改正版 後悔先に立たず、後に立つべし
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
15話
あれから、1カ月経過しました。
アーニャの事ですが、意識不明になりました。
彼女を追い詰めたのは私ですし、あのような物を作ったジェイルにも責任があり、彼女もリスクを承知の上で使用したので責任があるのでしょう。
あれは、半月前の事です。
~回想~
「ジェイル、どういう事ですか。何があったんですか。」
「私の製作したとある物を自分に試したんだよ、彼女は。」
そう言って、ベッドに横になっているアーニャを見ます。汗は玉のようにだし、苦しそうに呻いています。
「何を試したのですか。」
「君の血液を解析し、マシンセルを利用して君の様になる為にナノマシンですよ。」
「どうして、その様な物を作ったんですか。」
そう言って、ジェイルの胸倉を掴みます。
「そうだね。私のお節介もあるんだがね。どうも君は、他人と違う事をかなり気にしているからね。その為に、君と同じ存在にする事が出来れば、君が気にしなく付き合える様になるのではないかと考えて製作したんだよ。」
「余計なお世話ですよ。」
そう言って、ジェイルを殴ろうとした時に、セシルの静止が入ります。
「そんな事をしても、何も解決にならないわ。それよりも、どうすればいいのか、考えるのが先決よ。」
そう言われて、ジェイルの胸倉から手を放します。
「それで、どれくらいの確立で私の様になるのですか。」
「試した事が無いので未知数だよ。」
「どうして、アーニャがそんな物の事を知っているんですか。」
「私も誰にも話していないはずなんだがね。」
「そうだね、きっと、ジェイルはよく大声で独り言を話す事があるからね。そのせいじゃないかい。部屋の外でもよく聞こえるからね。笑い声と一緒に。」
「どのような物なんですか。」
「君の血液に含まれている物質にマシンセルを融合させたものだよ。それを肉体に投与して、細胞そのものと融合していくのが大体のプロセスだよ。」
その言葉を聞いているうちに獅子王凱が、パルパレーパのケミカルナノマシンを体内に打ち込まれて、それを、体内で書き換えるという荒業をしていた事に気が付きます。
私も同じエヴォリュダーですので、やれない事は無いでしょうが、彼女を完全に人外にしてしまう可能性が高いです。
少しの間考えて、私は決断しました。
「予備のナノマシンはありますか。」
「もちろんあるが、どうするんだね。」
「いいから、貸してください。」
「わかった。これだよ。」
そう言って、ジェイルは私に機械注射を渡します。
それを、私は自分の腕に突き刺します。
「か、戒君。何をしているんですか。」
「彼女は選択しました。だから、その選択に押されて、答えるんです。彼女に。」
全て、私の体内に注入します。
「ぐぐぐががが・・・・。」
「なんてことをするんですか。」
「ちょ、ちょっと無茶すぎるんじゃないかい。」
倒れそうになる私をセシルさんとロイドが支えてくれます。
それに対して、ジェイルは冷静に私を眺めています。
「まさか、体内でナノマシンを書き換えているのかい。そんなことは、あり得ないのだがこの現状はそうとしか思えない。」
そう言って、ジェイルは観察しながらも、熟考します。
「ぐ、は~は~は~、ぐは・・・。」
「凄い汗ですよ。ロイドさん。」
「だが、どうすれば・・・。」
そうして、しばらくすると楽になっていき、ついに苦しさも無くなります。
その瞬間、体内のナノマシンが書き換わったのを理解します。
そのナノマシンを右手に集中して、指を切って、アーニャに接種させます。
すると、今まで苦しそうにしていたのが、嘘のように落ち着きます。
その様子に、私は安堵します。
「はぁ、はぁ、はぁ、何とかなりましたか。」
「君も無茶するね。」
「ですが、これで何とかなるでしょう。」
「それは、そうなんだけどね。後ろを見た方がいいよ。」
その時、後ろから信じられない程の圧力を感じ、ゆっくりと後ろを見ると信じられないほど綺麗な笑顔をしたセシルさんが居ました。
「そう良かったわね。」
「セ、セシルさんどうされましたか。」
「一度しっかりと説教をする必要があるわね。」
「あはははは、ざんねんでした。頑張って、説教を受けるんだよ。」
「ちょ、ちょっと、ロイド。」
「実際、君は自分の命をないがしろにする傾向にあるからね。そこは、直す必要があると思うよ。僕はね。」
