| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

家長カナの奇妙な冒険

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

3人目の“スタンド使い”と不思議な転校生!

 
前書き
第2話、スタート! 

 
《浮世絵町・奴良家》

「ただいま!さぁ、上がって。」

「お邪魔します♪」

「おぅ、リクオ。おかえり。」

「お父さん……ただいま。」

リクオ達を出迎えたのは、リクオの父・鯉伴。

「カナちゃん、いつもリクオが迷惑かけてすまない。今夜はもう遅い。うちに泊まるといい。」

「鯉伴さん、ありがとうございま………!?」

カナはふと、鯉伴の右腕に注目した。

鯉伴の右腕には、イバラが生えていた。(・・・・・・・・・)

「どうしたの、カナちゃん?」

隣にいるリクオの様子は変わらない。とすると……考えられるのは、ただ1つしかない。

(まさか、鯉伴さんも……“スタンド使い”!?)

カナは内心、驚愕した。だが、下手に“スタンド使い”の事を打ち明ける訳にもいかない。

「ううん、なんでもないよ。(今日はもう、考えるのを止めよう。眠気がすさまじいし、さっさと寝よう。)」

カナはこの日、リクオの自宅で一睡した。














~数日後~

《浮世絵中》

この日、カナのクラスに1人の転校生がやって来た。

名前は、“花開院ゆら”と言い、京都からやって来た。

なんともなく、不思議な雰囲気を醸し出している。

「諸君、聞いてくれたまえ!今夜、【清十字怪奇探偵団】を結成する!」

『清十字怪奇探偵団?』

「そうだ!主な活動は、妖怪探し!ここにいるメンバーで、結成する。結成式は、奴良くん。きみの家で、行うと思う!」

「ぼ、僕の家!?」

「ずいぶん、趣のある家だそうじゃないか。噂じゃ、ご近所からは“妖怪屋敷”と呼ばれているそうじゃないか。」

「妖怪屋敷……。」ボソッ

「い、い、いや!聞いてないよ、そんな噂!」

「いや!僕の情報に偽りはない!」

「ないでぇ~す!」

「という訳で、今宵。清十字怪奇探偵団の結成式を奴良くんの家で行う。」

「了解であります、清継団長!」

「ちょ、ちょっと!」

「私もお邪魔しようかな。」

「えぇ~~!?」

「だって、リクオくん家。本当に妖怪屋敷みたいで、楽しそうなんだもん。(それに、鯉伴さんに聞きたい事があるし、ね……。)」

「ほんなら。うちも行かせてもらいます。」

「えぇ~!?」

リクオの知らぬ間に、話が進む。













《奴良家》

「やぁやぁ、奴良くん。今夜は、お招きありがとう。」

「いや、呼んでないし。」

「まぁまぁ、いらっしゃい。」

「若菜さん。先日は大変、お世話になりました。」

「いいのよ、カナちゃん。あのまま帰すと、リクオにお説教していたから。 」

「お母さんのは、お説教どころじゃないし……。」ボソッ

「何か言ったかしら、リクオ?」

「な、な、何も言ってないよ!?」

「さぁ、上がってらっしゃい。」

『お邪魔しまぁ~す!』

「本当に広いよね!」

「時代劇のセットみたいだよな。」

「噂通り!見た目はまさに、妖怪屋敷だな。」

「やはり、そことはかなく、妖気を漂っているような。」

「き、き、気のせいじゃないかな!?」










清継達は、広間で寛いでいた。

「リクオくん。鯉伴さんは?」

「お父さん?……お父さんなら、仏間にいるよ。案内するね。」

「うん、お願い。」

カナはリクオに連れられ、鯉伴の下に向かった。











「ここにいるよ。ちょっと待っててね。」

「うん。」

「父さん、いる?」

「おぅ、リクオ。どした?」

「カナちゃんが、お父さんと話がしたい事があるって。」

「……わかった。通してあげな。」

「うん。いいよ、カナちゃん。」

「ありがとう、リクオくん。」

リクオに促され、仏間に入ると鯉伴が座っていた。

「よっ、カナちゃん。オレに話ってなんだ?」

「先日は大変、お世話になりました。」

「構わねぇよ。真夜中に女の子1人で帰す訳にもいかないからな。」

「その際、あなたの右腕からイバラ(・・・)見えました(・・・・・)。」

「!?」

「鯉伴さん。私の背後に何がいる(・・・・)のか、分かりますか?」

そう言って、カナは自分のスタンドを出した。

「こ、こいつは……まさか!?」

「そうです……。私もあなたと同じ“スタンド使い”なんです。私のスタンドは『星の白金(スタープラチナ)』と言います。」

「そうか……そうだったのか。オレのスタンドは『隠者の紫(ハーミット・パープル)』。能力は、念写だ。」

「念写……ですか。」

「カナちゃん。1つだけ、頼んでもいいか?」

「?」

「リクオの事をよろしく頼む!」

「鯉伴さん……分かりました。」

カナは、鯉伴の頼みを聞き入れ、仏間をあとにした。











「おぉ、家長くん!探したぞ!」

「清継くん、皆。なにしてるの?」

「少しばかり、奴良くんの家を探索しようとゆらくんが言っているからね。」

「ゆらちゃんが…?……私もいい?」

「もちろんだとも!」

カナも加わり、リクオの家を探索する。

あらゆる部屋を探すが、妖怪を見つける事は出来なかった。

「いないね、妖怪。」

「おかしいなぁ~…。妖気は、感じるやけどなぁ。」

「さぁ!妖怪探しは、この辺にして。部屋に戻ろう!」

「う~ん……。なんかさっきから、見られているような……。」

(ま、まさか!?ゆらちゃん、私のスタンドに気付いている……訳はないね。)

すると、物陰から1匹の鼠が現れた。

「「おぉ~!」」

鼠は、リクオ達を一睨みして、その場から逃げた。

「待ちぃ!」

ゆらが急いで、あとを追いかける。

「ゆらちゃん!」

カナもその後に続く。

そして、カナは知る。

転校生・ゆらの正体を。


To be continued→→

 
 

 
後書き
第2話、いかがでした?

次はいよいよ、旧鼠組の回です。

カナは、奴良組と旧鼠組の抗争に介入し、旧鼠を葬るのか!?

次回、「ゆらの正体と旧鼠組」

お楽しみに!

※次話について、皆様にアンケートをしたいと思います!

以下、アンケート内容

1→カナが、奴良組と旧鼠組の抗争に介入

2→カナじゃなく、耕太が介入

期限は、明日の正午までとします。

皆様からのご返答、よろしくお願いします!

※只今をもって、アンケートの締め切りとさせていただきます。ご協力、ありがとうございました!
 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