「冥王来訪」の感想


 
コメント
『Hearts of Iron』での大規模戦闘計画における段階的作戦遂行という陸軍ドクリクンとは歴史の中にどんな戦法ですが? 
作者からの返信
作者からの返信
 
>段階的作戦遂行という陸軍ドクリクン
調べてきました。
『ハーツオブアイアン』のイギリス式のドクトリンですね。
恥ずかしながら、Hoiシリーズはプレイしたことがないので、何とも言えませんが、実際の第二次大戦中のイギリスの戦闘様式をゲームに落とし込んだものではないでしょうか。
 
 独ソ戦に勝利したソ連ですが、軍事作戦の実施がドイツ側より優れていた面もありましょうが、補給の面で、米国に依存し、全精力を戦争に回せたというのも大きいでしょう。
その証拠に、今でもシベリアの片田舎では未使用のジープやハーレーダビットソンの軍用モデルが倉庫に眠っていて、時折オークションに出回ります。
モシンナガン小銃や軍服、軍靴なども米国製がかなりの数がありました。

 大東亜戦争中の日本では総力戦を実施しましたが、今思えば不十分であったことは否めません。
航空機の生産などは同時代のイギリスに比して努力した方ですが、それでも役所などは定時で締めていましたし、道路網も貧弱でしたから物流も不十分でした。
(日本の役所が、戦時体制、つまり24時間体制になったのは昭和20年5月以降です)

戦争ゲームなので、戦時の生活や国民の影響にはあまり触れていませんが、戦勝国の米国でも戦時は配給制が実施されました。
戦時配給制で、背広からチョッキ、つまりウェストコートが省略されたため、今日ではウェストコートの着用する機会が激減しました。
 80年近くたった今でもその影響が続いているのですから、総力戦の影響は恐るべきものです。

 オルタの世界線でBETAに勝ったとしても、ファシスト軍事独裁国家で生きづらい社会になっているようでは、戦死した人間が本当に報われたか、疑問です。