つぶやき

さき姫
 
あなたがいたから(ポケットモンスターダイヤモンド・パール・プラチナよりジュン×ヒカリ)
※このSSは自サイト運営時にサイトにUPしていたSSです。過去に書いた物なので文章が未熟な部分がありますがご了承下さい。




ヒカリがポケモンリーグチャンピオンになった。コウキからそれを聞いた俺はヒカリを祝いに俺とヒカリのふるさとのフタバタウンにいる。

「ヒ、ヒカリ」

「なぁに?ジュン君」

「コウキから聞いたんだけど……、そ……その……、ポケモンリーグチャンピオン、おめでとう!」

「……!ジュン君……、ありがとう!」

「お前がポケモンリーグチャンピオンになって俺、お前に先をこされてるけど必ずお前を追い越して俺が世界一のポケモントレーナーになるんだからな!」

「ジュン君に私を追い越せるかしらね?」

「当たり前だろ!世界一のポケモントレーナーになるのは小さい頃からの俺の夢だからな!」

祝いにきたつもりが挑戦的な発言になってしまった。そんな俺にヒカリがこう言う。

「でもね……、ジュン君。私がポケモンリーグチャンピオンになれたのは私についてきてくれたポケモン達と……、ジュン君がいてくれたからだよ」

「え?」

「ジュン君がライバルだったから私は絶対に負けない、絶対に強くなりたい!って思う気持ちが強くなって私の絶対に負けたくないって気持ちに私のポケモン達が答えてくれて強くなれたんだよ。ジュン君がライバルだったから私はここまで強くなれた」

「ヒカリ……」

ヒカリの話の内容に俺は照れくさくなった。

「ジュン君!」

「な、何だ?」

「ジュン君はこれからも私のよき幼なじみで私のよきライバルでいてくれる?」

「あ、当たり前だろ!」

ぶっきらぼうになってしまったのはヒカリの成長した顔つきを綺麗だな、なんて思っていたからかもしれない。きっと俺の顔は赤くなっていただろう。

「よかったぁ!これからもよろしくね!ジュン君!」

「あ、ああ、よろしくなっ!」

ヒカリはそんな俺の気持ちにはきっと気付いてないだろう、けどそれで構わない。ヒカリが俺がいたからここまで強くなれたと言ってくれてるようにヒカリが俺を必要としてくれている。俺は今、それだけで満足なんだから。



END