オズのモジャボロ
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第一幕その二
「まだ何をするかは決めていません」
「これから考えます」
提案者のジョージもお話します。
「今から」
「ううん、それならね」
ドロシーはそう聞いてです、そしてなのでした。
考える顔になってです、こう五人に言いました。
「これからモジャボロがカドリングの国に行くから」
「モジャボロさんがですか」
「あの人がですか」
「そう、だからね」
それでだとですドロシーはにこにことして五人にお話するのでした。
「あの人と一緒にカドリングの国に行ったらどうかしら」
「グリンダさんのところに行かれるんですか?モジャボロさんは」
恵梨香がこうドロシーに尋ねました、モジャボロがカドリングの国に行くと聞いてです。グリンダは角リングの主でありオズマ達の頼りになる相談役だからです。
「あの人のところに」
「あっ、今回はグリンダのところには行かないの」
ドロシーはモジャボロはグリンダのところに行かないこともお話しました。
「あの人のところにはね」
「じゃあ他の人のところにですか」
「そう、チョッキンペットの村と兎の国に行くの」
その二つの場所に行くというのです。
「オズマの招待状を渡しにね」
「今度オズの都でパーティーを開くの」
オズマはにこりとしてこのことをお話しました。
「それでなの」
「それでなんですか」
「二つの場所に行って」
「ミス=チョッキンペットと兎の王様の二人に私からの招待状を渡してもらいに行ってもらうの、モジャボロにね」
「それで私達もですか」
「モジャボロさんに同行して」
五人はそれぞれ顔を見合わせて話しました。
「チョッキンペットの村とですね」
「兎の国に行くんですね」
「私も行くわよ」
ドロシーがにこりと笑って五人に言ってきました。
「最初は私とモジャボロ、トトで行くつもりだったけれど」
「そこで私達もですね」
「一緒に」
「そう、旅は人が多い方が面白いわよね」
ドロシーはにこにことしたまま五人にこうも言いました。
「だからどうかしら」
「そうですね、僕達もどうするか考えるところでしたし」
ジョージが腕を組んで考える顔でドロシーに答えます。
「それでしたら」
「一緒に来る?」
「ドロシーさんがいいっていうののなら」
「私が嫌って言う筈ないじゃない」
これがドロシーの返事でした、やっぱりにこにことしています。
「だって旅はね」
「多い方が楽しいですね」
「そうよ、だからね」
それでだというのです。
「一緒に行きましょう」
「わかりました、それじゃあ」
「僕達も同行させてもらいます」
神宝も応えます、そしてでした。
五人はモジャボロとドロシー、それにトトと一緒にカドリングに向かうことになりました。まずはどうするかが決まりました。
その五人にです、オズマがにこりと笑って言いました。
「ところで五人共お腹は空いているかしら」
「あっ、そういえば」
「ちょっと」
「そうね、それじゃあ今丁度お昼だから」
オズの国ではです。
「一緒に食べましょう」
「今日のお昼もご馳走よ」
ドロシーは五人にこうも言います。
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