| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

勇者指令ダグオンA's

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第二十九話 戦慄!力対ユウ

それは突然の出来事だった。

いつも買い物に行くスーパー。

「ええっと・・・今夜は麻婆豆腐だっけ?」

「豆腐と唐辛子と」

飛鳥が豆腐をチョイスするが・・・

「絹と木綿はどっち派?」

「料理の鉄人は絹」

と力。

「私は木綿派」

と楓。

面倒くさいので両方買って帰ろうとすると・・・空が曇った。

「なに?」

力、飛鳥、楓の身体が宙に浮いた。


「これって?ナスカの奇襲?」

「・・・ダグオン」

力達が空を見上げると宇宙人が見えた。

「お前は!?」

「私は・・・司令官・・・ライゴウ」

「お前・・・ナスカの頭?」

「今回は私直々に相手をしよう」

「へ!返り討ちにしてや・・・!!」

力が応えようとしたその時。地震が起きた。

「なんだ?え!」

ライゴウが手を上げると次元が切り裂かれ歪が出来た。

「て!次元切り裂くなんてシズマじゃあるまいし!」

「「誰だよ!?シズマって!!」」

「私の友達!同世代唯一の!!」

(うるうる・・・力の子孫のせいで友達居ないんだ)

涙目になる飛鳥だが問答しているうちに空間に引きずりこまれた

「さぁって・・・下準備のすんだ世界に行ってもらおうか?」

ライゴウは力達をダグオン=敵と認識させている世界まで飛ばした。


別世界ミッドチルダ

「ここ最近の連続爆発事件だけど・・・」

ミツキがモニターに鎧を着た人物が破壊工作している現場を写した。

「なんかかっこいいような・・・」

「やめい!」

ユウに突っ込みを入れるミツキ。

「とにかく・・・この人物が危険なことは間違いない・・・確保いい?」

「りょうか~いって・・・ノアは」

「あの鎧探しに行った」


第二十九話 戦慄!力対ユウ


「うあああああああああ!!」

急に空から降ってきた楓。

「どこここ?ミッドチルダ?」

楓が気がつくとミッドチルダに飛ばされていたがどうやら様子が違う。

「あれ~なんか違うような」

自分達のミッドチルダにとはどこか違うその時。

「ここか!!次元反応は!!」

「ぐふ!!」

突如来た『何か』によって踏みつけられる楓。もがいてます。

「げっほえっほ・・・なに?」

楓が起き上がるとそこには何やら小さな生物が・・・そして楓に気づくと・・

「うおおおおおお!!しまった!!あたいのせいで尊い犠牲が!けど!これも世界平和のため!!」

「でえええい!!」

ガクガク揺さぶられていた楓は無理矢理起き上がった。

「お!なんだ生きてたのか?」

「そうじゃなくて・・・世界の平和を守るためなら私のお腹踏んづけてっていいのか?ってことです!ほれ!!」

楓のお腹にくっきり残ったノアの足跡。

「え・・あ!・・その・・・ん?」

ノアは楓の腕のダグコマンダーに注目した。

「お前・・・そのブレスなんだ?」

「え?・・・これは」

変身ブレスですなんて言えない楓だが。

「言えねえ訳でもあんのか?」

「いや~そういう訳じゃ」

「んじゃ!勝負で決めようぜ!!」

「へ?」

楓が素っ頓狂な声を上げるとノアの姿が変わった。

「よし!!」

(・・・巨大化した・・・私より大きい・・・)

デフォルトの身長が自分より大きくなった(特に胸囲)ノアに無闇にお嬢ちゃんと言えない。

「あたいと勝負だ!!」

(言い回しは一緒なんだ)

ノアが構えると楓も構えた。

(・・・いい構え・・・身体にあってる)

