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ソードアートオンライン VIRUS

作者:暗黒少年
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前書き
修正しました。 

 
 アバターを作る。どこかのマンガなどに出てくる主人公の容姿みたいなものに決定すると、ログインが完了したため、視界が白に染められた。そして次に目を開けたときは、ポリゴン片でできているのが不思議なほどのリアルな景色が目の前に広がっていた。

「すげぇー、和人が言ってた通りだな!」

 最初の場所は《はじまりの街》と言われるところらしい。街の探索もいいかもしてないが、自分は早くモンスターとの戦闘がしたい。そう思ったら吉日。すぐに《はじまりの街》の外に出てるために《はじまりの街》の出口をでて、フィールドに向かった。

「えっと……和人が言うには、街の近くに青い猪みたいなモンスターがいるはずなんだが……?」

 周りを見渡しても青い猪も他のモンスターの影すら見えない。しばらく見回していると、青い光の膜が出てきて、そこから青い猪が出現した。

「おっ、まだ出てなかっただけか。えっと、なんだっけこう言うの……?湧出(ポップ)だっけ?まあいいや、それじゃどんな感じか試してみますか」

 そして、俺は青い猪に接近する。まずは先手を頂。猪(《フレンジボアー》と言うらしい)の側面に回し蹴りを一線食らわせる。しかし、始めたばかりのせいなのか現実よりも体の稼動に違和感を感じるし、現実よりも出せる威力が弱い気がする。そして《フレンジボアー》の少し上くらいにある緑色のゲージが八分の一ぐらい減少した。

「なるほど、上にあるのがHPバーか……って、あぶな!」

 どんなものがあるかをいろいろと確認している途中に、いきなりフレンジボアーが突っ込んで来た。確かにこういうのは集中していないほうが悪い。
 
 それをわざとギリギリのタイミングで回避すると同時に踏み込んで、眉間にむけてカウンターパンチを放った。

 そのパンチをまともに食らったフレンジボアーの上にあるHPバーが緑から一気に黄色に変わり、そして減少し続けて赤になってようやく止まった。

「さっきのは、クリティカルヒットってやつか」

 いったんある程度の距離を離れると勢いよく減ったHPのことを考える。先ほどの一撃でかなりの勢いで減ったHPを見てそう確信する。つまりどのモンスターにも当てる部位や速度などによってはクリティカルということを予想する。

 しかし、先ほどのカウンターはまだ力が足りなかったためか自分にも反動でダメージが来ていた。

 そしてカウンターを食らい、その場で停止していた《フレンジボアー》は頭を振ってから再びこちらを見ると勢いよく突っ込んで来た。

 今度はその突進を余裕をもって避けて、《フレンジボアー》の腹に向けて下から蹴り上げた。それをくらった《フレンジボアー》はHPバーの中にある赤いゲージも無くなって、《フレンジボアー》はポリゴン片となって、霧散して消えていった。

「スッゲーなー。思った以上によく出来てるんだな」

 VRMMORPGのすごさに感動しながらしばらく《フレンジボアー》やモンスターを見つけては狩りをし続けた。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


 二時間ちょっと《フレンジボアー》などのモンスターを狩ってると自分の頭の上の辺りからファンファーレのような音が聞こえてきた。

「なんだ?この音……もしかして俺のレベルがアップしたのか?」

 聞き慣れない音が聞えたため、最初はただの時間を知らせるものと思ったが、それだったら数十分前に大きな鐘の音が鳴っていたため違うと分かる。後はRPGや他のゲームでよくあるレベルアップということ。

 なので、俺はストレージを開くと自分のステータスを確認する。レベルの欄のところには最初に1と書かれていたところにかわり2と書かれていた。

「うっし、レベルアップ!そういえば、ここに来て相当な数を狩ったからな。とりあえず、ポイントってやつを振り分けるか」

 ポイントは最初には3あった。ここは無難に均等に振ろうかと迷ったが、自分は一撃で敵を倒して沈めるほうが好きなため、攻撃力を上げるために全部筋力値に振り分けた。

「さてとポイントも振り分けたことだし、一回街に戻るかな」

 レベルアップしてポイントを振り分けて特にやることもなかったので、街に戻ることにした。その途中に何人かのプレイヤーの戦いを見てあることに気がついた。

「……このゲームに武器があることを忘れてた……」

 そう。気がついたことと言うのは、武器があることだ。この世界では体術を主に使うゲームではなく武器を装備して戦うのが主体だったことを思い出す。

「……何で無理して素手で戦ってたんだろう。よく考えたらこのゲーム、武器を装備して戦うゲームじゃん……」

 今頃そんなことに気がついたゲツガ(優のプレイヤーネーム)は、何で最初から武器を選べることを知ってたのに買ってなかったんだろうと思いながら、武器の調達のために街へと急いで戻った。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


 街に着いたら、マップを開き、武器屋を探す。街の中には武器のマークがたくさん書かれているためどこに行こうか迷うためこんな大通りで探していると邪魔になるため街の裏道に入り武器屋を探す。こういうのにまったくなれていない俺はどの店に行くか迷う。

 ふと、和人が言っていたことを思い出した。

「たしか、和人がいい店の場所を言ってたな……えっとたしか……」

 俺は和人が言っていた店を探す。そして裏道のような場所にぽつりと点在する店があった。少しここからだと遠いが和人が言ってた店だしいいとこだろうと思い、俺はその店に向かった。

 裏路地に少し入ったあたりにその店は存在していたので、中に入る。

 そこまでは広くない大きさだが武器の種類がなかなか豊富だった。槍に片手剣、斧等色々あったが、俺の目に留まったのは、両手剣である。

「……これがいいな。すいません、これの試し斬りしてもいいですか?」

 NPCの店員に話しかける。NPCがそれを聞いてOKの合図が出したので、武器を手に取り、軽く振ってみる。

 意外にも自分にこの武器があっているのが感覚的にわかった。

「おっ、いい感じ。重さもちょうどいいし、やろうと思えば片手でも振れそうだし、それに片手剣よりも攻撃力が高いのも魅力的だな。まあ攻撃スピードは遅いかもしれないけどそこは武術と織り交ぜて何とかカバーするからいいか……」

 そう思った俺はすぐにNPCの店員にお金を払って、両手剣を装備すると、スキルスロットに両手剣を入れた。

 しかし、まだあと一つスキルスロットに空きがある。だが、まだどんなスキルを入れるか迷う。

「あと一つどうするかな・・・・」

 武器を入れるか索敵や隠密などのサポート系的なものを入れるか迷ったが結局決まらなかったため、何を入れるかは保留にした。

「まあとりあえず、両手剣のスキルを試してみるか」

 この世界ではソードスキルというものがあると説明書にも書かれていたので試したくなった。

 すぐに広場に向かい、ソードスキルの練習用かかしで練習することにした。

 広場に着くと、かかしに向かって両手剣の最初に使えるスキルをほぼ全部練習する。

 最初はうまく行かなかったがだんだんとコツを掴んでくるとモーションに素早く入って確実に出来るようになった。

 そしてしばらく練習しているといきなり、リンゴーン、リンゴーンと鐘の音が鳴り響く。

「なんだこの鐘?」

 いきなり鳴った鐘の音に疑問を覚えた瞬間、自分は青いベールに包まれて視界が真っ白になっていた。
 
 

 
後書き
今週にできたらもう一本投稿したいと思います。 
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