改正版 後悔先に立たず、後に立つべし
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19話
転生して2年が経過しました。
I・D社は、順調に規模を拡大しており、全エリアに工場を持つようになりました。
I・D社を任せているノエルも忙しく世界中を飛び回っており、ブリタニアにいない事多くなりました。
ですが、クルシェフスキー卿はノエルが居る時を見計らって、ガジェットに付いての要望を私も呼んで伝えてきます。
私を呼ぶ必要などないと思われるのですが、どうしても直接言いたいらしく、あれからも何度か会う事になりました。
ブリタニア軍部は最大の取引先なので仕方ないのですが、今のガジェットでは難しい問題も数多くあり(月にあるガジェットではすでに解決している問題ばかりでですが)、どの時点で機能を向上するかを計っています。
それでも、クルシェフスキー卿は話が分かる人なので何とかなっています。
会社の規模が大きくなり、入手される情報が増えたのですが、肝心のギアス響団とブリタニア城内の情報はあまり入手出来ていない事がネックになっています。
また、ブリタニアの支配が及んでいない地域の情報も不足している事も心配事の1つになっていますが、特に中華連邦とEUは敵国という事でガジェットの輸出が禁じられているために如何にして情報を入手すべきかを考えています。
ウプウアウトの改修が完了すれば、ハイパージャマーをすでに搭載しているので中華連邦やEUに直接赴いてウイルスをコンピューターに感染させていくのも手の1つだと思われます。
ただ、アナログが中心の場所ではあまり意味がないのですが、EUには有効な手だと思われます。
それにアーニャも外に出る事が出来ますし、月に籠ってばかりではいけませんから。
ウプウアウトのシミュレーターもかなりの練度になっていますし、それに長期運用のテストにもなります。
問題はEU内で日本人はゲットウに押し込ませているので、認識をずらす必要があることとセシルは別でしょうが、データを解析するためにジェイルとロイドが付いてくると言い出す可能性があることでしょう。
まあ、ロイドはセシルに、ジェイルはノエルに止めてもらいましょう。
ウプウアウト自体も多くの試験を繰り返す事によりかなり問題点も改善しており、武装もターミナスキャノンとグラビティ・レールガン以外は試験の結果、問題はなくなっています。
そういえば、実戦がデータをそろえる事も考えていかないといけなくなってきました。
ブリタニア軍を襲って、ウプウアウトの存在を露見させるわけにもいけませんし、それ以外の軍にも言える事なので頭の痛い問題です。
後でノエルにも確認して、ばれない方法を考える必要があります。
今、メギロートと量産型ゲシュペンストMk-Ⅱを消耗するのはバカらしいですから、ですが、早く考えないとジェイルがまた暴走しそうしそうで怖いのですが。
本当に頭の痛い問題です。
そういえば、ジェイルに言って完成した量産型ゲシュペンストMk-Ⅱ、ゲシュペンストタイプRに完成したテスラ・ドライブを搭載して貰わないといけません。
この間、G・テリトリーの解析も終了したと言っていましたし、大丈夫でしょう。
おかげで、グラビティ・レールガンの小型化には成功したと言っていました。
因みに、ロイドの方もターミナスキャノンを肩に取り付ける様に製作し直し、完成したそうです。
そのために、ウプウアウトに搭載するため、1週間前から作業しています。
そして、本日作業が終了するのでテストの為に今格納庫に集まっています。
スーパーヴァリスは流石に完成する事はありませんでしたが、それでも、ターミナスキャノンを搭載する事が出来ただけでも良かったです。
まあ、これからのテスト次第では改修するために外さないといけないのですが、それでも、気の持ちようなので完成している事を祈ります。
そして、そんな事を考えながら格納庫に来ると既に全員が集まっていました。
「戒、遅い。」
「すいません、アーニャ。」
「戒、シミュレーターをするとき以外、一緒に過ごす事が出来ない。」
「そうですね、今度時間を取りますよ。このウプウアウトが完成したら一緒に過ごしましょう。(長期稼働テストの為ですが、それは、黙っていますか。)」
「本当に、それだったら楽しみ。」
そう言って、アーニャは楽しそうで笑顔で答えます。
私はそんなアーニャからウプウアウトに視線を変えます。
ウプウアウトの肩にはサーベラス・イグナイト(G)のターミナス・スマッシャーの様な武装が装着されており、その武装の後ろにはスラスターの様になっています。
