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冥王来訪の感想一覧
「冥王来訪」の感想
2022年 12月 24日 07時 49分
良い点
マサキがアイリスには凄く紳士な態度をする所。日本帝国の老害が結婚を認めるとは思えませんが。
コメント
ベルンハルト家の裏事情が壮大なスケールで書かれてるので凄かったです。
作者からの返信
2022年 12月 24日 12時 30分
ご感想有難う御座います。
>結婚を認めない
外国人との結婚問題は、今日の自衛隊、海上保安庁、警察、公安調査庁等、各種法執行機関でも問題視されます。
海上自衛隊や海保では、伝統的に外人女性と結婚することを嫌がりますし、結婚した場合は出世に影響します。
幾ら准士官の身分とはいえ、東側出身の外人女性との結婚を許すはずが無いのは冷戦下の情勢を考えれば当たり前です。
同盟国の米国人である、ミラ・ブリッジスの件で散々反対した斯衛軍(このえぐん)に身を置いていますから、まず反対されるでしょう。
次に、アイリスディーナの身分です。
前回の話で書きましたが、現役軍人というのが不味いです。基本、どの国でも認められません。
(共通の法体系を取る、EU圏内のNATO加盟国同士だったらOKかな……)
姻族(いんぞく)に、アーベル・ブレーメというシュタージに近い党幹部がいて、ユルゲンが議長と親子杯を交わしています。
民間人でも情報筋に目を付けられるような結婚相手ですから、無理でしょう。
最後に、子供ですね。
TE本編の篁とミラの様に、男女の過ちを犯してしまい、アイリスが不義の子を生したとします。
これは、帝国政府に対する恫喝の材料になりますし、親子の情でマサキを操り、東側のスパイに転向させるきっかけにもなります。
これはスターリン時代のソ連で、モスクワ駐在の日本人記者などがはめられた手口です。
またゼオライマーの起動装置の一部は、生体認証です。
仮にマサキの子が出来たら、ゼオライマーの秘密を暴く道具にされるでしょう。
以上の事から、マサキがどんなに望んでも、現状では結婚できませんし、思い余って肌を重ねるような事をすれば、身の破滅です。
ただ、アイリスと結婚する方法はあります。
それは東ドイツという国家を消滅させることです。
平和的に西ドイツの一部である事を認め、祖国復帰という形で統一が成されれば、可能でしょう。
ただ、どれ程の時間が掛かるか、その間にアイリスディーナが変心して、好きな男が出来るかもしれません。
あるいは、その前に、帝国の元老や武家の長老たちがマサキに 仙姿玉質(せんしぎょくしつ)の令嬢を仕立て上げるかもしれません。
>紳士的な態度
男女の恋の駆け引きと言う事で、誠意を見せる態度を取らせました。
また、人間、欲しいものが届く所にあって、なんとか手に入る状況ならば、態度を変えて手に入れようとするものです。
その様な事も考えて、めずらしく誠意をもって接する様を書きました。
>ベルンハルト家の裏事情
なにかと陰謀の規模が大きいマブラヴ世界ですから、とにかく大きく、広い話にしました。
今後の展開をお待ちいただければ、幸いです。
2022年 12月 24日 07時 49分