「冥王来訪」の感想

akiautam
akiautam
 
良い点
時代考証がしっかりとしていて、いつも読み応えがあります!
 
コメント
自分以外でテオドール亡命ルートは初めて見ますので、楽しみにしています! 
作者からの返信
作者からの返信
 
 ご感想ありがとうございます。

>時代考証
お褒めの言葉をいただき、大変うれしい限りです。
「シュヴァルツェスマーケン」の外伝にあたる「隻影のベルンハルト」のあった1970年代のドイツを書くにはどうしたらいいか。
 なるべく当時の事を書かれた資料や文献を見てるのですが、書いている内に間違いを気付いて書き直している部分もあります。
 邦訳された1968年の東独軍の歩兵操典や故・斎藤 晢教授の著作などを参照しているのですが、日々資料を集めながら悩んでおります。


 あと必然的にKGBやGRUに関する記述が多くなるのは、東ドイツ、ドイツ近代史というものを説明するときにこの二大組織は切っても切り離せない存在だからです。

>テオドール亡命ルート
テオドールの扱いは確かにどの二次創作も悪いですね。
それはやはり、オリ主やクロス主が女性ヒロインとの男女の関係になる過程で、テオドールが障害になるからではないでしょうか。
 今まで見たひどいのだと、リィズの肉体だけを救って、テオドールを奴隷のような扱いにしたものでしょうね。
 これは、ベアトリクスの事でも書いたことですが、リィズの望んでいたことは何かを作中から読み取ってやることが不足していると思います。
リィズが望んでいたことは、ティーンエイジャーの少女らしく家族とともに変化のない暮らしです。
アスクマンに辱めを受けた後、だんだんと精神に異常をきたしていく彼女ですが、時折フラッシュバックの様にかつての平和な暮らしを望んでいる様が映し出されました。
 あのTVアニメの一シーンは、いまだに小生の心に焼き付いて離れません。
小説版はそれより悲惨で、二次創作でも嬉々としてそれを記す人がいますが、胸をえぐられるような感じがして、つらいです。

 リィズを救ってやるにはどうしたらよいか。
この二次創作にはそういう思惑もありました。

 本作品のヒロインたちは、原作に比べていささか少女漫画趣味的な言動をしていますが、よかったかなと悩んでおりました。

こういう意見をいただけると、『ああ、ヒロインたちの平和な結末を望んでいる方は大勢おられるのだな』と自信をもって、創作活動ができるような気がいたします。

ここの描写を深めるために、原作の登場人物は絞っていますが、楽しんでいただけていることは幸いです。

今後の展開をお待ちいただければ、幸いです。