グラビティ・レールガンが以前よりも長さが半分ほどになっており、一門ではなく、二門になっているので、Vダッシュガンダムのオーバーハングを幅を半分ぐらいにした形になっています。
「二つともかなり形が変わりましたね。」
「そればっかりは、仕方ないじゃない。君達の我儘に応えたらこうなっちゃったんだから。」
「それは、そうなんですが、もしかして、以前の事怒っていますか。」
「あははは、そんことないよ。楽しく仕事をさせてもらったから、本当に楽しかったな~。」
笑顔でロイドは本当に楽しそうに答えます。
「実際さ、いつも予算の問題とかで持てる技術を全て使用する事が出来ないんだよ、僕としたら、そこが不満で仕方なかった。でも、ここならそんな事気にしなくていいから子供の我儘大歓迎だよ。お~め~で~と~う。」
「そう言って、貰えるのは嬉しいのですがなんかバカにしていませんか。」
「してるんだけどね~。」
「この前の事があるので殴りませんが、少しムカッときますね。」
「この前の仕返しだよ。君達の我儘どうりにターミナスキャノンは収束タイプと拡散タイプに切り変えることが出来るようになってるんだから。後、T・Eエンジンの出力も安定してるから防御システムを構築したよ。」
「ありがとうございます。それに、T・Eスフィアですか。」
「なんだい、T・Eスフィアって。」
「データに残っていたターミナス・エナジーを使用した防御フィールドの事ですよ。」
「そんなデータも有ったんだ今度みせてほしいな~、是非に。」
そう言われたので、考えてから答えます。
「私の権限が必要になりますし、ノエルの監視が付きますよ。」
「それぐらい我慢するよ。」
「本当に出来るんですか、ロイドさん。」
「君は僕を何だと思っているんだい、セシル君。」
「教えて欲しいですか。」
「やっぱり、いい。」
いつもの2人の漫才のようなやり取りを聞いていると、セシルさんがこちらに話しかけます。
「ターミナスキャノンの後ろのスラスターですが、安定しているT・Eエンジンからターミナス・エナジーを供給する事により、以前よりも更に高速格闘を可能としています。」
「それは、凄いですね。」
「そんな事ないですよ。ロイドさんやジェイルさんにも手伝ってもらいましたから。」
そんな事を話している間にジェイルが私に近づいてきて話しかけてきます。
「最後は、私だね。グラビティ・レールガンは以前の長さの半分になったが、出力は以前と変わる事がないよ。それに砲門も二門になっているから使い易くなっているはずだよ。」
そう、私に説明してきます。
ウプウアウトは以前をよりも高速格闘をする事が可能となっていますが、射撃戦の能力も上昇しているように感じました。
説明を聞き終えたので、ウプウアウトに乗り込みテストを始める必要がありますなので、アーニャに声を掛けます。
「アーニャ、そろそろ準備は良いですか。」
「いつでもいける、戒。」
「では、いきましょうか。」
「うん。」
その言葉の後に、2人でウプウアウトに乗り込みます。
そして、以前と同じようにエレベーターで外に出ます。
『こちら、セシルです。通信は繋がっていますか。』
「こちら、戒です。通信は繋がっています。」
『それでは、目標を出すので、それぞれの武装をテストしてください。』
「わかりました。まず、ターミナスキャノンを試します。」
『それでは、テストをスタートします。」
その言葉の後に、目標が現れます。
その方向にウプウアウトを向けます。
そして、ターミナスキャノンを構え、アーニャに声を掛けます。
「アーニャ、準備はいいですか。」
「わかった。バレル展開、エネルギーチャージ完了、ターミナスキャノン発射。」
目標に向かって、エネルギー派が目標を飲み込んで後方に消えていきます。
「次は、拡散モードを試す事にしましょう。」
「わかった。ターミナスキャノンを拡散モードに移行、バレル展開、ターミナスキャノン発射。」
発射されたターミナスキャノンは拡散され、扇状に広がり前方にある的に命中していきます。
「拡散モードも成功ですね。」
「成功。」
『そのようだね、でも、戦場で実際に使用しないと完璧とは言えないだよな~。ブリタニア軍でも襲う事にしようか。』
『そんなこと認められませんよ、ロイドさん。』
「ロイド、今度、ノエルに相談して必ず準備します。物騒な事言わないでください。」
『あれ、僕はてっきり、ブリタニアと戦争するものだと思っていたんだけど、そこんとこどうなの。』
ロイドはなかなか、私の痛いところを的確についてきます。
