勇者指令ダグオンA's どっこい
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第九話 管理局防犯訓練
クラナガンで一番大きな銀行
【わいわいがやがや・・・】
人だかりが出来ていると何やら黒ずくめの怪しい六人組が入ってきた。
すると懐から銃を抜き・・・
「強盗だ!!!」
容赦無く発砲した。
第九話 管理局防犯訓練
「・・・始まったか」
銀行の外で待機している佐津田刑事。実は銀行強盗は力・飛鳥・北斗・サイモン・楓・大地である。
管理局の制圧訓練と銀行の避難訓練をする事になり管理局のスーパーコンピュータが犯人役に力達八神組の六馬鹿を選んでしまったのだ。
「今度こそ俺たちが勝つ!!」
リベンジに燃える佐津田刑事。
実は前回も同じ事をやったのだが力達は完全包囲網の中から見事に1800万円奪って逃げ切ったという負の経験があり管理局に屈辱を与えてしまったのだ。
因みに奪ったお金は訓練終了後にちゃんと返したので問題は無い。
因みに管理局では・・・
「さぁ!はったはった!!一口千円からやで!!」
モニターで中継されながらはやてを筆頭に盛り上がっていた。
尚、ミッドチルダのお金の単位が日本円であることはスルーしていただきたい。
「管理局に千円!」
「管理局に二千円!!」
次々と次々と管理局員に賭けていく局員達。その理由は相手が六馬鹿である為本腰を入れたらしく・某砲台と死神を切り札として雇い更には新兵器まで用意したのである。
「管理局に二万円」
「管理局に今月の給料・・・」
シグナム・ヴィータも管理局に賭けていく。
「何や・・・皆管理局に賭けるんかい・・・シャマルは?」
するとシャマル先生は紅茶をすすりながら・・・
ドン!!
「・・・八神組」
そう言ってアタッシュケースにある今年のボーナスと年収を全て賭けるのであった。
管理局が踏み込むタイミングは防犯ブザーを押した時であるのがルールである。
「強盗だ!みんな一緒に集まったれや!!」
そう言ってカウンターに立ち両手で銃をバンバン撃つ力。
因みに力が撃ってる銃は楓が違法に作ったショック弾である。
ショック弾とは簡単に言えば当たったら気絶するだけの弾で人体には無害の弾である。
「手え上げろ!!」
飛鳥がノリノリで銃を撃ちまくっていると・・・
「・・・そぉ・・・」
銀行員Aが防犯ブザーを押そうとすると・・・
「おっと・・・そんな動きじゃ其処にブザーがあるってわかっちまうぜ」
サイモンによって銃を突きつけられ通報を阻止されてしまう銀行員A。
更に・・・
「!!」
大地が監視カメラを破壊しまくり中の様子を分からなくした。尚、ルール上管理局が設置した演習中継モニターは壊してはいけないので壊していない。
「ちょっとお爺ちゃん・・・これじゃ誰も通報できないんじゃ・・・」
「何言ってんだ最近の強盗はこれぐらいやるぞ!!」
「お爺ちゃん銀行強盗に鞍替えしたほうが良いんじゃ・・・」
等と言って汗を流す楓。
力達が迫真の演技をしている為銀行員達もマジでやらなければいけなくなりどう外との通信手段に四苦八苦している。
「金庫開けろ・・・」
「え?これ訓練じゃ・・・ガンガンガンガン!!・・・・ぎゃは!!」
口答えした支店長に向かって発砲する北斗。
「・・・貴様本物の銀行強盗が手加減してくれると思ってるのか?」
あくまでもリアリティを追求する為に銃で脅して金庫を開けさせる力たち。
「よっしゃ!金詰めろ!!」
「えっさ!ほいさ!!」
用意したアタッシュケースに金庫からお金を積み始める六馬鹿。
・・・まるで本物の銀行強盗である。
「・・・後でちゃんと返してくださいよ・・・」
汗を流す銀行員。
一方管理局チーム
「おのれえええ!!まだか通報は!?」
怒鳴る佐津田刑事に局員は・・・
「それが・・・六馬鹿の奴ら巧妙に通報できないようにしてるんです」
「おのれえええ南力!!」
怒りが頂点に達する佐津田刑事。尚砲台と死神も今か今かと出番を心待ちにしている。
すると
「佐津田刑事!ハッキングです!!」
「なぬ!?」
突如管理局チームのデータベースがハッキングされ始めた。
銀行
「ええっとこれとこれ・・・」
楓が端末を繋いで管理局チームの戦力のデータを引き出し始めた。
「飛鳥さん・・・良いんですか・・・これルール違反じゃ」
「相手の状況を知る!今時の銀行強盗はこれくらいやるぞ」
「どうなっても知りませんからね・・・」
そう言って楓にハッキングまでさせる飛鳥だった。
すると
ピー!!
