つぶやき

さき姫
 
ひまわり畑でのプロポーズ(ポケットモンスター☆SPECIALよりゴールド×クリスタル)
※このSSは自サイト運営時にサイトにUPしていたSSです。過去に書いた物なので文章が未熟な部分がありますがご了承下さい。




辺り一面に広がるひまわり畑。この広がる景色をクリスは一人、見ていた。

「……ゴールドと一緒にこのひまわり畑が見たいなぁ……」

クリスはそう言いため息をつく。ゴールドはクリスを置いてふらっとどこかへ旅立ってしまって3ヶ月がたっていた。

「3ヶ月もどこへ行ってるのよ……、連絡もよこさないで……」

クリスはさらにため息をつく。そしてまたこう言う。

「あなたの声も聞けなくて温もりも感じれなくて私……、本当に寂しいのよ……」

クリスの寂しさはつのっていく。切なくて気付いたらゴールドの名を呼んでいた。

「ゴールド……」

「呼んだか?」

「……きゃあ!」

クリスがゴールドの名を呼んだ瞬間、旅に行っていたゴールドがクリスの後ろにいた。

「ゴールド!?」

「よっ、クリス」

「よっ、じゃないわよ!3ヶ月もの間連絡もよこさないでどこ行ってたのよ!私……ずっとあなたに会えなくて寂しかった……ん……だか……ら……っ」

「クリス……」

クリスはゴールドに会えた嬉しさと今まで会えなかった寂しさがたまって泣き出してしまった。

「すまねぇクリス、こんなに寂しがらしちまって……、お前にやる婚約指輪選びに時間かかっちまって3ヶ月もたってたんだ」

「……え?婚約指輪……?」

ゴールドが婚約指輪と口にしたのでクリスはきょとんとする。そんなクリスを見てゴールドは言う。

「クリス……、お前さえよければ俺と……、結婚してくれねぇか?」

顔を真っ赤にしてゴールドはクリスにプロポーズをした。クリスはゴールドを真っ直ぐ見つめて笑顔でプロポーズへの返事をする。

「もちろんOKよ!これからはずっとずーっとゴールドと一緒にいられるのね!嬉しい!」

クリスはゴールドに抱きついた。ゴールドはクリスの頭を優しく撫で目の前の景色を眺めた。

「すげー綺麗なひまわり畑だなー」

「今気付いたの?」

「お前にプロポーズする事を考えてたら景色が入ってこなかったんだよ」

「フフッ、ゴールドったら」

「俺達の結婚式、このひまわり畑でやらねぇか?」

「!そうね、それがいいわ!こんな綺麗なひまわり畑でゴールドと結婚式を挙げられると思うと幸せよ……」

「じゃ、決まりだな!クリス、絶対お前を幸せにしてやっからな」

「ゴールド……」

ゴールドはクリスを幸せにすると誓い、クリスに指輪を差し出した。

差し出された指輪はクリスによく似合う汚れなき水晶の指輪だった───



END