楓の第一印象はノアは層等の使い手だった。

「はあ!!」

「く!!」

ノアの拳を受け流す楓は咄嗟に足払いするがノアは片手でバウンドし楓を強襲した。咄嗟に受け止める楓は膝をつくと弾みを利用しステップした。

「さすが・・・危なかったな」

「うおりゃああああああああ!!」

楓とノアの拳が交差する。互角の攻防だった。すると楓が上を取った。

「旋風!!」

「ぐ!あああ!!」

風を纏った楓の拳がノアのガードを突き破った。楓が着地したその時。

「うおおおお!!シューティングコメット!!」

「ぐあああああああああああ!!」

ノアの一撃が楓を吹き飛ばした。

「ぐ・・・はぁぁぁぁ・・・」

楓からミッド、ベルカ両式の魔方陣が生成された。

「なに?・・・魔導騎士か?」

楓の姿にノアは・・・

「おもしれええええ!!」

己の最大の技で迎え撃った。楓の身体から魔力が暴走し始めている。

(・・・なんなんだ?こいつの魔力・・・まるであたいらにとっての100がこいつにとっては1みたいな・・・)

「真っ向勝負!乗るか乗らないか!?」

「いいぜ!!」

「シューティングブレイカー!!」

「奥義!残空六歌仙!!」

二人の一撃必殺がぶつかり合い。凄まじい爆発が起こった。


「「はぁ・・はぁ・・・」」

爆風が収まると二人は寝転がっていた。

「おめえ・・・けっこうやるじゃねえか・・・」

「あなたもね・・・」

お互いの健闘を称えあう楓とノアだが・・・

「これで一人」

「「?」」

二人が振り向くとライゴウの姿があった。

「誰だ!?」

「ナスカ・・・」

ライゴウはノアを見下ろした。

「ふん・・・貴様はこの世界の魔導師か・・・小娘と姑と言うところか」

「小娘じゃねええええええええええ!!」

(私姑なんだ)

ライゴウの言い回しに激怒するノア。楓は呆れています。

「ならば微生物と塵芥か?」

「違うわい!!ミツキの使い魔とその辺の変な姉ちゃんだ!!」

とノアが主張するが・・・

「違いますって・・・何とかさんの使い魔とその他通行人です」

と楓が訂正した。

「・・・ふん・・・まあ良い・・・この世界ごと貴様らダグオンを消す・・・」

そういうとライゴウは姿を消した。

「な!消えやがった!」

唖然とするノア。そして・・・

「あいつも消えた!!」

行方をくらました楓しかしノアは気づかなかった。その辺のアニメショップに緑の鎧が増えていたことに。

(必殺隠れ蓑の術)

完全に私的な目的で使ってます。





時空管理局
現在謎の鎧を着た人物により各地の破壊活動が行われているとの情報が入り出撃していた。

ノアをはじめミツキ、ユウも同じだった。

「ノアはテンションMAXで行っちゃったけど」

頭抱えるミツキだがその時。

「うぎゃあああああ!!」

「ん?」

ボデンジーン!!

突如空から降ってきた飛鳥と脳天同士がぶつかり合った。頭抑えるミツキと飛鳥。

「痛った~い・・・」

涙目になっているミツキ。そしてのたうつ飛鳥。それを見たミツキは・・・

「あの~誰ですか・・・あなた」

「へ?」

ミツキを見た飛鳥は・・・

(・・・なんか話がわかってくれそうな人)

