つぶやき

さき姫
 
あの夏のお昼寝の日から……(ぷよぷよSUNよりアルル×ウィッチ)
※このSSは自サイト運営時にサイトにUPしていたSSです。過去に書いた物なので文章が未熟な部分がありますがご了承下さい。




「ふぅ……」

一人の少女のため息。

「ああ……あなたは今、何をしているのかしら……。あの夏のお昼寝の日からあなたの事を考えると胸がドキドキするんですの……。こんな気持ち……、初めてですわ……」

この気持ちの正体を知るべく少女……ウィッチはドラコに相談しに行った。

「あー、それは恋だね!」

「恋ですの!?」

「もー絶対、間違いないね!」

ドラコからこの気持ちは恋だという答えが返ってきた。

そしてウィッチはまた考えこむ。

(私……、私が……、あの方……、アルルさんに……、恋……)

その頃アルルはどうしているかというと……

「せーのっ!ファイヤー!」

「ぐー!」

はりきって魔法の練習に励んでいた。
ふとアルルはウィッチの事を思う。

「そういえばウィッチ……、今事何してるのかな?」

そこへウィッチが通りかかる。

「ア……アルルさん……!」

一番会いたかった人に会って驚きを隠せないウィッチ。

「あーっ!ウィッチ!!」

アルルは笑顔でウィッチを呼ぶ。

「ボク、ウィッチに会いたいなって思ってたんだ!会えて嬉しい!!」

「わ……私もあなたに凄く会いたかったんですの……!あ……あのアルルさんっ……!」

「なぁに?」

「私……、アルルさんの事が好きなんですの!!」

「ええっ!?」

突然のウィッチの告白にアルルは驚く。ウィッチは言葉を続けた。

「あの夏のお昼寝からあなたの事を考えると胸がドキドキして……、苦しくなって……!こんな気持ち初めてで……!どうしてもこの気持ちをあなたに伝えたくて……っ!」

ウィッチは言葉を切った。そしてアルルは……こう答えた。

「ウィッチ……、ボクもウィッチの事好きだよ。ずーっと一緒にいたい……って思ってるくらいだよ」

「アルルさん……」

アルルはこう続ける。

「あの日のお昼寝の時寝ぼけて抱きついてきたウィッチの事……、すっごく可愛いって思って……この気持ちは何だろうって考えに考えて……、そしてこの気持ちが恋なんだって知ったんだ。ウィッチ!ボクとずーっと一緒にいてくれる?」

アルルの言葉にウィッチは最高の笑顔で、こう言う。

「……もちろんですわ!」

二人は笑い合った。そこに二人を見守るように春の優しい風が吹いてきた。季節はもう春だ。

「じゃ、魔法の練習に付き合ってくれる?」

「はい!」



END