今回の勝負の審判であるノルウェールがホイッスルを吹いた。
「ハーフタイム!」
あまりにも六馬鹿が用意周到さらに巧妙に通報できなくするので訓練にならないという事になり今の状況から通報されたという事にして再スタートする事になった。
ハーフタイム終了
「突撃!!」
手っ取り早く強行突入に出た管理局であったが・・・
「ん?」
エントランスで何かのワイヤーを引っ掛けた管理局員A。
すると
ブシュウウウウウ!!
「げっほげっほ!!煙幕!?」
周りから煙幕が吹きまくった。
実は力がことはに頼んで特性煙幕と特性起爆装置を自作させ管理局員を翻弄する作戦に出た。
因みに裏口では・・・
「くそぉお!なかなか外れんぞ!この電子ロック」
裏口から突入するべく電子ロックを外そうとする局員。
裏口では・・・
「うわあ!この人速いよ!!」
端末を繋いでパスワード等を必死にリアルタイムで更新している楓。電子機器の扱いは八神組で右に出るものはいない。
更に・・・
ビビビビビビビビビ!!!
「スパーク!!」
正面突破部隊が煙幕でパニックになっている管理局員の床下に高圧電流式床電流を敷き局員達を痺れさせた後・・・
「ん!?」
ヒュンヒュンヒュン!!
床電流が作動したら大地が仕掛けたトラップである鳥もちが作動をし管理局員を絡め取った。
結果
「退避!退避いいい!!」
早々に玄関から退散していく局員達。だが罠にかかった局員数名は人質に残ってしまったのだ。
「くそおお!奴らめいつの間にあんな罠を仕掛けた!!」
怒り浸透しながら指揮を取る佐津田刑事。強行突入に失敗した挙句人質を増やしたのだ。
「貴様ら一般人に何を梃子摺っている!?」
「佐津田刑事やつらを並の人間と一緒にしないでくださいよ・・・」
そう言って呆れる佐津田刑事に・・・
『逃走用の車用意しろ!』
犯人側が要求に出たのである。
人質構えながらのその姿は完全な悪人である。
そして佐津田刑事の見解は・・・
「こうなったら要求に応える振りをして時間を稼ごう」
メガホンを構える佐津田刑事。
『要求は!?』
『車だ!スポーツカーで目茶スピードが出る奴だ!!』
飛鳥の要求に佐津田刑事は・・・
『それじゃあサエグサモーターズのミツキスペシャルVZあたりでどうだ?』
『いいねえ!!ついでにレザーシート完備でな!!』
飛鳥の無理難題の要求に佐津田刑事は感じ取った。
「これは罠だ!?奴らこっちの時間稼ぎを利用して時間稼ぎをするつもりだ!!」
佐津田刑事達の時間稼ぎを逆手に取った飛鳥たち。
その時だった。
「佐津田刑事まだるっこしいの!」
「そろそろ私達の出番です!!」
砲台と死神が重い腰を開け殺る気満々の両者が指ぱっちんしながら何かを持ってきた。
『戦車砲撃てえええ!!』
そう言ってやってきた装甲車から発射される戦車砲にパニックになる六馬鹿とその他エキストラの銀行員の皆様。
「げほげほ・・・ちょっと待て!!管理局が質量兵器使って良いのかよ!?」
爆撃されながら抗議する力。
ピンポーン
ミッドチルダ的には正論である。
『やかましいの!!お前達の逮捕に手段は選んでいられないの!!』
『ルール無用だ!次!!』
フェイトが指令を出すともっとやばい物が現われた。
「ちょっと待て!ミサイルランチャーにバルカン砲まで持ち出して戦争でもおっぱじめるきか!!?」
『やかましい!ミサイル全弾発射!!』
ミサイル撃ちながら迫りくる装甲車に・・・
