ドリトル先生と日本のお料理
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第一幕 日本のお家その十
「あの、お店の外の動物達ですけれど」
「皆僕の家族です」
先生はこのことも日本語で笑顔で答えました。
「大切な」
「そうですか、多いですね」
「そうですね、気付いたらあれだけいます」
「オシツオサレツですよね、あれ」
店員さんは特に彼を見ています、カウンターのところから。
「八条動物園にもいますけれど」
「珍しいですか」
「街で見るとは思いませんでした」
こう言うのでした。
「いや、よくあんなの飼ってますね」
「彼も家族です」
そのオシツオサレツもだというのです。
「仲良く暮らしてますよ」
「そうですか」
「そうなんです、それじゃあ今日は有り難うございます」
「はい、またいらして下さい」
コンビニの店員さんと挨拶をしてでした。
先生はお店を出てそのうえで皆と一緒にお家に帰りました。そのうえでお家において朝御飯を食べますと。
先生はお握りを食べて言うのでした。
「これはいいね」
「ええ。滅茶苦茶美味しいわ」
チープサイドも彼女の家族と一緒にお握りを食べつつ応えます。
「こんな美味しいものがあるなんて」
「ライスはこれまで何度も食べているけれど」
「このお握りはね」
「最高だよ」
右手に取って食べつつ言うのでした。
「日本にはこんな美味しいものもあるんだね」
「驚きよね」
「これがまた安かったんだよ」
「そうなの」
「そう、びっくりする位安いのに」
それでもだというのです、黒い海苔の中に包まれている白い御飯を集めて作ったそれは。
「美味しいんだよ」
「日本人はいつもこんな美味しいのを食べているのかしら」
「そうみたいだね」
「サンドイッチも美味しいよ」
ジップはそれを食べつつ目を丸くしています。
「このツナサンドって」
「サンドイッチも美味しいんだ」
「ツナってお魚だよね」
「そうだよ、鮪だよ」
そのお魚だとです、先生はジップにお話します。
「鮪のことだよ」
「鮪は昨日のお寿司で食べたけれど」
「また違う味なんだね」
「これも美味しいよ」
それも凄くだというのです。
「卵サンドもね」
「じゃあお昼はそれを食べようかな」
先生は今はお握りを食べつつ言いました。
「そうしようかな」
「うん、先生も食べるべきだよ」
あまりにも美味しいからです。
「そうしないとね」
「美味しいものは皆で食べないとね」
「そう、そうしないとね」
駄目だとお話するのでした、そうして。
皆で日本の朝御飯を食べます、卵はダブダブがお家の台所を使って作りました。そのお料理はといいますと。
卵を研いで作ったものです、ただそれは。
オムレツとは違いました、焼いてはいますが四角いです。先生はその四角いお料理を見てダブダブに尋ねました。
「それはお寿司にもあったよね」
「そう、卵焼きよ」
それだというのです。
「日本の卵料理の一つよ」
「それを作ってくれたんだ」
「先生の本にあったじゃない」
和食のメニューの本にだというのです。
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