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「冥王来訪」の感想
2025年 01月 27日 09時 53分
コメント
もし誰かがカティアとアリスディーナに、昔からドイツは存在したことがなく、プロイセン、バーデン、バイエルンなど封建的な王国にような存在でいえます、ドイツは本を読みすぎる知識人たちによる妄想すぎる産物だ」と叱責したらどうなるでしょうが?
作者からの返信
2025年 01月 27日 17時 05分
>もし誰かがカティアとアリスディーナに、昔からドイツは存在したことがなく、プロイセン、バーデン、バイエルンなど封建的な王国にような存在でいえます、ドイツは本を読みすぎる知識人たちによる妄想すぎる産物だ」と叱責したらどうなるでしょうが?
まず話の前提として、カティアとアイリスディーナは、当時の東ドイツ政府とは違う考えでした。
ドイツ基本条約が結ばれた1973年以降の東ドイツは、西ドイツとは別な国であるという公式見解を発表し始めた頃です。
ドイツ民族にも東西があり、東ドイツ民族なるものがあるという見解を出していました。
その為、SEDの思想の根底にあるマルクスなどは、西ドイツ・ラインラント=プファルツ州トリアーの出身でしたから、西ドイツ由来の思想だなどと当時大真面目に語られていたという冗談みたいな話があります。
ゲーテ没後150年忌の時も西ドイツのフランクフルト・アム・マインなので西ドイツの詩人だなどと言っていたほどでした。
>もし誰かがカティアとアリスディーナに、昔からドイツは存在したことがなく……(中略)叱責したらどうなるでしょうが?
基礎教育の殆どを西ドイツで受けたカティアは、案外そういう意見に慣れっこかもしれません。
馬耳東風の如く、けろっと笑って、ドイツ民族の長い歴史などを滔々と語って聞かせる感じがいたします。
問題はアイリスディーナです。
彼女は家庭環境も悪く、外交官の娘で帰国子女なので東ドイツ社会でもどちらかというと浮いた存在で、自分の存在証明(アイデンティティー)を統一ドイツという歴史的に見て極めて珍しい存在に求めていますから、否定されたら、ショックを受けそうな気がします。
兄ユルゲンが生きている世界線ならば、家族というつながりがあるからそこまでではないでしょうけど……
軍人にならない世界線でも、不幸な生い立ちによるせいか、誰かに依存しそうな感じはしますね……
(アイリスディーナは)英語も露語も出来るリィズあたりに、統一ドイツはナポレオン戦争以降のある種の妥協の産物などと学術論文や歴史資料と共に否定されたら、呆然自失となりそうですね。
リィズはドイツ社会に、冷戦体制、いや戦後体制そのものに絶望していますから、きつい一言言いそうですね。
リィズの場合は、カティアであれ、アイリスディーナであれ、テオドールとの関係を嫉妬して何かしらの事は言いそうですし、地頭は良いですから理論武装したら、まあ並の男でも負けそうな気はします。
以前お話しましたが、ベアトリクスはドイツ国家がある種の空想の元に出来た国家であることを理解していました。
ドイツの国土が失われれば、雲散霧消するとテオドールに話す場面がPCゲームの劇中でありました。
ベアトリクスに同じことを言っても鼻で笑いそうですね。
今回の質問は、本編に採用してもよろしいでしょうか。
マサキ以外の誰かに言わせようかと思います。
2025年 01月 27日 09時 53分