「戒君、どうして、あなたは自分の命を大事にしないんですか。いくらあなたが超人だとしてももしもの可能性があるのよ。今の行動はとても認める事が出来ないわ。」
そう言って、目尻に涙を浮かべながら、私の肩を掴み訴え掛けてきます。
私には、どうしても彼女に応えることが出来ません。
事実、私は前世からそういう傾向がありましたが、頑強過ぎる体を貰ってしまい大丈夫だからとどうしても自分の事を蔑ろにしてしまうようになりました。
「確かに、あなたは作られたものかもしない。でも、あなたに何かあれば、心配する者がここにはいるのお願いだから無茶はしないで。」
涙を流しながら訴え掛けてきます。
私には、申し訳ないという気持ちでいっぱいになります。
「これからは気を付けます。」
「そう、それならいいわ。」
その時、ジェイルが声を掛けてきます。
「まずは、検査をしよう。何かあったらいけないからね。直ぐに検査に行こうじゃないかね。」
「ジェイル。私よりも、まずは、アーニャをお願いします。」
「もちろんするが、君の方が心配だよ。」
「そのこころは。」
「さっきの現象が何なのか知りたいんだ。直ぐに解析しよう。」
「駄目です。アーニャをお願いします。」
「は~わかったよ。詳しく検査してみるよ。」
~回想終了~
そして、半月になりますが目を覚まそうとしません。
ジェイルの話では、体にナノマシン馴染むのに時間がかかっているので、目を覚まさないのだと検査結果として報告してきました。
その為、体に馴染み変化が完了すれば、目を覚ますだろうと言っていましたが、永遠にこのままではないかと心配してしまいます。
今日も近くでついていてあげたいのですが、どうしても外す事の出来ない約束がある為です。
それは、ナイトオブラウンズのモニカ・クルシェフスキーとガジェットを武装させる事で会う予定になっているからです。
その為に、現在。I・D社の本社の試験場にいます。
「イライラしていても何も変わりませんよ、戒。」
「それは、わかっているのですが、どうしても気にしてしまって。」
「ですが、アーニャが昏睡状態になってから、いつもそのような状態ではないですか。」
「そうですね。そのとうりだと思います。ですが、どうしても落着けないんです。」
「彼女の状態は既にあなたが書き換えたナノマシンによって、安定しています。ジェイルの話では、もう間もなく完了するとの話です。」
「それは、そうなんでしょうが・・・。」
そうこう話している間に、秘書の方がクルシェフスキーを案内してきます。
その気配に気が付き、あわってて物陰に隠れます。
「社長、お連れしました。」
「ありがとう、下がっていいわよ。」
「では、失礼します。」
そして、秘書が離れた事を確認して、物陰より出てきます。
「すいません、クルシェフスキー卿。」
「別にいいわ。でも、いつまでも隠れ続ける事は出来ないわよ。」
「それは、理解できるのですが、出来る限りは知られないようにしたいので。」
「仕方ありませんね。クス。」
そう言って、可愛らしい笑顔をされたので、
「ずいぶん可愛らしいですね。」
と言うと、クルシェフスキーが顔を真っ赤にして言います。
「お、大人の女性をからかわないで欲しいわ。」
「いえ、その反応も可愛らしですよ、ノエルもそう思いますね。」
「はい、そうですね。」
「2人してからかわないでください。」
「すいません。からかっているつもりはないのですが、そう取られたのなら謝罪します。」
「そうですね、本当に可愛らしかったのですが。」
「その話は終わりにして、ガジェットの武装化の話をしましょう。」
「ええ、わかりました。」
そう言って、試験場の電気を付けます。
そうすると、武装されたガジェットが現れます。
強化ガジェットと同じようにアームがついており、アームより上の胴体にマシンガンが二丁付き、胴体にの真ん中に砲撃用の穴が付いています。
「これです。まず、アームを付けました。その事により、近接戦にも対応できるようになり、その他にも他にもいろいろ利用法があると思われます。また、武装としてマシンガンに、胴体真ん中の砲口より多目的の砲撃を打ち出す事が出来ます。それと、バッテリーを変更したので稼働時間が伸びています。」
その話を聞いていたクルシェフスキー卿は私に聞いてきます。
「多目的砲弾とはどのような物なの。」
「そうですね。トリモチ弾、砲弾、炸裂弾、催涙弾がありますね。」
