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『ある転生者の奮闘記』

作者:零戦
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TURN7






「ワープゲートを通過しました」

「対艦レーダーの感度を最大にまで上げろッ!! 合戦用意やッ!!」

 俺はすぐさま戦闘用意を下命する。

「惑星マニラ2000まで約二十万宇宙キロッ!!」

「対艦レーダーに反応ッ!! 敵ガメリカ艦隊発見ッ!!」

 レーダー員が叫んだ。

「方位と数はッ!?」

「1―1―0の方向約三万六千宇宙キロですッ!! 巡洋艦八、駆逐艦多数の艦隊ですッ!!」

「見敵必戦やッ!! 第四戦隊は摩耶に続けェッ!!」

 ワープゲートに入る前から交戦許可は南雲提督から貰っている。

「さぁて戦争の始まりやッ!!」

 俺はそう叫んだ。



――第四艦隊旗艦榛名――

「第四戦隊が敵艦隊に突入しますッ!!」

「あぁ。既に交戦許可は与えてるからね」

 部下からの報告に南雲提督はそう返した。

「それにしても……見敵必戦とはやるじゃないか」

 敵ガメリカ艦隊に突入する第四戦隊を見ながら南雲提督はそう呟いた。




――ガメリカ艦隊旗艦アストリア――

「全艦砲雷撃戦用意だッ!! ジャップのカイワレペ○スに主砲をぶちこめッ!!」

 巡洋艦アストリアの艦橋でキャシー・ブラッドレイが吠える。

「それは無理です提督」

「なぁに?」

 副官が水を刺すように言う。

「乗組員の大半はマニラ2000にて休暇中です。艦隊にいるのは新米士官等で編成した臨時乗組員だけですッ!!」

 副官は顔を青ざめながら言う。

「ファックッ!! 大根役者の野郎めッ!!」

「違いますッ!! 休暇の指示を出したのは統合軍司令部からですッ!!」

 ブラッドレイが舌打ちするのを副官が反論する。

「敵ジャップの巡洋艦四隻接近してきますッ!!」

 その時オペレーターが叫んだ。




「主砲は敵艦艇の推進部分を狙えッ!!」

 最初はすれ違いざまに推進部分を撃つ。

「……敵艦艇の捕獲ですか?」

 頭の回転が早い副官がそう俺に聞いてきた。

「あぁ、此方は艦艇作んのに時間が掛かるからな。捕獲して此方で使わしてもらうわ」

 俺はニヤリと笑う。

「照準良ろしッ!!」

 測定員が報告する。

「全艦撃ちぃ方始めェッ!!」

「撃ェッ!!」

 摩耶以下の巡洋艦四隻が一斉に砲撃を開始した。四隻の巡洋艦が放ったビーム弾は全弾が敵ガメリカ巡洋艦の推進部分に命中して速度を低下させた。

「連続斉射やッ!! 推進部分を破壊後は敵艦艇の主砲を破壊しろッ!!」

 主砲は休まずに連続斉射をして第四戦隊の倍もある敵巡洋艦八隻の行動を停止させて、敵巡洋艦の主砲を破壊していく。

「敵駆逐艦接近しますッ!!」

「ミサイル発射ァッ!!」

 摩耶の左舷から対艦ミサイル六発が発射される。

 四隻から計二四発が放たれたミサイルは、巡洋艦からミサイルが発射された事に驚いた敵駆逐艦群に着弾した。

「敵駆逐艦十二隻撃沈ッ!! 三隻艦橋に命中して漂流を始めましたッ!!」

「後方から味方駆逐艦六隻接近してきますッ!!」

「……南雲提督からの増援やな」

 ありがとうっすよ南雲提督。

「敵駆逐艦の相手は味方駆逐艦に任せろッ!! 摩耶は敵先頭艦に接舷して陸戦隊を出せッ!!」

「分かりましたッ!!」

 副官が俺に敬礼をする。

「総仕上げやな……」

 俺はそう呟いて陸戦の準備をした。




「艦長、本当に行くんですか?」

 陸戦隊を指揮する大尉が俺に聞いてきた。

「まぁな。まぁ無茶はせんしな」

「……知りませんよ」

 大尉が溜め息を吐いた。

 まぁ俺が無茶するのは第四戦隊の共通認識らしい。(何時俺が無茶をした?)

「扉開きますッ!!」

 切断作業をしていた水兵長が叫ぶ。俺は衝撃銃と対レーザー銃用防御大楯を持って準備をする。

ガコン。

 扉が開いた。

「行け行け行けェッ!!」

 陸戦隊員が敵先頭艦に乗り込んでいく。

「日本海軍やッ!! 大人しく手を上げろッ!!」

 拳銃を撃とうとした敵乗組員に衝撃銃を撃って気絶させる。

「おい艦橋の通路はどっちやッ!!」

 俺は捕虜にした敵乗組員から艦橋の通路を聞く。

「そ、そこの通路を行けば艦橋に行けます」

 敵乗組員は衝撃銃に脅される形で場所を暴露する。

「よし、艦橋に行くで」

「了解です」

 指揮官の大尉と数名で艦橋に向かう。

「……どうやらこの扉の奥が艦橋のようです」

 扉の前に俺達が集まる。

「閃光弾をくれ」

「分かりました」

 俺の今からする意図に気付いた隊員が俺に閃光弾を渡す。

「そらッ!!」

 一瞬、扉が開いて相手側が銃を撃ってくるが、楯で防いで閃光弾を投げる。

 閃光弾は艦橋を明るく照らして敵乗組員の視力を奪う。

「突撃ィッ!!」

 俺は大楯を構えて大尉達と共に艦橋へ雪崩れ込んだ。

「カイワレペ○スのジャップをぶちのめせッ!!」

 艦長席から転げ落ちたと思うキャシー・ブラッドレイが目を押さえながら喚いていた。

「喧しいわッ!!」

 俺はブラッドレイに拳骨を落として静かにさせる。

『此方機関室、機関室の占拠しました』

「よし、後は他の艦の援護に回るで」

 俺はそう言った。




 日本海軍はマニラ2000の戦闘にて巡洋艦八隻、駆逐艦七隻を捕獲した。



「んでもうええやろ? 日本軍の提督にならんか?」

「イヤだね」

 あの後、何とか大人しくしたブラッドレイと話をしていた。勿論、日本軍の提督にならないかと交渉しているけど原作と違うよなぁ。

「……んじゃあこうしようぜ。アタイを満足させたら日本軍の提督をしてやるよ」

「……その満足とは?」

 ……非常に嫌な予感がするんやけど……。

「あんたの此処を使ってアタイを満足させたらいいんだよ」

 ブラッドレイはそう言って俺のアソコを触る。

 ……やっぱりかよ……。

「何だやらないのか? やっぱりジャップはカイワレペ○スなのか?」

 ブラッドレイがニヤニヤしながら俺を挑発してくる。……やるしかないか。

「分かった。お前の相手をしてやるよ」

 ……そういや最近……忙しかったからヌイてないな。何がヌイてないのかは言わないが。

「そうこなくっちゃ」

 ブラッドレイは嬉しそうに脱ぎ始める。

 ……頑張るか。





――翌日――

「フフフ♪」

 俺の隣には、嬉しそうに俺と腕を組んだブラッドレイ……ではなくてキャシーがいた。

 結局、キャシーは昨日のでかなり満足したみたいで日本軍の提督になる事を了承してくれた。

 まぁ……結果オーライか。





 
 

 
後書き
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