家長カナの奇妙な冒険
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3人目の“スタンド使い”と不思議な転校生!
前書き
第2話、スタート!
《浮世絵町・奴良家》
「ただいま!さぁ、上がって。」
「お邪魔します♪」
「おぅ、リクオ。おかえり。」
「お父さん……ただいま。」
リクオ達を出迎えたのは、リクオの父・鯉伴。
「カナちゃん、いつもリクオが迷惑かけてすまない。今夜はもう遅い。うちに泊まるといい。」
「鯉伴さん、ありがとうございま………!?」
カナはふと、鯉伴の右腕に注目した。
鯉伴の右腕には、イバラが生えていた。
「どうしたの、カナちゃん?」
隣にいるリクオの様子は変わらない。とすると……考えられるのは、ただ1つしかない。
(まさか、鯉伴さんも……“スタンド使い”!?)
カナは内心、驚愕した。だが、下手に“スタンド使い”の事を打ち明ける訳にもいかない。
「ううん、なんでもないよ。(今日はもう、考えるのを止めよう。眠気がすさまじいし、さっさと寝よう。)」
カナはこの日、リクオの自宅で一睡した。
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~数日後~
《浮世絵中》
この日、カナのクラスに1人の転校生がやって来た。
名前は、“花開院ゆら”と言い、京都からやって来た。
なんともなく、不思議な雰囲気を醸し出している。
「諸君、聞いてくれたまえ!今夜、【清十字怪奇探偵団】を結成する!」
『清十字怪奇探偵団?』
「そうだ!主な活動は、妖怪探し!ここにいるメンバーで、結成する。結成式は、奴良くん。きみの家で、行うと思う!」
「ぼ、僕の家!?」
「ずいぶん、趣のある家だそうじゃないか。噂じゃ、ご近所からは“妖怪屋敷”と呼ばれているそうじゃないか。」
「妖怪屋敷……。」ボソッ
「い、い、いや!聞いてないよ、そんな噂!」
「いや!僕の情報に偽りはない!」
「ないでぇ~す!」
「という訳で、今宵。清十字怪奇探偵団の結成式を奴良くんの家で行う。」
「了解であります、清継団長!」
「ちょ、ちょっと!」
「私もお邪魔しようかな。」
「えぇ~~!?」
「だって、リクオくん家。本当に妖怪屋敷みたいで、楽しそうなんだもん。(それに、鯉伴さんに聞きたい事があるし、ね……。)」
「ほんなら。うちも行かせてもらいます。」
「えぇ~!?」
リクオの知らぬ間に、話が進む。
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《奴良家》
「やぁやぁ、奴良くん。今夜は、お招きありがとう。」
「いや、呼んでないし。」
「まぁまぁ、いらっしゃい。」
「若菜さん。先日は大変、お世話になりました。」
「いいのよ、カナちゃん。あのまま帰すと、リクオにお説教していたから。 」
「お母さんのは、お説教どころじゃないし……。」ボソッ
「何か言ったかしら、リクオ?」
「な、な、何も言ってないよ!?」
「さぁ、上がってらっしゃい。」
『お邪魔しまぁ~す!』
「本当に広いよね!」
「時代劇のセットみたいだよな。」
「噂通り!見た目はまさに、妖怪屋敷だな。」
「やはり、そことはかなく、妖気を漂っているような。」
「き、き、気のせいじゃないかな!?」
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清継達は、広間で寛いでいた。
「リクオくん。鯉伴さんは?」
「お父さん?……お父さんなら、仏間にいるよ。案内するね。」
「うん、お願い。」
カナはリクオに連れられ、鯉伴の下に向かった。
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「ここにいるよ。ちょっと待っててね。」
「うん。」
「父さん、いる?」
「おぅ、リクオ。どした?」
「カナちゃんが、お父さんと話がしたい事があるって。」
「……わかった。通してあげな。」
「うん。いいよ、カナちゃん。」
「ありがとう、リクオくん。」
リクオに促され、仏間に入ると鯉伴が座っていた。
「よっ、カナちゃん。オレに話ってなんだ?」
「先日は大変、お世話になりました。」
「構わねぇよ。真夜中に女の子1人で帰す訳にもいかないからな。」
「その際、あなたの右腕からイバラが見えました。」
「!?」
「鯉伴さん。私の背後に何がいるのか、分かりますか?」
そう言って、カナは自分のスタンドを出した。
「こ、こいつは……まさか!?」
「そうです……。私もあなたと同じ“スタンド使い”なんです。私のスタンドは『星の白金』と言います。」
「そうか……そうだったのか。オレのスタンドは『隠者の紫』。能力は、念写だ。」
「念写……ですか。」
「カナちゃん。1つだけ、頼んでもいいか?」
「?」
「リクオの事をよろしく頼む!」
「鯉伴さん……分かりました。」
カナは、鯉伴の頼みを聞き入れ、仏間をあとにした。
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「おぉ、家長くん!探したぞ!」
「清継くん、皆。なにしてるの?」
「少しばかり、奴良くんの家を探索しようとゆらくんが言っているからね。」
「ゆらちゃんが…?……私もいい?」
「もちろんだとも!」
カナも加わり、リクオの家を探索する。
あらゆる部屋を探すが、妖怪を見つける事は出来なかった。
「いないね、妖怪。」
「おかしいなぁ~…。妖気は、感じるやけどなぁ。」
「さぁ!妖怪探しは、この辺にして。部屋に戻ろう!」
「う~ん……。なんかさっきから、見られているような……。」
(ま、まさか!?ゆらちゃん、私のスタンドに気付いている……訳はないね。)
すると、物陰から1匹の鼠が現れた。
「「おぉ~!」」
鼠は、リクオ達を一睨みして、その場から逃げた。
「待ちぃ!」
ゆらが急いで、あとを追いかける。
「ゆらちゃん!」
カナもその後に続く。
そして、カナは知る。
転校生・ゆらの正体を。
To be continued→→
後書き
第2話、いかがでした?
次はいよいよ、旧鼠組の回です。
カナは、奴良組と旧鼠組の抗争に介入し、旧鼠を葬るのか!?
次回、「ゆらの正体と旧鼠組」
お楽しみに!
※次話について、皆様にアンケートをしたいと思います!
以下、アンケート内容
1→カナが、奴良組と旧鼠組の抗争に介入
2→カナじゃなく、耕太が介入
期限は、明日の正午までとします。
皆様からのご返答、よろしくお願いします!
※只今をもって、アンケートの締め切りとさせていただきます。ご協力、ありがとうございました!
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