つぶやき

さき姫
 
もう二度と会えなくても永遠に君だけを……(ポケットモンスターアドバンスジェネレーションよりシュウ×ハルカ)※死ネタ注意
※このSSは自サイト運営時にサイトにUPしていたSSです。過去に書いた物なので文章が未熟な部分がありますがご了承下さい。




私はハルカ。
ポケモンコーディネーターで夢は一流のトップコーディネーター!
……だけどその夢、叶えられないかも……。


実は私……病気してるの。
この前のコンテスト戦の途中に突然息苦しくなって倒れて病院に運ばれて……そしてこう告げられたの。


あと一年しか生きられないって……


そして今私の横にいるのが私の一番のライバルで……、最愛の恋人のシュウ。シュウは私の手を握り、こう言った。

「ハルカ……、どうして……どうしてこんな事に……っ!」

「シュウ……」

「美しく成長した君のポケモン達を僕に見せてくれると約束した……じゃないか……」

「うん……、うん……っ」

シュウは涙が止まらなかった。無理もない。この前までは元気だったハルカが突然あと一年しか生きられないという事になってしまったのだから……。

本当に……運命は残酷だ……。

……ハルカは涙を拭った。

「でもね、シュウ、私大丈夫かも!他の人よりちょっと死ぬのが早くなっただけなんだから!」

ハルカは言葉を続ける。

「それよりもこの一年間を今までよりもずーっと充実したものにしたいかも!」

「ああ、そうだね……、この一年間は今まで以上に君を……大切にするよ……」

「シュウ……」

二人は抱き合った……強く……強く。

そして今まで以上に二人で過ごす時間を作った。

その一年間二人は深く愛し合った。シュウはハルカの喜ぶ顔が見れるだけで幸せだった。この笑顔を永遠に見ていたい……と思った。



そして一年が経ち───

「シュウ……、お別れだね……。私、とっても幸せだったよ……。ただちょっと欲を言うともっとシュウと一緒にいたかったかも……」

「ハルカ……」

「ねえ、シュウ?」

「何だい?」

「最後にキス……、していい?」

「ああ」

二人は唇を重ねた───

そしてその瞬間、ハルカは息を引きとった。

たとえもう二度と会えなくても僕は永遠に君だけを愛してる。



END