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改正版 後悔先に立たず、後に立つべし

作者:天竜光魔
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20話

 
前書き
 今回、世界を移動します。
 これからは、2つの世界を移動しながら話が進んでいきます。 

 
 今、私達はウプウアウトに乗ったまま一面の銀世界に来ています。
 どうして、こんな場所に来てしまったんでしょうかと考えると、もちろん、ジェイルの実験が原因となりますし。
 私がジェイルとロイドの口車に乗ることがなければ、こんなことにならなかったのですが、今さら言っても始まらない事は確かな事です。

「ジェイルとロイド、帰ったらお仕置き。」
「今はここが何処なのかを調べる事が先決です。」

 そんなことを話しながら、どうしてこんな事になったのかを回想します。

~回想~

「それで、どんな実験を行うのですか。」
『T-LINK・Z・Oソードの実験だよ。』
「それは、不明な点も多いから出来る限り、使用しないようにしようと話し合いませんでしたか。」
『確かに、不完全なウプウアウトでは、何かあったら対応する事が出来なかっただろう。だが、今なら対応する事が出来るはずだよ。だからこそ、今まで我慢していたんだ。それにあれは、データを解析によれば空間の断裂だ。だから、問題ないはずだよ。』
「本当ですか。」
『確かに、不明な点もあるだからこそ、完成まで我慢していたんだから、安心してくれたまえ。』
「わかりました。」

 そう言って、Z・Oソードを展開します。
 そして、T-LINK・Z・Oソードを使用する為に集中します。

「T-LINKフルコンタクト、念動フィールド収束。」

 念動フィールドに収束され、緑の刀身が赤黒変化して、刀身からエネルギーが放出されます。

「ジェイル、いいですか。」
『データの収集準備は終わっているからやってくれたまえ。』
「では、いきます。」

 その後に、目標を十字に切り裂きます。
 すると、目標と一緒に空間も十字に切り裂かれます。

『ふふふははは、良いデータが収集されているよ。』

 ジェイルがそんな事を話している間に空間が元に戻ります。
 いつ見ても、どうして空間まで切る事が出来るのが、原理がどう働いているのかが全く不明でです。

「ジェイル、もういいですか。」
『まだだよ。データは十分とは言えないから、今のをもう一度お願いするよ。』
「わかりました。」

 その言葉の後に、再びT-LINK・Z・Oソードを使用し、目標を切り裂きます。
 すると、やはり、空間まで切り裂かれます。
 そして、ジェイル達が情報を収集していきます。

「ジェイル、情報の収集はもういいですか。」
『いや、まだだよ。今度は右手のZ・Oソードのみに収束してくれたまえ。』
「大丈夫なんでしょうか、アーニャも乗っていますし、危険な事は避けたいのですが。」
『おや、君は守りきる自信が無いのかね。』
「そうは言いませんが、出来る限り危険な事は避けたいのですが。」
「戒、心配してくれてありがとう。私の心配なら大丈夫。」
『ですが、やはり、危険な事は確かです。このデータを解析してからでもいいのではないですか。』
『だが、彼女は心配いらないと言っているから、続行しましよう。』
『安全をまず確保すべきです。』

 ジェイルとセシルさんが口論しているところにロイドが話に参加してきます。

『まあ、やってみたら。』
『ロイドさん、いい加減な事ばかり言わないでください。』
『取り敢えず、やってみて危険な事が起きそうになったら、中止したらどう。ぶっちゃけると僕も興味があるんだよね。』
「は~、取り敢えず、やってみます。セシルさん、注意していてください。」
『わかりました。くれぐれも注意してください。』
『どうして、僕達に声を掛けないんだろう。』
「信用の差ですよ。」

 そう言って、右手のZ・Oソードのみ展開します。

「T-LINKフルコンタクト、念動フィールド集束開始。」
『君の念動力はその程度なのかい。』
「集中しているんですから、野次はやめてください。」
『いや単純にこの程度なのかと思ってね。』
『そうだね、さっきと念動フィールドの集束率はあまり変わっていないな~。それで、限界。』

 あまりの2人の言い分にムカッときます。
 ですが、後ろにアーニャが乗っているのを思い出し、何とか落ち着きます。

『まあ、限界ならしかたないよ。でもその機体自在に操るのだ当分先だろう。』
『せっかく、君達の我儘に付き合ってあげたのに本当に、ざ~ん~ね~ん~で~し~ただよ。』
「2人とも戒をバカにしないで。」
(後ろにはアーニャが乗っているんです。落ち着いて行動しないと。)

