つぶやき

さき姫
 
一緒に寝て(ぷよぷよフィーバー2よりあやしいクルーク×クルーク)
※このSSは自サイト運営時にサイトにUPしていたSSです。過去に書いた物なので文章が未熟な部分がありますがご了承下さい。




きっかけはアミティの一言だった。




「ねぇねぇ!あたしの怪談話聞いてよ~♪」


「怪談話?面白そうですわね!」


「怪談話ですか……、聞きたいです~」




ラフィーナとリデルはアミティの怪談話を聞く気満々のようだ。




「クルークもあたしの怪談話聞いてよ~♪」



アミティがクルークに声をかける。



「未来の魔導界をせおってたつクルーク様に本当はそんな暇ないんだけどま、聞いてあげてもいいよ」



「わ~いっ!じゃあ怪談話スタート!」





怪談中───










「はいおしまいっ!皆、どうだった?」

「ま、たいして怖くありませんでしたわね」

「とっても面白かったです~。新しい怪談話があったらまた聞かせて下さいね♪」

「怪談っていうからどんなものかと思ったら全然話にならないじゃないか」

と、それぞれラフィーナ、リデル、クルークの感想。

「皆に聞いてもらって凄く楽しかった~!新しい怪談話があったらまた聞いてね♪じゃ、また明日ねー!」


そしてその夜、クルークの家───

「あやクル……」

「どうした?クルーク」

「一緒に寝てー……」

どうやら今になってクルークはアミティの怪談話の内容が怖くなって一人で寝れなくなりあやしいクルークに一緒に寝てほしいようだ。

「は?」

「だから一緒に寝てよあやクル……」

「なんで私がお前と一緒に寝なきゃならないのだ……」

「だって怖いから……」

「……分かった。一緒に寝てやってもいいぞ」

クルークが今にも泣き出しそうな顔をしていたのであやしいクルークは一緒に寝てやる事にした。

「ぜ、絶対一緒にいてよねあやクル!僕が寝ても離れちゃ駄目だからねっ!」

「……分かっている。しかし怪談話で一人で寝れないとはお前もまだまだ子供だな」

「子供じゃないけど怖いんだから仕方ないじゃないか……」

どこまでも自分は子供じゃないと言いはるクルーク。

「そういう事言う奴ほど子供だがな……、また怖くなった時があればこうして一緒に寝てやってもいいぞ。」

「ありがと……、あやクル……」

そしてしばらくしてクルークは眠りについた。あやしいクルークはこう呟く。

「本当にこいつは私を好いてるんだな……、私がいなくなったらこいつはどうなるのだろうか……。こいつが一人前になるまでは私はこいつの側にいよう……」



END