「冥王来訪」の感想


 
コメント
1、シュタージは月光の夜というクーデターを弾圧することが成功し、国防部に管理する国境警備隊を奪え取りました。
2、1973年のカシュガルハイブのせいで、西側諸国は東側諸国の内政について無力に干涉し、1976年のヘルシンキ協定も達成できない、たから、東側諸国における秘密警察の拷問の忌憚はないでした。

上記では二つ点の可能性はありますが? 
作者からの返信
作者からの返信
 
>国境警備隊をシュタージが内包する
東ドイツには、内務省と国家保安省とありますが、実際の内政の業務は国家保安省ですね。
内務省は、警察消防と運転免許の管理、発行、パスポート申請の受理、寺社の管理ですね。
国境警備は1961年まで内務省でしたが、その後は国防省に移って軍事組織になりました。

シュタージはマンモス官庁です。
政治犯や経済事犯だけではなく、海外からの輸出入管理、空港や港湾の管理、人民軍の監視に、人民警察との相互連絡など……
出来なくはないかもしれませんが、たぶんやることが多すぎて、外に出したんだと思います。

KGBも、元は内務人民委員部(NKVD)という内務行政の機関でした。
諜報部門があまりにも巨大化したので、分割して今日に至ります。
でもロシアは一貫して国境警備はKGBですね。
一度、連邦国境庁という形で独立させましたが人員はKGBの学校を卒業した人間で固めていました。
(2003年より再びKGB系のFSBに戻っています)

 結論としては難しいでしょうね。
電話の盗聴や郵便物の検閲、海外からの輸入品の管理をしている上に、国境線の管理を9万人でやるのは厳しいでしょう。
国境警備隊の職員もいくらシュタージが軍人と同じ身分とはいえ、軍人じゃなくなるのですから、嫌がるでしょうし。
(壁崩壊の際は、国境警備隊は市民に発砲しませんでした)

しかし改めてみてみると国家人民軍と同じ9万人ですから、人口比1000人での職員数は5.5人。
如何に巨大な組織か、恐れ入ります。
(KGBは人口比1000人で1.1人ですが協力者の数は数百万人ともいわれています。
いかに優秀な組織で、優れた職員をリクルートしていたのがわかります)

>1975年のヘルシンキ協定
 あの世界のソ連では無理でしょうね……

公式設定集(日本語版)の231ページからの引用を書きます。

『ソ連政府はファシズム……政治を国内政策として採用……生後間もない子供達を……軍……に収容し、戦闘教練と戦時教育を叩き込む。
(中略)
同時に……西側諸国に先行し……臨床心理学のデータを活用し……屈強な……精神を根付かせることに成功した』

 あの悪名高いスターリンはレーニンの家族否定政策の失敗を認めて、1936年に家族保護の方針に転換しています。
マブラヴ世界のソ連指導部は、スターリンよりひどいポル・ポトみたいな連中が多いのかと思っています。

 東ドイツは1960年代以降、西ドイツから金をもらっているので、どうにかなると思います。
西ドイツから言う事聞かないと金を出さないぞという脅しを史実では受けて居たので……

でもどうでしょうね。
マブラヴ世界の東ドイツは北朝鮮みたいな先軍政治をしていたり、西ドイツも韓国の軍事政権みたいだったり……

 結論を言えば、カシュガルハイヴがなくても……どうなんでしょうね。
普通なら、米国や西側から大規模な援助もらっている時点で譲歩すると思うですけど……
ソ連や東ドイツも、中国も西側の支援を受けている際は、一応譲歩しましたが……
譲歩しない指導部に惜しみない支援をする、この世界のアメリカは聖人君子なのでしょうね。