「確かに、私は皇帝であるシャルルとは敵対関係にありますが、ブリタニア自体と敵対しているつもりはありませんが。」
『そのとうりなんだけど、でもそれって現状では敵対してるようなものでしょう。動く時期を見計らているだけじゃないの。』
「それも、選択の1つだとは思っていますが、これからの状況次第ですよ。」
そう言うとロイドは引き下がり、ジェイルが通信に参加してきます。
『では、次のグラビティ・レールガンのテストをしよう。』
「わかりました。行きますよ、アーニャ。」
「うん、まかせて。グラビティ・レールガン発射準備。」
グラビティ・レールガンの操作をするとグラビティ・レールガンがたおれて目標に対して真直ぐになります。
「重力波圧縮、照準固定、誤差修正、グラビティ・レールガン発射。」
グラビティ・レールガンが発射されて、前回と違い一発で目標に命中します。
「前回と違い一発で命中しましたね。」
「ジェイル、凄い。」
『はははは、前回のデータを何度も検証し直したからだよ。上手くいって、幸いだ。』
『まあ、狂っているとすれば、また計算のし直しだったよね。良かったじゃない。』
『そう何度も、計算をミスりたくは無いよ。』
『そのとうりですね、かなりややこしい計算の様ですから。』
「失敗するのも仕方ありませんよ。かなり難しいものの様ですから。」
そう私が言葉を切ると、セシルが話しかけてきます。
『では、次に飛行訓練を行います。』
「わかりました。」
そう言った後に、テスラ・ドライブを起動して、空に浮かび上がります。
『T・Eエンジンのバイパスを解放して、スラスターを起動してください。』
T-LINKシステムを使用して、T・Eエンジンの出力をあげて、両肩にあるスラスターを起動させます。
すると、スラスターにターミナス・エナジーがまとわりついて、エネルギー状の翼になります。
そのまま、飛行に入ると信じられないほどの加速がかかり、加速による圧力がかかります。
「ぐう・・・。」
「きゃあ。」
うめき声を上げるとセシルさんが慌てて声を掛けます。
『2人とも大丈夫。』
「ええ、大丈夫ですよ。こんなに加速するとは思いませんでしたから、ビックリしてしまってだけですよ。」
「こっちも、大丈夫。」
『そうね、私もこんなに加速するとは、思わなかったわ。これほどの加速なら細かな旋回は出来そうになさそうね。』
「確かに難しいですね。少し練習してみます。」
そう、セシルに伝えて、このままの状態で飛行します。
「アーニャ、大丈夫ですか。」
「うん、大丈夫。心配いらない。」
「そうですか、全速力にしますよ。」
「わかった。」
「行きますよ。」
「了解。」
スラスターを全開にします。
すると、スピードは加速され、加速による圧力も倍になります。
ですが、それ程苦しくは感じないのは、この体のせいなのでしょうか。
後ろのアーニャも少し顔をひくつらせていますが、問題ないようです。
その為に、機体を止めて、テストを終了します。
「飛行訓練もこれくらいでいいでしょうか。」
『ええ、十分よ。基地に戻ってもらっていいわよ。』
その言葉を聞いて、地面に降り立ち基地に戻ろうとエレベーターの方に進もうとするとジェイルに声を掛けられます。
『待ってくれたまえ、実験してみたい事がまだあるんだよ。少し待ってくれたまえ。』
「何がしたいんですか、ジェイル。」
『名にちょっとした実験だよ。』
この時のジェイルの素晴らしい笑顔に背中に冷たい汗が流れるのを感じてしまい、恐怖を感じてしまいました。
また、アーニャも顔を少しひきつらせていたのを画面越しですが、理解できました。
ジェイルの顔を見てから嫌な予感が止まることなく、警笛を鳴らしています。
(無事に終わってくれるのを祈るしかありませんか、お願いですから無茶な事はしないでくださいね、今この機体にはアーニャも乗っているのですから。)
後書き
名前:天王寺 戒
LV:11
PP:40
格闘:170
射撃:142
技量:147
防御:170
回避:183
命中:188
SP:124
性格:冷静(超強気)
エースボーナス:???
成長タイプ:格闘・特殊
空:A
陸:A
海:B
宇:A
精神:偵察1~
幸運
??
??
??
??
スキル:※エヴォリュダー(勇者LV9&底力LV9&戦意高揚)
※サイコドライバーLV2(念動力LV10&SP回復)
※完全記憶能力
精神耐性
???
???
GP:94000
秘密基地(131/151)
撃墜数:2
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