「ああ爽快!そっちがその気ならばこっちも!カモン!!」
六馬鹿が呼ぶと空から4つの影が降ってきた。
『おりゃ!!』
チームアルフェリスのビルガーによって蹴り飛ばされ横転する装甲車。
そしてボルトが手裏剣を構えガンザーが大砲とバルカン砲をフルオープンして構えデルタが状況を読み取った。
するとビルガーが汗を流しながら言ってきた。
『なぁやってから言うのもなんだが・・・良いのか?俺たちが出てきて・・・』
流石にロボットのみでありながら魔導師とはいえ人間と戦うのは良心が痛むらしい。
「なあに言ってんだ!!最近のミッドチルダの強盗はロボットくらい持って来るぞ!!」
『あ・・そ・・・』
もはやこの世界では何でもありありなので気にしない事にしたのであった。
結果
「くぅ・・・なんて事なの・・・」
「ルール無用じゃこっちが不利だ・・・」
瓦礫被りながら状況が悪化したことに嘆くなのはとフェイト。
尚佐津田刑事も焦げている。
その時
「いえええいい!!」
何故かアタッシュケースを持って正面から出てきた力達。後から銀行員も出てきた。
「ちゃんと後で返してくださいね~」
手を振っている銀行員。
「貴様!何故犯人を逃がした!!」
佐津田刑事が銀行員の胸倉を掴むと・・・
「だってこのまま立て込まれちゃったら銀行が破壊されそうで・・・」
すでになのは達のミサイル攻撃で半壊している銀行。
「く!追うぞ!!」
「それが・・・」
「何!・な!!」
佐津田刑事が陣地を見ると見事に乗ってきた車両が破壊されていたのだ。
原因は・・・
「高町!!フェイトおおおお!!」
なのは達が持ってきたものが爆発して車両を巻き込んでしまったのだ。
結果
力達は見事に逃げ切ってしまい追跡不可能になった。
「はぁ・・・勝負ありですね・・・八神組の勝ち」
会長ノルウェールのホイッスルと共に試合終了が宣言され管理局側の敗北が決まった。
尚、力達が奪っていったのは3億9千万円と前回の記録を大幅に更新してしまったのはスルーしていただきたい。
ピンポーン
ちゃんと全額返しました。
管理局の恥たる歴史が更新されたが破壊した銀行も楓が責任を持って直しました。その結果警備がえげつなくなってしまったのは言うまでもない。
因みに管理局では・・・
「ひのふのみ・・・」
賭けで一人勝ちしたシャマル大先生が大量の札束を数えていた。
「ふぅ・・・これで当面のはやてちゃんの破壊活動の弁償代は大丈夫だわ・・・」
そう言って八神家では暖かい冬を過せたのだ。
因みに後日の銀行では本物の強盗が現われたのだが六馬鹿に比べたら全然苦戦しなかった為全て返り討ちにあってしまったという。
後書き
力
「何!?はやてがさらわれた!?それに矢文が『何々・・・組長を返してほしかったらファントム七重の塔まで来い ミスサンカゲツ?』誰だ!?こんなふざけたことぬかしやがる奴は!?」
飛鳥
「あんね・・・こんな悪ふざけする人なんて正体バレバレでしょ」
力
「それは次回まで取っておこう・・・果たして!俺達ははやてを助けることができるのか!?待ち構えるファントムの方々を退けるのか!?」
飛鳥
「・・・ぜってぇ戦闘不能になるのあたしらだと思うけど・・・」
次回!勇者指令ダグオンA’s どっこい 激戦!ファントム七重の塔
力
「ミツキさん・・・いつの間にこんな塔建てたんだ!?」
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