 そう思いながら、2人の野次に耐えながら、集中していきますが、ついに決定的な言葉が放たれます。

『そんなんじゃ、守る事が出来ないよ。』
『ほんとだ。』
『『あははははははは。』』

 そん言葉を聞いた瞬間、自分の中で何かが切れた音がしました。
 次の瞬間、全てをT-LINKシステムで制御します。

『ちょっと、2人ともなんて事をいうんですか。』
「2人とも、戒は一生懸命にしてる、謝って。」

 そんな言葉を聞きながら、ウプウアウトが今現在で出す事の出来る出力をT-LINKシステムを利用して操作し出していきます。

「T-LINKフルコンタクト、ブラックホールエンジン、T・Eエンジンフルドライブ、全エネルギー集中、念動フィールド全開、収束開始。」
『ちょ、ちょっと戒君、何をしているんですか。』
『ほ~んと、案外直情的だよね、彼って。』
『しかし、煽りすぎたかもしれない。失敗したな。』
『2人とも煽るだけ煽って、何知らない振りしてるんですか、どう考えても2人の責任でしょう。』
「戒、落ち着いて。このままだと、危険。」

 そんな言葉を周りが話している事にも耳に入らず、ひたすらに自分の持てる力を振り絞り、念動フィールドだけでなく全エネルギーを右手のZ・Oソードに集束していきます。

『あ~れ~、空間が歪曲してきたよ。不味いんじゃないかな~。』
『ふむ、凄いエネルギー量だよ、良く安定しているね。いや、ちょっとしたことで暴走しかねないか。』
『2人とも、責任を感じてください。そして、お願いですから一緒に止めてください。何が起こっても不思議ではないんですよ。』
『ここまでくれば、毒を食らわば皿までだよ。』
『それにさ~、無理だよ。もう何も耳に入ってないようだし。うん、すでに賽は投げられたって感じだよね~。ざ~ん~ね~ん~で~し~た。』
「戒、お願いだから落ち着いて。」

 ついに、Z・Oソードに全ての力が収束されて、刀身が純白の光を放ちます。
 そのZ・Oソードを振り下ろします。

「うおおおおおおおおおおおおおお、とりゃあああああああああああああ。」

 その瞬間、眩い光にウプウアウトをが包まれます。
 後で気が付いたのですが、この次元からウプウアウトは消え去りました。
 そして、次に目を開けると一面の銀世界でした。

~回想終了~

 体にかなりの倦怠感を感じますが、まずは、周りの安全を確保しないといけません。
 しかし、あの程度の事で暴走するとはまだまだ精進がたりません。
 注意しないといけませんよね。

「もしも、この機体を見られるとまずいので、ハイパージャマーを起動します。それと機体のダメージチェックをお願いします。」
「わかった、戒。」

 そして、ハイパージャマーを起動して、機体全体が光学迷彩により景色に溶け込みます。
 その間にアーニャが機体のダメージをチェックしてくれます。

「どうですか、ウプウアウトのダメージは。」
「動力関係は、特に問題ない。奇跡みたい。」

 確かに、後先考えずにフルドライブしましたからね、かなりの無茶だったと思います。
 
「ただ、右手のZ・Oソードが使用不能になってる。」
「まあ、当然でしょう。あれだけのエネルギーを収束したんですから。」
「それだけでなく、右手もほとんど動かすことが出来ない。」
「負荷に耐えることが出来ませんでしたか。」

 現在のウプウアウトの状態を確認しているとT-LINKレーダーにウプウアウトに同じくらいの大きさのものが近づいてきます。

「おかしい、KMFでは考えられないほどの大きさ。」
「そうですね、まずは、様子を見ましょう。」

 ハイパージャマーを起動したままに、岩の物陰に隠れます。
 すると、青と白を基調とした機体と黄色と白を基調とした機体が近づいて来ます。
 その2体の特徴を見て、脳裏に浮かぶ名があり、その名をとっさに呟いてしまいました。

「エール・シュヴァリアーとブランシュネージュ・・・。」
「戒、知ってるの。」
「はい、秘密基地のデータベースにあった機体ですから。」
「そうなんだ。」

 あの二体が存在するとしたら、ここは、スーパーロボット大戦Dの世界か、スーパーロボット大戦OGの世界だという事になります。

(まさか、次元を切り裂いて時空間転移をしたというのですか。信じられません。)

 気持ちとしては信じられませんが、第三次スーパーロボット大戦αでバンプレイオスにXNディメンションという機能があり、そのエフェクトはX状に空間を切り裂く様になっていました。
 そこから考えて、現実可能なのかもしれませんが、なぜこうなったという気持ちでいっぱいです。