という印象を受けて飛鳥は事情を話すことにした。

「ダグオン?」

「ええ・・・まぁ・・・」

「・・・それにしても別次元にもミッドチルダか・・」

お茶飲みながら話し合っている飛鳥とミツキ。

「じゃあ・・・破壊活動している鎧って・・・まさか」

「ウチの敵のライゴウかもしれない」

「まずい!!」

居ても立っても居られなくなったミツキはすぐに出撃した。

「弟が破壊活動の犯人捕まえに行った!!たぶん!不味い事になる!!」



「ん~いねえな~」

とユウは破壊工作者を探していた。



そしてこいつもやってきた。

「どこだここ・・・」

力がパニックになっていると・・・

「え?」

力が見上げると上空から瓦礫が降り注いだ。

「ぐ!!」

瓦礫をどけると力は近くに居た人を介抱した。

「おい!あんた生きてるか!?」

息のある人を管理局員に引き渡すと・・・

「・・・ダグオン・・・」

「!!」

後ろから響いた声に振り向くとナスカ司令官ライゴウの姿があった。

「・・・てめえ・・・ナスカ・・・」

「ふん!・・・セット・・・オン・・・」

ライゴウがテクターを装着すると周囲を破壊し力を攻撃した。

「ぐ!」

「・・・着いて来い・・・」

「待て!!」

ライゴウが破壊工作をしながら力を誘い出した。

「・・・あいつ」

破壊工作の最中に居た力の姿が印象に残ったユウは力のあとを追った。


広い場所まできた力は叫んだ。

「どこに居るナスカ!」

屋上から力を見下ろすライゴウ。

「・・・ふん・・・死んでもらうぞ・・・ダグオン」

轟音が響き力が振り向いた。

「!!」

力の頭上から瓦礫が落ちてくる。

「!!」

力は咄嗟にダグテクターを装着すると瓦礫を切り裂いた。力の姿を見たユウは・・・

「・・・くそ」

「・・・おい」

力が振り返るとユウと対峙した。

「・・・その鎧・・・こいつはお前の仕業か・・・?」

「く・・・言い訳はできねえな・・・」

「・・・・・・・・」

目の前の男はバリアジャケットを装着した。力も構える。

「・・・悪りいけど・・・来てもらうぞ」

「悪いんだけど・・・口で言っても信じてもらえないさそうだし・・・どうしてもってんなら拳骨で通らせてもらう」

「・・・案外その合理性好きだぜ・・・だったら・・・」

ユウが力に向かって構えた。

「・・・やる気なら・・・全力で受けてやる!」

「・・・・!!」

男ユウは紅でかまいたちを放ち力を強襲し力はサイドステップで避けるとユウは接近し紅で斬りかかるが力はブレイブクローで受け止めた。

「う!ぐ!あああ!!」

吹っ飛ばされる力だが体勢を立て直すがユウは連続でかまいたちを繰り出す。

「!!」

力は咄嗟に飛び上がるとブレイブシューターで牽制するとユウはメテオブレイカーで対抗する。

「は!」

「く!」

力はユウの攻撃を丁寧に受け止めるが吹き飛ばされる。


「・・・ふん・・・面白いことになったな・・・この世界の魔導師に狙われるが良い」

ライゴウは力とユウの戦いを見ていると・・・

「!!」

ダグテクターの飛鳥とバリアジャケットのミツキがライゴウを襲撃した。

「こいつが首謀者?」

「・・・そゆこと」

飛鳥とミツキに睨まれるライゴウは・・・

「ふん・・・今日は引いてやる」

ライゴウは稲妻を飛鳥とミツキに放ち目くらましにすると離脱した。







災害が収まるが力とユウは戦っていた。力のブレイブライオアタックとユウのシューティングストライクがぶつかり合いお互いが吹き飛ぶと再び力の蹴りがユウに突き刺さった。

「・・・あの馬鹿」

それを見ていた飛鳥が・・・


「てえあ!!」

力の飛び掛り蹴りをユウは受け流すと力は投げられた反動で起き上がるとユウに一撃食らわせるがユウに再び斬り飛ばされる。

「く!!・・うおおおおおお!!」

「ごあああ!!」

ユウに吹き飛ばされ車に叩きつけられる。

「の野郎!!」

「!!」

力とユウの攻撃が突き刺さる瞬間。

ガシ!!

力とユウの間に入り二人の武器を掴み取る飛鳥。

「!!」

「・・・飛鳥・・」

「ライゴウは逃げた・・・」

戦いに夢中になっていた力達はあたりを見ると災害は終わっていた。

「・・・お前がやったんじゃねえのか?」

「・・・あいつは俺達を狙ってこの騒動を引き起こした・・・俺のせいだよ」

「・・・そっか・・・悪かったな・・」

そう言うと力とユウは別の道を進むが・・・

「て!!帰るよ!!」

飛鳥に収監される力を見たユウは・・・

(はぁ・・・なんか愉快な奴)

という印象しか残らずミツキの元に戻った。

 
 

 
後書き
何!?影の守護者世界の厄介ごとだって!?それで時空犯罪組織を潰すために協力って・・・何!?ボルトを貸せって!?・・・何でボルト!?

次回!勇者指令ダグオンA’s 宇宙忍者の珍道中!

・・・なしてボルトよ
 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