「IF物語 ベルセルク編 銀河英雄伝説~新たなる潮流(エーリッヒ・ヴァレンシュタイン伝)」の感想


 
コメント
ラインハルトは明らかにクーデターの後始末に失敗したようですね。
ラインハルトの気持ちは分かるし、大義名分もあった。でも、現在の自分達の状況を考えれば、止めようとした人間はいると思うので、ラインハルトを止める事が出来る人間がもういないのかもしれない。
今のラインハルトはまるで項羽が始皇陵から財宝を運びだし、秦の世が終った事を示すつもりで宮殿群を焼き払って民に失望された時みたい。
最も項羽は自分の思惑と民の思いの擦れ違いだったけど、今のラインハルトは、もういろいろ考える気力が無いだけかもしれない。

いよいよラストに向けて物語が動き始めたようで。
同盟サイドで、ラインハルト陣営はクーデターの後、暴動が起こった事と、誰とは分からないけど部下が離反したとあったので、ついに内部崩壊を起こし始めたようで、これからラインハルトがどう動くのか気になります。
後、オーベルがどうなったのかも結構気になります。
彼が、総参謀長として力をふるっていれば、もう少し事態が収拾している様な気がするし、一連の謀略を暴かれた以上オーベルにはラインハルトと一緒に踏ん張る道しかないと思うので、オーベルの影響が見えない現在の状況が結構不思議だったりします。