ドリトル先生の来日
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第二幕 日本という国をその三
その先生達を見つつです、王子はさらにお話します。
「そうそう、街に行けば色々なお店があってね」
「日本人って色々なもの食べるんだよね」
「生のお魚とかお肉とか」
「あと天麩羅っていうフライみたいなのとか」
「お蕎麦っていうヌードルも」
「すき焼きもだね」
「皆食べたよ」
王子はお料理のこともです、皆ににこりと笑ってお話します。
「あとお寿司もね」
「あれは私も食べたことがあるよ」
先生はお寿司の話が出るとすぐにこう王子に言いました。
「ロンドンに仕事で行った時にね」
「あっ、ロンドンのお寿司は本場のとはまた違うよ」
「本場のお寿司は違うんだ」
「全然違うよ、山葵も凄く効いていて」
「あの緑色のとても華にくる香辛料だね」
先生は山葵のことを思い出して複雑な顔になりました。
「あれを最初味わった時は大変だったよ」
「ロンドンのお寿司にも入っていたんだ」
「うん、鼻が一瞬でつんときてね」
先生は左手で自分のお鼻を押さえつつ言うのでした。
「それがすぐに消え去って」
「それがだね」
「日本のお寿司じゃずっと凄いから」
「大変そうだね」
「それが凄く美味しいんだ」
「味が違うんだね」
「御飯もお魚も違うんだよ」
イギリスのものとはというのです。
「もう本場のお寿司を食べたらイギリスのは食べられないね」
「まあイギリスは食べものはね」
先生もよく知っていることです、イギリスのお料理はといいますと。
「評判がよくないからね」
「カレーライスもビーフシチューも日本のものの方がずっと美味しいよ」
王子はイギリス料理、日本で食べられるそれについてもお話します。
「あと中華もハンバーガーもね」
「どれもだね」
「そうそう、スパゲティやピザも」
イタリア料理もだというのです。
「日本の方が美味しいんだ」
「紅茶もかな」
チーチーはイギリスの代名詞はどうかと尋ねました。
「ひょっとして」
「正直に言っていいかな」
「うん、是非共ね」
「日本の方がお水がいいからね」
答えはもうここに既にあります、しかし王子はさらに言うのでした。
「美味しいよ、日本の紅茶の方が」
「うわ、紅茶でも負けてるんだ」
「勿論ティーセットもクッキーとかビスケットもね」
お菓子もだというのです。
「日本の方が美味しいよ」
「食べものは日本の方がずっといいんだね」
「大阪、僕が住んでいる街の隣の街に行くとね」
今度は大阪のお話もする王子でした。
「安くて美味しいお店が一杯あるよ」
「大阪にはだね」
「そう、凄く楽しい街だよ」
大阪についてもです、王子はにこにこと目を輝かせてお話をします。
「たこ焼きだってあるし」
「たこ!?」
「日本人ってたこも食べるんだ」
動物達は日本人が蛸を食べると聞いて驚きの声をあげます、動物達はこのことについては誰も知らなかったのです。
「あんなの食べられるんだ」
「びっくりしたわ」
「いや、蛸はフランス人やイタリア人も食べるよ」
先生は蛸についての知識があります、それでこう動物達にお話するのです。
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