「冥王来訪」の感想


 
コメント
雄渾さんはドイツ民主共和国と関することをどう評しますが?

1.ロブスタ種というコーヒー
2.廃墟から復活という歌 
作者からの返信
作者からの返信
 
ドイツ人のコーヒー好きは日本人には理解しがたい面がありますからね。
ちなみに大麦を原料とした代用コーヒーは19世紀から飲まれていました。
19世紀から代用コーヒーを作る老舗がいまも旧東独地域に存在し、戦前からの代用コーヒーメーカー『レストファイン』も、社会主義政権下で存続を許されました。
ウルブリヒトやホーネッカーですら、コーヒーの供給にはかなり神経を砕いていました。
1980年代以降越南からコーヒーを輸入するようになるのですが、それでも値段は下がりませんでしたね。
(1977年のブラジルのコーヒー不作以降、東独のコーヒーは51パーセントの混ぜ物をするように政府の指示がありました)

『シュバルツェスマーケン』の中で代用コーヒーへの言及はほぼありませんでした。 
『隻影のベルンハルト』でもちょこっとだけ言及があったかな……

ちなみに東独でのコーヒーの値段は、物価の安かった1960年代でもソーセージが1マルクに対して、8.75マルクでした。
(1978年の際は、一マルク=115円程度なので、8.75マルクは約1000円ですね)

 作中でヤウクの母が前線にコーヒー豆を送るシーンを書きましたが、タバコ一カートンより高い値段です。
(前線に軍事郵便で煙草を送る話は、現代の米軍でもイラク戦争やアフガン戦争でもよくあった話だそうです。
フランス外人部隊にいた人物の話だと、税関を通さなくていいようにアタッシェで数十カートン持っていったそうです)

>廃墟からの復活
今の日本では、アリスソフトの「鬼畜王ランス」の「Rance II-反逆の少女達」でBGMでつかわれた以外、関心がありませんからね。
 『世界の国歌集』という1989年に出されたCDにもきちんと収録されていましたから、東独崩壊までは、それなりには知名度のあった曲ですよね。
あと東独関係の著作権使用料は無料化、低く抑えられていました。
 
 海外での著作権管理をしていたのは、実はシュタージの一部局です。
東独軍公式の軍装資料集、『Uniformen der Nationalen Volksarmee der DDR 1956-1986』も2014年の増補版が出るまでは、ソ連占領時代、兵営人民警察と国境警備隊の記事が抜けていましたから、出版の際、NGを食らって削除したのかな?と思いました。