神の子は世界を巡る《緋弾編》
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第Ⅳ章 月華の叫び
第022弾 「死闘」
前書き
ヒャッハーーッ!!久しぶりの殺し合いだー!!
2006年 5月 13歳
「びゃは――牙直刃っ――!」
鵺は、"ひゅらり"と、舞う様に片手を広げた。
その瞬間、垂直に立って飛ぶ、三日月型をした高さ2mもの大きさの鎌鼬――熱真空刃――が、暴風と高温を巻き散らかし、俺の、体を真っ二つにしようと、高速で飛来した。
「ッチ――邪魔だ!!」
―――シュッッ!!
常人なら、一瞬で殺害できるで在ろう、熱真空刃を、俺は――ナイフを降るだけで、霧散させた.....。
しかし、その光景を見た鵺は、驚きもせず、新しい玩具を手に入れた子供の様に目を輝かせ、ながらこう告げた。
「びょお、びょお、直死の魔眼かや、良い拾い物をしたっじょ、鵺の目的とは真逆の代物だが、それはそれで、使い道があるっじょ」
びょお、びょお、びょお。と、吐きけのする様な笑みを顔に貼り付け、鵺は笑う。
「ハァ――お前ら、化け物はなんで、今ここで解体されるのに、勝った後の事を考えるんだ?」
心底相手をイラつかせる様に、鵺を嘲笑う。
「――ほざいたな、小僧」
その言葉が鵺の琴線に触れたのか、これまでの巫山戯た口調ではなくなり。
突然、鵺の右眼に緋色の光が満ち、世界が緋色に染まった....。
―――ヤバッ!序盤から、『緋箍來』かよっっ!!―――
即座に、ここのままではは狙い撃ちされると、判断し。
座標移動で鵺の真下に現れ、顎を全力の掌底で撃ち抜く。
―――ゴスッッッッ!!!!
鵺は、空中に吹き飛び『緋箍來』、防御不可能と言われる極超短波増幅砲は虚しく空を切った。
だが、無論その程度で鵺は終わらない......吹き飛んで居た鵺は、空中で体制を立て直し、両腕を広げ何かを形成する。
「びゃはッッ!!―――女平刃ッッ!!」
先ほど殺した、牙直刃が水平向きで二枚、考えるのもバカらしくなる様な速度で飛来する。
「流石に辛いなっと!!」
―――バスッ!バスッ!バスッ!
愛用してる銃――FN――を抜き、二枚の女平刃に存在する死点へと、銃弾をメリ込ませる。
そして、ついでとばかりに、鵺の額に銃弾を打ち込む。
―――ガシッッッ!!!
――が.....鵺は更に後方に飛んで行くだけで、血飛沫は上がらない。
弾は鵺の額に命中したのでは無く、鵺の歯に挟まれていた....つまり鵺は銃弾を噛んで止めたのだった。
「ッチ、バケモノがッッ!!」
「びょお、びょお。そのバケモノと戦えている時点でお前も同類だっじょ」
鵺は俺をバカにする様に嗤う。
が、それを無視し直ぐに、追撃を加えるべく、座標移動で鵺の真上に転移する。
「オラよッ!受け取れ鵺っ!!」
鵺の真上に転移した俺は、無防備な鵺の背中に、全体重を使った踵落としを決める。
―――ゴスッッッッ!!!!
鵺は無様に地面に叩きつけられる。
そこに、追撃を加えようとするが、鵺はそれを許さない。
「―――煽芭っっっ!!!」
地面に転がっている鵺は、俺の居る方向に手をかざす。
その瞬間、不可視の圧力波が轟音を立てて、俺に向って飛来した。
それを見た瞬間、俺は勢い良く身を捻った。
―――ビシャ
「――ッ―――ッ――ッ!!!」
ギリギリのところで、『煽芭』の直撃だけは回避したが、衝撃は避けられず、脇腹は切り裂かれた様に大量の血液が流れる。
俺は痛みに苦しみ、無様にも、地上に落下した。
「びょ、びょ、びょ。誇っていいじょ、死神。この数百年、鵺と対等に渡り合える人間は居なかった。だから、手向けの花をくれてやるっじょ」
鵺は、立ち上がって、俺を見下しながら、そんな事を言う。
「さよならだっじょ、死神」
鵺の右眼が緋色に輝やいた。
後書き
死神「今回、ずっと戦闘だな」
常世「最近、戦闘書けなくてストレス溜まってたんだ、別にいいだろ」
死神「いや良いが......俺、死にそうなんだが.......本編」
常世「この作品ではよく有る事だから、しゃーない」
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