「冥王来訪」の感想


 
良い点
東ドイツの実体が語られた事。
 
悪い点
いきなり場面が変わる。
 
コメント
共産主義国の非道を世界に向けて発信しますか?特にウクライナの計画経済によるモロホールドは酷いですよね。 
作者からの返信
作者からの返信
 
まず、場面転換の件です
ご意見を頂いて改めて推敲してみた所、視点の切り替えや必要な物を書き落としてる可能性があった事が今回は多かったのではないかと思います
描写不足で、話の奥深さを損ねる結果を招いたのではないかと……
これに関しては、適宜修正を加えるつもりです

ご感想有難う御座います
>東ドイツの実体
何れは誰かの口から語らせないとはいけないかと思っていました
主人公マサキから語らせましたが、結果的には話の流れを断ち切る悪影響を与えたのかなと感じてます

>共産主義国の非道を世界に向けて発信
マサキの手の中にはソ連大使館より手に居れた文書があります
遅かれ早かれ、実情は知れ渡るでしょう

ご意見をいただいたウクライナの1930年代の人工飢饉
その件に関しては、昨今の時勢に関係なく反映させる心算でした
『隻影のベルンハルト』で、ユルゲンたちはウクライナに派兵されています
ですから話の展開上、外せないものと考えています
 この問題に関しては故・ロバート・コンクエスト教授の古典的名作、『悲しみの収穫―ウクライナ大飢饉』があります
邦訳は大分高騰していますが、英語原著は比較的安価なペーパーバックや電子書籍が入手可能です
"The Harvest of Sorrow: Soviet Collectivization and the Terror-famine" (Oxford University Press, 1986).
(小生は2007年の邦訳出版直後に入手して読みました)
英語原著はあくまで参考で、読まれるのには大変な労力の要る著作です。
同様の趣旨は『共産主義黒書』〈ソ連篇〉の邦訳版に書かれています
こちらは筑摩書房の文庫版が入手可能で、安価な古本も多数出回っています

或いは、最近発売された『赤い闇 スターリンの冷たい大地で』という映画作品を見るのも良いかもしれません
 小生は未だ見て居りませんが、2時間映画という短い時間の間でスターリンの『富農撲滅運動』がどの様な物であったか、視覚的に理解できる良い作品であると伺(うかが)って居ます