「そう、色々な弾丸を作製したのですね。」
「どうしても、使う場所によって、変更する必要がありますからね。」
「それでは、起動しますね。」
ガジェットが動き出し、目標にしているドラム缶をアームで叩き壊します。
その後、マシンガンを別のドラム缶に向けて撃ちます。
ガジェットのテストを見ていたクルシェフスキー卿が私の方を向いて話しかけます。
「そうね、取り敢えずは、このガジェットを試します。20機程揃ったら連絡してください。」
「もう、50機製作しています。それも、既にトラックに積み込みも完了していますよ。」
「仕事が早いのですね。」
「クルシェフスキー卿なら試されると思いましたので、直ぐに、試す事が出来るように準備をしておきましたよ。」
「そうですか、良い判断ですね。」
「ありがとうございます。」
「何はともあれ、良かったわ。拒否されたらどうしようかと思ってましたから。」
「それは、すいませんでした。クルシェフスキー卿。」
「モニカでいいは、プライベートなら。」
「いいのですか、私はイレブンですよ。」
「いいわ、これからもいろいろ頼む事になると思うから。じゃあ、ノエル商談についてはなしましょう。」
「わかりました。それでは、社長室に行きましょう。」
「そうそう、もし、ガジェットの製作者であることを発表するつもりなったのなら、私に連絡してくれたなら、私があなたの後ろ盾になるから、考えておいてね。」
そう言って、2人が試験場から離れていきます。
2人が、十分に離れた事を偵察で確認して、月面基地に転移します。
そうして、月面基地に戻り、アーニャの部屋に向かいます。
そうすると、アーニャの部屋の前に立つと部屋の中で誰かが起き上がる気配がします。
あわってて、部屋に入るとアーニャがベットの上で体を起こしています。
そのアーニャに涙を流しながら抱き付きます。
「戒、放して苦しい。」
「良かった。良かった。」
「戒、どうしたの。なんで泣いてるの。」
「アーニャが助かってよかったと思ってないでいるんですよ。どうして、あんなことをしたんですか。」
「戒と同じになりたかった。そうすれば、受け入れてくれると思った。こんなにも心配されるとは思わなかった。」
「心配するのは当たり前ですよ。アーニャとは家族と思っているんですから。」
「ごめん、戒。」
暫くそうしていると、違和感に気が付きます。
アーニャの体が16歳ぐらいに成長している事に気が付きます。
「どうしたの、戒。」
しかも、上半身がシーツより出て、裸である事にも気が付きます。
本当にどうしてこうなったんでしょう。
「アーニャ、兎に角、シーツで体を隠してくれ。」
「戒のえっち、裸にした。」
「私では、ありません。」
「私は外にいます。服を持って来て貰うので、部屋で待っていてください。」
そう言って、外に出るとジェイルが話しかけます。
「目を覚ましたようだね。しかし、驚かされたよ。彼女の体が急成長したので、ノエルにパジャマを脱がしてもらったんだよ。少ししたらノエルが服を持って来てくれるよ。」
「そうですか、それにしても、本当に良かった。目を覚ましてくれて。」
「それにしても、君は本当に興味深い驚かない日が無いよ。」
「嫌ですか。いいや、全く楽しくて仕方がないよ。君という存在は調べれば、調べるほど新しい発見がある素晴らしい事だよ。」
「そうですか、考えていんですが試作機を2人乗りにして貰ていいですか。」
「それは、いいがどうしてかね。」
「アーニャを守りやすいでしょう。」
「そうか、いいだろう。」
「お願いしますね。」
そう言って、服が来るまでおとなしく待っているとノエルとセシルが近づいてきます。
その様子を見て、アーニャに雷が落ちる事を予想し、予想どうり雷が落ちました。
その雷を聞きながら、こんな日が続く事願いました。
後書き
名前:天王寺 戒
LV:11
PP:40
格闘:170
射撃:142
技量:147
防御:170
回避:183
命中:188
SP:124
性格:冷静(超強気)
エースボーナス:???
成長タイプ:格闘・特殊
空:A
陸:A
海:B
宇:A
精神:偵察1~
幸運
??
??
??
??
スキル:※エヴォリュダー(勇者LV9&底力LV9&戦意高揚)
※サイコドライバーLV2(念動力LV10&SP回復)
※完全記憶能力
精神耐性
???
???
GP:94000
秘密基地(131/151)
撃墜数:2
ページ上へ戻る