「どうするの、戒。」
「秘密基地を利用して帰還する事が可能か試しますが、その前にどういう世界なのか調べる事が先決です。様子を見ましょう。」

 そして、近づいて来た2体は先ほどまでウプウアウトが居たところで止まり何かを探しているようなそぶりを見せているので、通信を傍受します。

『アニキ、何もないね。』
『そうだな、クリフはここで巨大なエネルギー反応があったと言っていたんだが・・・。』
『でも、クリスも計器の誤作動じゃないかって、それに私も同じ意見だ。』
『そうだな、実際何もないからな、もしくは、すでに何かが移動した後なのかもしれない。』
『でも、センサーにも反応が無いよ。』
『そうなんだが。』
『確認したんだから戻ろうって、クリスが言ってる。』
『仕方ないそうするか。』

 その言葉を最後にこの場から2体が離れていきます。
 
「アーニャ、相手に気が付かれないように尾行しますよ。」
「わかった、戒。」

 そう言って、ここは雪原なのでテスラ・ドライブを起動して上空から気が付かれないように後を付けます。
 
「戒、どこに向かっているのかな。」
「彼らの機体はリ・テクノロジストに所属しているはずなので、ここは南極なのでしょう。」
「ここは、南極なんだ。ペンギンいるの。」
「きっといますね。」
「記録したい。」
「いまは駄目ですよ。申し訳ないのですが。」
「残念。」

 そんな話をしている間に、2体が目的の場所へ着いたようです。
 上空より大きい建造物の中に入っていくのを確認しました。
 どうやら、ここが南極の遺跡の様です。
 実際、第二次スーパーロボット大戦OGで確認することができた建物とよく似ており、ここにクロスゲートがあるのだとしたら、ここに飛ばされたのに納得が出来ます。

「しかし、判断するのは情報をもっと集めた後です。ここが、南極だという事は一番近い大都市はオーストラリアのシドニーでしょうか。取り敢えず、行ってみましょう。」
「戒の判断に従う。」
「では、オーストラリアのシドニーに向かいますよ。」
「了解。」

 その言葉の後に、テスラ・ドライブの速度を上げて南極より離れるために海に向かいます。
 そして、海に出たところでよく見慣れた虫型の機体メギロート3体が近づいて来ます。
 空を飛んでいる為に、発見されてしまったようです。
 体調が万全とはいえませんが、仕方ありません。

「あれ、メギロート?。」
「そうですが、私達の使用しているものとは違うので敵です。しかも気が付かれているようですね。戦闘は避けることが出来ないでしょう。」
「じゃあ、戦うの。」
「そうなりますか。(しかし、メギロートですか、この世界がスーパーロボット大戦OGの世界である可能性が高まりました。しかも、L5戦役以前ですね。)」

 アーニャと話している間に猛スピードこちらにメギロートが近づいて来ます。

「アーニャ、話は後にします。迎撃します。」
「わかった。ハドロンライフルで迎撃。」

 武器ラックよりハドロンライフルを取り出して先制攻撃します。
 しかし、放ったビームは3体がばらばらに躱され外れます。
 

 その躱した位置を予測したアーニャがグラビティ・レールガンを放つと見事命中し1体破壊されます。

「撃破。」
「あちらの射程に入りました。躱しますよ。」

 次の瞬間、メギロートよりサークルレーザーが2体同時に放たれます。
 それを、素早く躱しながら、近づき左手のZ・Oソードを展開して1体のメギロートをすれ違いざまに横に切り裂きます。

「2体目。」
「左からメギロートが体当たりして来る。」
「わかりました。」

 素早く、Z・Oシールドを展開して、はじき返します。
 そして、弾いた瞬間にスラッシュハーケンを放って、メギロートを貫きます。
 三体とも幸運を使用し倒す事が出来ました。

「無事に撃破出来ましたか。」
「右手が動かせなかってけど、何とかなって良かった。」
「そうですね、空中では発見される危険が高いので海に潜りますよ。」
「了解。」

 そう言った後に、海の中に入ります。

「機体に浸水はありませんか。」
「うん、大丈夫。問題なし。」
「では、このまま、行きますよ。」
「了解。」

 そうして、このまま、水中をオーストラリアに向かって進んでいきます。
 T-LINKレーダーに注意しながら。  
 

 
後書き
 名前:天王寺 戒
LV:12
PP:55
格闘:174
射撃:145
技量:150
防御:174
回避:187
命中:191
SP:128
性格:冷静(超強気)
エースボーナス:???
成長タイプ:格闘・特殊
空:A
陸:A
海:B
宇:A
精神:偵察1~  
   幸運
   ??
   ??
   ??
   ??
スキル:※エヴォリュダー(勇者LV9&底力LV9&戦意高揚)
    ※サイコドライバーLV2(念動力LV10&SP回復)
    ※完全記憶能力
     精神耐性
     ???
     ???
GP:94000
秘密基地(131/151)
撃墜数:5
 
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