくないやろ!
なんで?
なんでこんなことなんの?
店長は凄く頭下げて謝ってる。
店長は見廻りじゃなくて店を廻すことが仕事。
かといって見廻りのボーイが悪い訳じゃ無い。
悪い奴は過剰サービスを望む客。
それに応えてヤリまくる雌豚ギャル。
コイツ等が来たせいで店が狂った。
傷も抉れた。
其れは事実...
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